懐かしのパーティ
なんやかんやで、商業ギルドでの再開は楽しかった
旅で見つけた食材たちはほとんどダンジョン産だけど
気になる物は取り寄せて見ると言っていた
こんど町に来る時にはもっと食が豊になっているかもしれないな
皆が元気で良かったし
楽しかった
あとは学校にも顔を少しは出したいんだけど
日中は授業があるから夕方から学校に行く事にして、知り合いの冒険者に会いに行く事にした
ダンギルマスに聞いた話では、まだこの町で活動しているらしいので
まずは冒険者ギルドのロビーに行ってみたが、居なかった
じゃあ、待つか・・・・という事で
町の外に出て、門が見える位置にキッチンを作り料理をして待つ事にした
ガロルドは3匹を連れてお散歩に出かけた
「さて、何を作ろうかなー」
とりあえず、作り置きをたくさん出したので作るとして
ワイバーンのお肉がたくさん手に入ったので、ワイバーンカツは作ろう
あれは美味しかった
ダンギルマスも食べたいだろうし、たくさん作って差し入れしようーっと
なんだか昔に戻ったようで、くすっと笑った
冒険者として活動しはじめてから、お昼ご飯をよく一緒に食べたもんね
料理をしながら、再会した人たちの事を思い出す
どの人もガロルドとの関係を恋人、もしくは夫婦だと勘違いしていた
男女でパーティを組むってそんなに誤解されるものなのか
自分は男女でも友情はあり得ると思ってるから、そこまで変な事じゃないと思っていた
でも、今回の事で私はかなりの少数派なんだろうなって思った
っていうか、ガロルドが「いつか結婚したい」って言っている時点で
友情もクソもないんだけど・・・・・まあ、そこは勘弁して欲しい
自分にそんな気持ちが湧いてこないので、こればっかりは仕方ない
ゆるしてちょんまげ
そんな事を考えながら料理をしていたら、凄い量が出来上がった
「また買い物しないとな・・・・」
食材をたくさん買い込んでも、たくさん料理するから消費が激しいのだ
この町でもたくさん買い物して、経済をまわそう、うん
お昼に戻って来た、ガロルド達とお昼ご飯を食べる
今日はチーズINハンバーグだ
ダンギルマスにチーズ料理をあんまり出せなかったので、これもあとで差し入れるつもりだ
ガロルド「美味い」
「だよね、チーズ入りって特別感があって大好き」
ガロルド「普通のも美味いんだけどな」
「うん、どっちも良いよね」
お昼ご飯でお腹がいっぱいになったら
ガロルド達はお昼寝
私は料理の続きをした
お昼も過ぎて、だんだん町に戻ってくる冒険者たちが増えてきた
そろそろ戻って来るかな?
料理しつつも、門の方も気にしながら、目的の人が戻って来るのを待つ
料理なんてしてるから、戻って来る冒険者たちにめっちゃ見られてるから
あっちから気づいてくれそうだけど・・・・・
そんな事を思っていると
「え?こんな所で料理?」
「もしかして・・・・」
そんな声が聞こえる方を見ると
「あ!みんな!おかえり!」
昔とそう変わらない、『タイタン』のみんながいた
ガッツ「やっぱり!アルノーラじゃないか!」
ボイル「まじか!大きくなって!」
懐かしんで、傍に走り寄ると何だか見慣れない人が増えていた
「あれ?4人パーティになったんですか?」
知らない人が一人いる、背も高いな
ガッツさん達よりは若く見えるけど
「なんだ?俺がわからないのか?」
そう私を見て言ってくる4人目の人
ガッツ「お前誰かわかってもらえてないのか」
ボイル「こいつも成長したからなー」
サン「もう大人ですもんね」
「この装備見てもわからないか?」
そう聞いてくる
持っているのは、弓と、槍
戦いにくそう・・・・・って!
「ジッテさん!?」
ジッテ「やっとわかったか」
朗らかに笑う顔を見ると、確かに昔の面影がある
でも、声も低いし、身長も伸びすぎじゃない?
「ええー!一緒のパーティでやってるの?!」
ジッテ「ああ、1年ぐらい経ったかな?」
ガッツ「俺達のパーティは、中距離と遠距離攻撃ができる奴が居なかったからな」
ボイル「ジッテのお陰で戦いやすくなったぜ」
サン「槍仲間が増えて嬉しいです」
「わあー、良かったねえ、ジッテさん」
ジッテ「ああ、パーティに入れて貰って色々と勉強になったし、俺もBランクまでなれたからな」
「ええ!Bランク!早いね!」
ジッテ「お前が言うか?相変わらずだな・・・・」
ガッツ「そうだぜ、Aランクになったって聞いたぜ?」
ボイル「早すぎだぜ」
サン「もう追い付けないですねー」
「あーーー・・・・・実は・・・・Sランクになりました・・・」
「「「「ええええーー!!」」」
「えへへへっ」
ガッツ「結構最近だぜ?Aランクになったって聞いたの」
ジッテ「俺も」
ボイル「いつの間に?」
サン「驚きですね」
「結構最近ですね、ギルドマスター10人の承認がもらえたんです」
ガッツ「すげえ、この町からSランクが出るなんて」
ボイル「って事はギルマスは知ってたんじゃ?」
サン「あー、わかってて秘密にしていたのでは?」
ジッテ「ギルマスが考えそうなことだ」
「「「「絶対そうだ」」」」
「あははっ、ダンギルマスにやられたねー」
ガッツ「まったく、あの人は・・・・」
ボイル「で?あいつが一緒に旅している奴か?」
サン「同じSランクの?」
ジッテ「パーティを組んだって聞いて、会って見たかったんだ」
「あ、そうだよ。一緒に旅をしてるガロルド」
地面に寝転んでお昼寝をしてたけど、私が『タイタン』のみんなと話をし始めてから
起きてこっちを見ていたので、手招きをしてこっちに呼んだ
ガロルド「はじめまして、ガロルドだ」
ガッツ「で、でかいな」
ボイル「Sランクだしな」
サン「ランクに身長は関係ないのでは?」
ジッテ「はじめまして、俺はジッテ。アルノーラと同じ学校だったんだ」
ガロルドとジッテさんは握手している
ガロルド「そうか、俺は今ルラと一緒に旅をしている」
ジッテ「ああ、聞いてたけど・・・・・かなり年上なんだな?」
「年上だけど、ガロはまだ21だよ」
「「「21!!!」」」
ガッツ「おい、年下だ」
ボイル「もっといっているかと」
サン「身長のせいですかね・・・・」
どうやらもっと年上に見られていたらしい
ジッテ「Sランクって強いんだろう?手合わせでもどうだろうか?」
ガロルド「俺とか?」
ジッテ「ああ、アルノーラと旅をしてる人の実力が知りたい」
ガロルド「・・・・いいか?ルラ」
「え?」
どうして私に聞くのだ
「いいもなにも、獲物がなくない?木の棒でやるの?」
真剣なんて危ないではないか
ジッテ「武器なしでいい、組手でいいだろう」
ガロルド「・・・・・いいだろう」
ガッツ「男の対決か?」
ボイル「これは見ものだな」
サン「怪我しないようにねー」
少し離れた所で対峙する2人
ジッテ「行くぞ」
ガロルド「・・・・・こい」
走って向かったジッテさんは、そのままガロルドに右ストレートを打ち込むと
ガロルドが避けて、そのまま投げた
ガッツ「おお!うまい!」
ボイル「おおーーー」
宙に浮いたジッテさんは体をひねって、上手く着地した
サン「上手い!」
ジッテ「やるな」
ガロルド「着地が上手いな」
2人は笑って、今度は両手を組み合って力比べだ
ジッテ「ぐっ、強いな」
ガロルド「お前もなかなかだ」
「おー、ジッテさん身体強化強くなってる」
ガロルドと張り合うなんてなかなかだ
ガッツ「俺達と一緒に走って移動してるからな」
ボイル「俺達もかなり強くなったぞ」
サン「アルノーラさんのお陰ですね」
「あ、出来ればルラって呼んでくれますか?今さらですけど、捨てた名前なので」
サン「あ、そうでしたね、失礼しました」
ガッツ「昔の気持ちで呼んでたな」
ボイル「ああ、気を付けないとな」
言うのが遅れてしまった、確かにこのメンバーでいると
昔に戻ったみたいだ
そんな事を話ししていると、力比べも決着がついたみたいだ
ガロルドが完全にジッテさんを押しこんで、もう地面に膝をついていた
「はい!そこまでー!」
終わりそうにないので、終了を告げた
このままではジッテさんが地面にめり込んでしまう
ジッテ「くっそ、やっぱり強いな」
ガロルド「お前もなかなかだった」
ガロルドがジッテさんの腕を掴んで立たせた
「ガロが強いんだよ、ジッテさんも強くなったねー」
ジッテ「強くなったと思ってたが、やっぱりまだまだだな。いつかアルノーラとパーティを組んで欲しかったんだがな」
「ルラ!って呼んでね!っていうか、ジッテさん私とパーティ組みたかったの?」
ジッテ「ルラな、今はそう名乗ってるんだったな。すまん。そうだぞ、学生の頃からパーティになりたくて努力してたけど、全然追い付ける気がしなかった」
「そうだったんだ・・・・知らなかった・・・」
全然気が付かなかったよ
ジッテ「もう、こんなに強いパートナーがいるのなら諦めるわ。『タイタン』で頑張る」
「うん、『タイタン』も良いパーティだもん」
ジッテ「・・・・そうだな」
それでも、ちょっと寂しそうな表情のジッテさん
ガロルド「お前の分も俺がルラを大事にする」
ジッテ「・・・・その役目は俺がしたかったんだけどな・・・・まかせた」
ガロルド「ああ」
なんか、2人で話がまとまったみたいだ
うん、仲良くなったみたいだし
良しとしよう
ありがとござした!




