マリーと火魔法
マリーは攻撃魔法の授業でつまづいていた
杖での火魔法が上手くいかないのだ
「おこれ火よ、わがてきをうて、ファイアボール」
ボッッヒュ
マリー「だめだー」 杖から火がちょっと出て終わり
なにがダメかわかんないよ 何回やってもできる気がしない
「なによ!なんでできないのよ!!」 地団太を踏む勢いで怒っているのは
2年生のアガベーラさん あたしと同じ感じでつまずいてる
つい最近、属性魔法が使えるようになって 今回から攻撃魔法に参加なんだって
周りのみんながいうには魔術適正はBランクで学校で一番良かったらしい
でも、2年生になるまで属性魔法ができなくてこんな感じでいつも怒っているらしい
なのでみんな少し遠巻きにしているような感じだ
この日は結局うまくいかず 落ち込んで帰った
次の日に、シャールとアルに攻撃魔法について聞いてみた
アルはできたみたいだ、すごいなー
シャールはできそうだけど遠くに飛ばないのだそう
わかるーーーー飛ばないよね
そこでアルが丸にして投げればいいという
え、なにそれ。 ボールなげならできそうな気がするけど
シャールは風を丸くしようとしてできず、竜巻になっていた
それはそれで良さそうな気がしたど
わたしも次の授業でやってみようと思った 投げるのならできる気がする!
次の授業で、 ロスター先生が杖なしで手の上に火を出して 投げてみて下さい
と言い出した
もしかしたら、アルから聞いたのかな? ふふふ
よし、さっそくやってみる
手の上に火を出して アルが言っていたみたいに丸くしてみよう
右回りにぐるぐるまわれーー よしこれでいいだろう あとは投げるだけ
「いっけーーーーー!」 あたしの投げた火の玉は勢いよく的にあたり
ボゴーン! 爆発した
「えええええええええぇ」 爆発したんだけど びっくりしたんだけど!
ロスター先生が走ってくる
ロスター「何をしたんですか!?」
マリー「火の玉をつくってなげました、そしたらばくはつしたんです!」
ロスター「・・・・。やって見せてください」
「はーい」
火の玉をつくって 右回りにぐーるぐる よし
「いっけーー」 勢い良く投げ 的に当たって爆発する ボゴーン!
ロスター「わかりました、火の玉に回転をつけたからですね。」
先生が同じようにやってみた
ボゴーーン 爆発した
ロスター「マリーさん大変良い魔法だとは思いますが、威力がすごいので間違っても
人に向けてはダメですよ、では杖を使う方も練習して下さい。」
マリー「はーい、気を付けます」
そしてマリーは杖を使っての火魔法もできるようになった
だがそれは他の人とは少し違った 火の玉をつくり 投げるというものだ
杖を使っているのにだ
ロスター先生は それはどうなのだろうか?とは思ったものの
マリーさんらしいと思い 良しとした
この事をみて良く思わない人がいた
アガベーラだ
手で投げるほうもあまりうまく飛ばず
一緒に攻撃魔法をはじめた1年生に抜かれた
これがアガベーラのプライドを深く傷つけた
アガベーラはこれまで 魔術適正が高いのだからととくに努力もせず
毎日遊んでいた
完全に自業自得なのだが それも納得できないようだった
ロスター先生は、もう少し日常で使うようにすれば上達すると思いますよ
と、アドバイスをした
「・・・・・はい。」
アガベーラは使ってやろうじゃないか
ちょうど燃やしたいものがあったんだ、と考えた
ありがとござした!




