077⚫️俺にまかしとけ!
「見つけました。スミスは移動中です。」
「すご〜い、ココアちゃん!どこ、どこなのよ?!」
こんなにあっさり見つけるなんて、この子、本当にできるわ!
「それが、この近くの地下鉄に乗っています。」
「国内にいるのか?なんでまた、こっちに来てるんだよ?」
アキラ、あなたの声はいつもどこか、世間話をしているような響きよね。
「ココア、何かわかるか?」
「はい、ジンさん、リアルタイム映像を出します。」
モニターに彼が映し出される。
確かにアイツよね。あのクリスマス前に見た顔と同じ。
・・・だけど、ちょっぴり若い、っていう感じ。
「こいつ、地下鉄マニアかよ。まっ、公共交通機関のほうが、混まないし、日本は時間に正確だしな。」
アキラ、あなた、事態の深刻さわかってる?
「なぜ、わざわざ日本に来て、しかも地下鉄に乗っているかまでは、わかりませんが。あっ、降りますね。この駅は・・・。」
うん?なんだっけ?
「ココアちゃん、この駅って、何かあったっけ?」
「わたしが任務につく前に、みなさんが突入したビルが近くにあります。エイミーさんが3階で交戦し、アキラさんとジンさんが駆けつけた・・・あの薬物事件の発端場所です。」
あっ!ココアちゃんが、ジンの’備品’ってことで来る前の、アレね。フェンタルンとは真逆の超人化薬物事件ね!
「だがよ、あそこには何もないぞ。俺たち4人が突入した迷宮みたいな研究所からも遠いし。まあ、研究所自体も、もう残ってないけどな。」
アキラのいうとおりね。博士も亡くなったし、データは全て廃棄したもの。
「ともかく、スミスが降りた駅は近くです。行ってみます。」
「まて、まて、ジン!肉体労働は俺だろ?!」
「じゃあ、アキラさんとわたしで行きましょうか?」
「えっ、わたしとココアちゃんは、お留守番なの?」
「これが陽動じゃないって保証はないですからね。こっちで局長に中継してください。」
わかったわよ、しょうがないわね。
でもジン、それって・・・戦力の逐次投入にならない?




