019⚫️テラ語のメッセージ
砂の惑星に着陸した。足元を確認しながら調査機を降りる。
周囲を見回し、ルナに手を貸して後部座席から降りさせる。
「艦長、何もありませんね。」
「そうだな。だが、確かに砂の文様は規則正しい。しかも、風もないのに、少しずつ変化しているぞ。」
「本当だ!なんだか、不気味。」
宇宙服を着用しているわたしたちは、有線でつながり会話をしている。
そうでなければ、集合意識体に察知される可能性が高い。
「時間がない。囮を置いてみよう。」
調査機から離れた場所で、ルナと手早く装置を設置する。
一言で言えば、ポータブル記憶保存装置だ。
中身は雑多な会話。我々が休憩中に交わしたものだ。
「タイマーをセットする。ゼンマイ式なんて、古代のものだが、今でも通用するぞ。」
ゆっくり、急いで離れる。伏せて待つ。そろそろ装置が動き出すぞ。
「うわっ、艦長、何かでてきます!」
ルナ、目が潤んどる。本気で興奮してるな。
砂の中から、巨大な筒状のモノが出てきた。
先端が花びらのように開き、牙のようなものが見える。
その口に当たる所から、舌だろうか、細い鞭のような触手が現れる。
記憶装置に触れている。
「あれは・・・情報を吸い取っているのかな?」
「わからん。ここからでは、確認できんからな。ヤツが引っ込むまで待とう。」
結構な時間が立つ。といっても体感時間で1時間ほどだが。
それでも自転周期が速いこの惑星では、陽が傾いてきた。
ようやくヤツは地中に姿を消した。ルナとともに装置に近づく。
「やっぱり接触しているのね。あれっ?なんか元情報に追加されてるの?」
「音声データだな。電磁波は放出されへんから、再生してみようか。ポチッと。」
装置が動き出す。
「ようこそ。あなた方の会話は、興味深いものでした。みなさんは金属生命体ですか?何かわたしたちの知っていることで、必要なことがあれば言ってください。・・・反応ありませんね。では、また。」
なんや、これは?!このメッセージはテラ語の1つや!




