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【テレポート】

扉から吹き出る毒ガス。 移動不可能にさせられた身体のため逃げることが出来ない。

目の前の女は、結界を使い毒ガスを避ける。


このまま死んでしまうのか......?


「やめろ......」

無意識に口から漏れる言葉。 何回も言うたびにだんだんと大きくなっていく。


「やめろ!!」

部屋中に響くマキの恐怖の叫び声。


その時だった。


バァン!!!!!!


先程マキ達が入って来た扉が 大きく揺れる。

体をビクンッとさせるマキ達。 だが、あとから気配さえも消えてしまった。


一瞬芽生えた希望がまた 消えた。 そのとき


「うっ......!!!!!!?」


結界を張っていたはずの女が倒れた。 頬を抑えて周りを見る。


「誰!!!!?」


だが、周りには誰もいなかった。 何が起きているんだ......。そう思った頃には、やっと姿を現した。


バシィィィン!! と嫌な音がなる制御魔法。 そのまま後ろを振り返るときにやっと目にできた。


「......なんでお前がここにいんだよ」

いつも聞く 聞き飽きた声。 いつもと変わらない無愛想な声。

そう


龍雅 棗だ。


「組織の研究所に行こうとしたんだよ......」

ゆっくりと立ち上がりながら言った。


「ここはセントラルじゃねぇよ。 俺の任務先、ガラルっつーハズレの街だぞ」

が......ガラル?


「ま......まぁ、助かった。 ありがとう」

素直に お礼をするマキ。


倒れていた女が立った時には、もう戦闘モードに入っていた。


「貴方が......妖姫......?」


ガタガタとなる足を必死で起こしながら女は言う。


「妖姫? 俺はそんな有名な奴じゃねぇよ」

ハァ~とため息をしてから マキ達が立ち上がるのを助ける。


「俺はただの『鬼神』 聞いたことねぇだろ? 」


両手から力強く燃える赤い炎は、一言では言い切れない強さだった。


「今日の任務は こいつらの救助。 それだけだから」


「......逃がさないわよ!!」

怒りに満ちた女は、数多くある生き物のタンクを破壊する。


中からは真っ黒い得体のしれないものが次々と出てくる。

目の前には もういかれてしまった女の笑い声が「アハハハ!!!!アーハハハハ!!!!」と聞こえてしょうがない。


マキの足は戻ったのだが、あまりの恐怖で動けない。 この状態で走って逃げるのも不可能。


「チッ......」と舌打ちをする棗にも気づかなかった。

動きだした棗の行動は......



「......今すぐ 全員でテレポート。 いいな?」


耳元に小声で言って来た。 少しの時間も無駄にしない棗は、勢いよく炎をだした。 その風圧で走って扉を叩く秋山達が、押し戻される。


「今だ!!」


その言葉だけで十分だった。 どんな恐怖が目の前にあったとしても 一瞬で行動で来たのは 今が初めてだった。


ピィィィィィィン!! というテレポートの効果音を暗い部屋に響かせてマキ達は消えた。


ハァハァ......と荒い息を続ける女。 パチンっと指をならすと、一瞬で生き物が新品のタンクに戻った。

だが、バシュッという効果音までは、誰も確定出来ない 出来事だったのだ。




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