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復旧作業のようですよ?


「私達もパーティーに入れてください!」


魔人の街の襲撃から三日経った。

宿の再建を手伝っていた俺たちに声をかけてきてのはアリアとウィズだ。

いや、お前らはギリーのパーティーメンバーだろ。


「ギリーとルミナスはどうした?」


「勇者パーティーに誘われてた。私たちはそれ、蹴ってきた」


ん?今勇者パーティーに誘われたって言ったか?

しかも、それを蹴ってきたって?


「いや、何してんだよ!すごいじゃないかよ。なんで蹴って来たんだ?」


勇者パーティーに誘われるのは数百年に一度にたった五人しか選ばれることのない名誉なことだ。

そのうえ、強くなれる…というのは冒険者にとっては魅力的なことだろう。

だからこそ、なんでアリアたちが誘いを蹴ったのが俺にはわからなかった。


「結局ギリーが謝ることがなかったのでシンのパーティーに入れてもらおうかと」


「ギリーと喧嘩でもしたのか?でも喧嘩くらいでパーティーを抜けることないだろ」


「違う。私たちじゃなくシンに「おーい、シンー!早くその木材、こっちに持ってきてくださーい!」」


「おー、わかったー!それじゃ、悪いが話はあとでな」


リンはさすがに名前呼びに慣れてきたのか、最近は自然に呼ぶことができるようになってきたみたいだ。


俺たちが宿の再建を手伝っている理由は、もちろん住むところを早く何とかしたいっていうのもあったが、宿屋の店主さんの策に乗っかったのだ。

その策とは、『再建を手伝ってくれたら、三食分がタダになる!」というものだ。

確かに俺たち冒険者にとっては正直稼ぎが足りないだろうが、この策はそもそも冒険者が狙いではない。

この策は、その日の食事すら危うい人たちを労働力として利用しようとしている。

まぁ、ファノンみたいな境遇にある人たちだな。

ただ、そんな人たちも言葉だけでは信用できないだろうしな。

ファノンを預かって貰った恩もあるので引き寄せ役、サクラを引き受けようということだ。


「アリアさんたちと何を話していたんですか?」


「パーティーに戻ってこい…とかでしょうか?もうそろそろアールバーグに戻るでしょうし」


「なんか勇者からのパーティーのお誘いを蹴って来たらしい」


エチカとエリンは少し不安げな顔をしているが、それはないから大丈夫だ。

なんでわざわざそんなチャンスを蹴ってまでこっちのパーティーに入ろうとするのがわからないが、後で話を聞けばいいだけだしな。

わざわざ考えなくてもいいか。


まぁ、今は宿屋の再建をがんばって、報酬の夕ご飯に期待しよう。

アリアとウィズもそのころに来るだろうしな。



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