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3BECAUSE  作者: Guru
55/131

第55話「ライジングサン&キング・エーコVSジョーカー四天王・琢磨①」

「そいつは俺の力で作り出された


“ドッペルゲンガー”



“ダーク・リミテッド”


“闇”の力さ」



闇の力を持つ、ジョーカー四天王


闇西(あんざい)琢磨”とライジングサンの戦いが、始まった。






BECAUSEスリービコーズ


第55話

 「ライジングサン&キング・エーコVSジョーカー四天王・琢磨」





善が謎の黒い物体、“影”である“ドッペルゲンガー”を前に驚きを隠せないでいる。



「闇の力…

こいつは俺の影…俺の分身ってことか!?」



「そうなるね!もう一人のあんたってこと


姿、形、力までもが同じもう一人の自分さ」



四天王・琢磨が自信満々に言う。



「あんたら4人分、全員の影…

作らせてもらうよ」



琢磨は、善と大悟の影に続いて、志保とエーコの影までも作り出すつもりだ。



「じゃあしばらく俺はそこで横になってってからさぁ!


この影達としばらく遊んでてよ」



「な、なんだと!?」



「俺今すげぇ眠いんだよね…

 

まっ、そーいうわけなんで」



琢磨はメンバー全員分の影、分身を作り出すと、後ろに下がり距離をとった。


冗談かと思われたが、琢磨は善達をまえにして、本当に横になり始めた。



「ふぁ~ぁ…ねみぃ…」



「あたし達…

完全になめられてるし…」



「そうみたいだな…


けど四天王のまえに、この影…

なんとかしなきゃならねぇみたいだ」



エーコと善は舐められた琢磨の態度に、怒りを通り越して完全に呆れているようだ。


二人が唖然としていると、闇の力で作られたドッペルゲンガー達が一斉に動き始めた。



「チッ…俺対俺ってか…?」



善の前には善の影。志保の前には志保の影。

各々、自らの分身が立ちふさがった。



「それなら…

“イフリート・ソード”!!」



善は火の力で、得意の剣を作り出す。

すると…



「な、なにぃ!?」



向こうの影も、善と同様に剣を作り出した。



「こ、こんなとこまで同じなのか…?」



横になり、リラックスした態勢をとっている琢磨が声を出した。



「だから言ったじゃーん!

影はもう一人の自分だってよー」



「うるせーー!!

そんな格好で黙ってろよ!!


どうもやる気が出ねぇな…」



やる気のスイッチが入らない善に、大悟が警告する。



「そんなこと言ってる場合じゃないぞ善!!

集中しろよ!!


この影…

本当に自分とまるっきし同じみたいだな」




「あぁ…

でも向こうの持ってる剣…


あれは火の力じゃねぇぞ!?」



「どうやらファイヤー・リミテッドの能力までは真似できないようだ


力は同等の、闇の力で作られた剣…

そんなところか…」



善が大悟との話に気をとられていると

善の影が、善に攻撃を仕掛けてきた。



「うおっ!あぶねっ!」



影からの一太刀をくらいそうになるが……




キン!!!



「えっ…?氷の盾…?」



「危ないじゃないし!

本当にやる気だせし!!」



「エーコ!!」



エーコがリミテッドの力で作った氷の盾で

善を敵の攻撃から守ってくれていたのだ。



「助かった!わりぃなエーコ!!」



「こっちだって自分の相手で忙しいんだし…


気合が足りないし!!」



「お、おう!!」



エーコを信用していいかどうか、不安で仕方なかった大悟であったが

今のエーコの行動を見て、少し安心したようだ。



(なんだ…エーコ…

しっかりやってくれてるじゃないか…


連れてきて正解だったな!

きっとエーコの守りの力が役に立つはずだ!)



徐々に認められてきたエーコであるが、実は本人の心中は……



(冗談じゃないし!!なんであたしが善なんかを…!!


でも仲間のように接してないと、トウマさんからの指令をうまくこなせないし…


第一、あたしもこんなとこでいっしょに死ぬわけにはいかないじゃん!!)



嫌々助けていた。

キング・ヤコウからの指令を遂行していたに過ぎなかった。



気合を再度入れ直した善は、自らの影に挑む。


しかし、自分の繰り出す攻撃は、相手に全部止められてしまう。


けれども反対に、向こうからの攻撃はうまくかわすことができる。



「こいつ…本当に自分と同じなんだな…


お互いの力が、マジでいっしょだ…」



ここで志保が、ポツリとつぶやいた。



「これってさぁ…

嫌な予感がするんだけど…


自分の分身と戦って、決着はつくの…?」



「確かに…

力が同じなんだ…いつまでたっても互角…」



志保の嫌な予感は当たっていた。

力も同じで、思考回路までもが同じ…


それではいつまでたっても決着はつくわけがない。


それに気づいた善は慌てた。



「それだとしたらまずいんじゃないか!?


こっちはまだ本体の四天王に一切ダメージを与えてないぞ…?

これじゃ四天王と戦う前に、こっちが完全にメンタル切れしちまう!!」



「いや、メンタルの心配ならむしろ向こうがするべきだ


これほどまで完全な分身を、いっぺんに4人も作り出している…

これこそ大量のメンタルを消費しているはずだ!!」



大悟がそう言い切ったが、志保が苦言を呈した。



「本当にそうかしら…?あれ見てよ…


異質な音も聞こえるでしょ?」



メンバーは志保が指差す方へと向いた。



「おいおいおい…


横になってるどころか…

もうカンペキに寝てるじゃねぇか!!!」



影に対戦の相手を託した琢磨は、横になるどころでは済まず…


深い眠りへと入っていた。



「がぁ~っ…がぁ~っ…」



「い…いびきまでかいてるし…」



この男は、どこまでやる気がないんだ…



そう思われたが、実はこの行動にも意味があったのだ。



「けど、このあいつの行動…


理にかなっている…?」



「えっ…?」



エーコが琢磨の一同仰天の行動を、冷静に分析する。



「人の体が休まる時って…寝てる時じゃん?


寝ながら戦って、ふざけんなし!!

って、思うけど…


あいつは影に戦わせながら、自分はメンタルの回復をはかってる!!」



「じゃあこれも…

やつの作戦のうちの一つなのか…?


(単に眠いわけじゃなくてか!?)」



琢磨のやる気のなさを見ると、どうも善は腑に落ちなかった。



「ヤツが考えてやってることなのかどうかは知らんが…


メンタルの消費は抑えられてるのは事実

この影との戦い…苦戦をしいられることになるぞ…」



元ジョーカーの大悟も、琢磨のことはよく知らないでいる。


どこまで本気なのかは定かではないが、ジョーカー四天王・琢磨


いかにもやる気はないように見えるが、彼も正真正銘の四天王。

彼の取る行動には、必ず何らかの意味がある。




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