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ボス討伐のようですよ?


「『エアコントロール』!」


エリンが数秒かけて構築した魔法によって暴風が制御され、辺りが静けさか包む。

そんな中でも元気に走り回るフロアボスにより生み出される暴風も解き放たれる前にエリンによって抑えられているようでその勢いは完全に失われていた。


「ウィズさん!」


「火竜が産みし、火の精よ。我が魔力を糧に、辺りを焼き尽くす灼熱を生み出せ!『ドラゴフレイム』」


ウィズの詠唱によって生み出されたのは、それこそ火竜が生み出したと言っても過言ではないほどの熱量を感じる火の玉だ。

ウィズはそれを魔物が動き回るフロアの真ん中に叩きつけ、破裂される。


強大な火力を溜め込んだ火球は弾け飛び、辺り一面を焼き尽くし始める。

フロア全てを飲み込む程のその炎により、魔物も身を焼かれているようだが、その炎の勢いはそれだけに留まらない。


そう、俺たちにも襲ってくるのだ。

俺は急いで魔力と気を混ぜあわせて壁を生み出して皆を守る。

かなり強力に作ったはずだが、それでも押し潰してきそうなほど溢れかえる炎の波はまるでこの世の地獄の光景を見ているようだ。


「ウィズ、やりすぎだ。俺たちまで殺す気か!」


「ごめん、それは考えてなかった」


考えてなかったって……全く、自衛することぐらい考えといてくれよ……


ウィズが生み出した豪炎は数秒の間フロアを焼き焦がし続けた。

これならあの魔物も既に焼かれて死んでいるか。


それから少しして炎が晴れる。

フロアの真ん中で黒焦げになって動かなくなっているのは先程の魔物だろう。

というか、あれだけの魔法で原型が残っているのもすごいな……


「ふぅ、終わった…か。みんなお疲れ様。後は戻るだけだな」


「ウィズさんの魔法すごいね。私たちの出番なくなっちゃった」


「あれだけの魔物と戦って、みんなこれだけ軽傷なのも凄いですよ。治しますからこっち来てください」


ガコンッ!


「え?」


みんなが安心しきっていたその時、突然背後の壁が開いた。

そこにあったのは下へ降りる階段だ。


「大丈夫だ。ダンジョンコアがある所に着くはずだ」


そう、最下層のフロアボスを倒すとダンジョンコアルームに入れる。

まぁ、そこでコアを破壊すれば中の人は強制排出される訳だが、今回は破壊しないため、見るだけ見に行くことにする。


俺たちは階段を降りる。

しばらくすると階段が途切れ、床が見えた。


「ほら、ここがダンジョンコアルー……ム?」


そこに広がっていたのは先程と変わらず迷宮の通路。


『激風の縦穴』はさらに下に拡がっていた。


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