母、太后エミリアの秘密
父であり、この国の王であったハロル=ミッドランドが死んだ。
本当に、唐突な出来事で、王の唯一の息子である、ぼく――アベル=ミッドランド――が王位を継ぐこととなった。
戴冠式はもうすぐだ。
そこには母上も出席してくださらなくてはならない。
母上……
そう、ぼくにはとても美しい顔立ちをした母がいる。
エミリア=ミッドランド。
それが母上の名であった。
しかし、不思議なことがあった。
母上とぼくとでは顔つきがまるっきり違うのだ。
ぼくは日々、どうしてこんなにも母上とぼくの顔つきが違うのだろう、と思い生きてきた。
そう、そんな違和感を抱えて生きてきた。
だが、そんなある日。体調の悪い母を見舞うために、母の部屋をのぞくのだが、そこであるものを見てしまう。
動揺するぼくを母上は優しくなだめる。
「……もうよいでしょう。お前にはいずれ話さなければならなかった事なのだから」
母上――エミリア=ミッドランド――は、そう言い、自分の秘密を語り始める。
そして、長い長い夜がはじまるのだ。
※この物語は、母が過去を振り返る物語です。
※この物語の中では魔法は一般的な存在ではなく、現代と同じような感覚でいてくれると嬉しいです。
※この物語の舞台はミッドランドと呼ばれる架空の中世が舞台です。
※デインと呼ばれる土地は、ミッドランド北部の土地であり、決してミッドランド国外というわけではありません。
※この物語には残酷な描写がありますので、ご注意ください。
プロローグ
ヘルガの決意
2019/07/18 01:06
王宮にて Ⅰ
長い夜のはじまり -1-
2019/07/14 10:04
(改)
長い夜のはじまり -2-
2019/07/14 10:23
(改)
白の大地 Ⅰ
すべてのはじまり -1-
2019/07/14 10:33
(改)
すべてのはじまり -2-
2019/07/14 10:53
(改)
すべてのはじまり -3-
2019/07/14 11:21
(改)
すべてのはじまり -4-
2019/07/14 11:33
すべてのはじまり -5-
2019/07/14 12:13
すべてのはじまり -6-
2019/07/14 13:12
王宮にて Ⅱ
トカゲの顔の正体
2019/07/14 15:09
白の大地 Ⅱ
デイン城 -1-
2019/07/14 15:42
デイン城 -2-
2019/07/14 16:09
デイン城 -3-
2019/07/14 16:28
(改)
偽りのはじまり
エミリア=トラント -1-
2019/07/14 21:34
エミリア=トラント -2-
2019/07/14 21:45
誕生 -1-
2019/07/15 07:00
誕生 -2-
2019/07/15 12:00
誕生 -3-
2019/07/15 15:00
奇術師
2019/07/15 19:00
王宮にて Ⅲ
衝撃と疑問
2019/07/15 21:42
疑問 Ⅰ
王宮での暮らし -1-
2019/07/16 07:00
王宮での暮らし -2-
2019/07/16 12:00
王宮での暮らし -3-
2019/07/16 15:00
王宮での暮らし -4-
2019/07/16 19:00
王宮での暮らし -5-
2019/07/17 07:00
王宮にて Ⅳ
更なる疑問
2019/07/17 12:00
疑問 Ⅱ
動き続ける事態
2019/07/17 20:54
戦闘
2019/07/18 07:00
まどろみと王
2019/07/18 12:00
王宮にて Ⅴ
父の正体、そして…… -1-
2019/07/18 15:00
父の正体、そして…… -2-
2019/07/18 19:00
ぼく -1-
2019/07/19 07:00
ぼく -2-
2019/07/19 12:00
ぼく -3-
2019/07/19 15:00
ぼく -4-
2019/07/19 19:00
アナスタシア
長い夜の終わりは、静かな満月の下で
2019/07/20 07:00
エピローグ
母上の伝えたかったこと
2019/07/20 12:00