表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

299/597

港町 パリパン

秘湯での休暇を終えて、海の傍の町へ出発した


町はもう見えているので、山の麓まで降りて

そこからは走りだ


だんだんと潮の香りがしてきて気分が上がる


「ここは結構おおきいね」

ガロルド「ほんとだな、俺もここは初めて来た」


走って町の門に到着した

今までの港町よりは大きい

何か他とは違うものがあるんじゃないかとわくわくしてきた


身分証明を終えて町に入ると、他の町よりも屋根がカラフルで可愛い


「家がカラフルで可愛いー」

ガロルド「賑やかそうな町だな」

「どうしよっか、冒険者ギルドも一応寄っておく?」

ガロルド「そうだな、クラーケン討伐依頼が出てるかも知れないしな」

「クラーケン!それは行かないと!」

ガロルド「ははっ、クラーケンなんか出てればもっと慌ただしいと思うけどな」


そう言いつつもガロルドも楽しそうだ


海での狩りの仕方もわかったし

もし、美味しい魔物なら討伐依頼を受けるのもアリだよね

ロブスターとか大歓迎だ


大通りを進むと冒険者ギルドを発見

中に入ってみると、職員さんが走り回っていた


ガロルド「なんか騒がしいな・・・ほんとにクラーケンが?」

「え?ほんとに?受付に聞いてみよう」


空いている受付に行って聞いてみる

「今この町に来たんですが、何かあったんですか?」

受付「あ、もしかして高ランクの冒険者ですか?」

ガロルド「Aランクパーティの『アルラド』だ」


受付「『アルラド』!!あの、実はいま海にヒトデの魔物が謎の大量発生してまして・・・その原因を探しつつヒトデの駆除を進めているんですが、かなりの数で対応しきれず、漁にもでれない状態でして」


「へー、ヒトデ。多いと困る事があるんですね」

受付「困るどころか、なんでも食べてしまうんです。岩でさえ食べるって言われています」

ガロルド「岩・・・・雑食にもほどがあるな。」

受付「もし海での活動が可能であれば大規模討伐に参加していただけませんか?」


「いいね、やる?ガロ」

ガロルド「そうだな、いい運動になるだろう」


受付「ありがとうございます!もうすでに今日は討伐を開始しておりまして、明日からの参加でもいいんですがどうされますか?」


「漁に出れてないって事は、お魚も買えないって事だもんね。さっそくいこうよ」

ガロルド「そうだな、買い物ができなんじゃすることもないしな。そうだ、水中呼吸用の替えの魔石はあるか?」


受付「はい、ありますよ。2つでよろしいですか?」

ガロルド「ああ、頼む」

「ヒトデかー、前はいなかったのにね。場所が変わると魔物も違うかー」

ガロルド「それもあると思うが、大量発生って事は何か大型の魔物から逃げて来た可能性もあるな」

「クラーケンとか?」

ガロルド「その可能性もなくはないんじゃないか?もしくはヒトデの餌が増えすぎて増えたってのもあると思う」

「なるほどー、小型のクラーケンとかならいいのに」

ガロルド「ふふっ、小型か・・・それはいいな」


水中呼吸の替え魔石を買って、ギルドで着替えをさせてもらい

クラーケンが出た時はどーする?みたいな事を話しながら海に向かった


なんでもギルドマスターが陣頭指揮を取っているらしいので

行けばすぐにわかるとの事だった


海に向かうと白い砂浜が続いていて、まるでリゾート地だ


砂浜には大量のヒトデ、ヒトデ、ヒトデ、ヒトデ、ヒトデの山だ


「うわあああ、すっご。しかもでっかい」

ガロルド「かなりの数だな・・・これだけいると気持ち悪いな」

「うん、ドン引き」


そのヒトデの山の向こう側には、色黒で白髪、いますぐにでも海に飛び込めます!

って感じの年配の男性が腕組みして立っていた


「あのー、もしかしてギルドマスターですか?」

ギルマス「ああ?そうだが」


ガロルド「Aランクパーティの『アルラド』だ、討伐に参加しに来た」

ギルマス「ああ!?『アルラド』っつたらダンジョンを踏破したっつーやつらか!!こりゃあすげー助っ人だ、だが海での狩りはできんのか?」


「はい、ちゃんと装備一式ももってますし、狩りもしたことがありますよ」

ギルマス「はあーー、ダンジョン踏破者ってのはすげえな。もちろん手伝ってくれんなら助かる!もうそこら中にいるからな、バンバン狩ってこっちに持って来てくれ」


「この浅瀬からいるんですか?」

ギルマス「ああ、見てもらえればわかる。もうすげえぞ、こんなの見た事ねえ」

ガロルド「なるほどな、じゃああの作戦で行くか?」

「そうだね、いちいち運んだり収納したりするよりは早そう。2人も暇だろうし」


ガロルド「よし、ギルドマスター武器は?」

ギルマス「ああ!?あったりめえだ持ってるに決まってんだろう」

ギルドマスターの腰には海賊が持っていそうなサーベルが差してある

サーベルを持っていると海賊に見えなくもないな・・・


「じゃあ、ここはお願いしますね。どんどんヒトデを連れてくるんで、トドメをお願いします。2人もトドメをお願いね」


「きゅうう!」「きゅぃぃ!」

ヤル気まんまんだ


ギルマス「と、トドメ?しかもそいつは例のドラゴンか!!こいつはすげえ!」

「ふふふ、こっちのふわふわがアスターでドラゴンがアルジャンです。一緒にトドメを刺してくれますんで、あ、でもあんまり近づくと巻き添えに合うかもしれないので気を付けてくださいね」


ギルマス「はあ?さっきから何の話をしているんだ?」


ガロルド「説明するよりは実際に見た方がいいだろう、そこの2匹が見本を見せてくれるはずだ。俺はなるべく遠くのものを狩ってくる」

「そうだね、じゃあ浅瀬は任せてー。行ってきまーす!」


ギルマス「2匹がみほんー?いったいどういうこった?」


2人で海へ入る、「うわーーー、すごい!ヒトデだらけだ!!」

ガロルド「これは想像以上だな」


足がつかなくなる所ぐらいからびっしりのヒトデ、しかも共食いしてない?

何かボロボロのヒトデもいるんだけどーー


「じゃあ、ガロ、頑張ってねー」

ガロルド「ああ、一応気を付けてな」

「うん、ガロもね」

手を振ってバイバイした


潜るとわかる、何十人も冒険者が討伐に参加している

地道に1匹づつ銛に刺しては回収している、これは終わりそうにないな


よし、やりますか

とりあえず10匹くらい?あんまり密集してて逆に1匹ずつが難しい

なのでまとめて水魔法で包んだ


「いくよーー!!」

水球に入った10匹くらいのヒトデ

それを砂浜に打ち上げた


ギルマス「うおおおおお!なんじゃそりゃあーー!」

ギルドマスターはナイスリアクションだ!


2匹は嬉しそうに打ち上げたヒトデにトドメを刺していく

これぐらいなら余裕だね


「ギルドマスター!次々行きますからーお願いしますねー!」

ギルマス「なるほどな!わかった!!任せろ!!」


サムズアップをして合図を送る


適当に10匹ほどをまとめて打ち上げる

それを次々トドメを刺してくれる


なんかもっといけそう?ちょっと増やしていくか

ちょっとずつ横にズレながら、10匹を打ち上げるを繰り返す


キレイな砂浜がヒトデの死骸だらけだ・・・ちょっとグロイ


その後もじゃんじゃん打ち上げていったら手前はだいぶんスッキリした

お昼も近いし、ちょっと休憩しようかな?

そう思って砂浜に戻るとガロルドも戻ってきた


「おかえり、お昼にしよっか」

ガロルド「ああ、腹がへった」

「どうだった?たくさん取れた?」

ガロルド「沖もなかなかだったぞ、ここが一番酷いが、だいぶん減ったんじゃないか?」

「その代わり砂浜が凄い事になってるけどねー」」


ガロルド「あれは、仕方ないだろう・・・・。」


そこにさらにガロルドが狩ってきた分を出す、凄い量だ

キレイな砂浜に積み上がるヒトデの山


ギルマス「いやー、さすがだ!これで終わりが見えて来た」

「このヒトデの山はどうするんですか?」

ギルマス「昼休憩をはさんで、午後からこいつの片づけだ。あいつらも時期に帰ってくるだろう」

「ああ、なるほど」


確かにずっと潜り続けるのは体に良くないもんね


ギルマス「助かったよ、後片づけは任せてくれ」

「え?手伝わなくていいんですか?」

ギルマス「手伝うつっても、穴掘って、運んで、燃やすだけだぞ」

「それなら一番得意ですよ?」


ギルマス「はあ?一番得意ってのはなんだ??そんなの聞いた事ないぞ」


ガロルド「ギルマス、ルラに任せれば一瞬で終わるぞ」

ギルマス「・・・・本気で言ってんのか?」

ガロルド「ああ、嘘は言わん」

ギルマス「・・・・・じゃあ・・・・任せてもいいか?」


「はーい、ここでやっちゃいます?どっかに運んだほうがいいですか?」

ギルマス「他に燃え移らないなら、どこでやってもかまわん」


「じゃ、ここで。っていうか、このヒトデは素材とか、魔石とか回収できるものはないんですか?」

ギルマス「ない!!ちょっと毒が取れるくらいだ。迷惑な魔物だ!」

「えー、それは嫌だなー。美味しかったら良かったのにねえ」

ギルマス「こんなもん食えたものじゃねえぞ」


「じゃあ、完全焼却で!2人も手伝ってくれる?」

「きゅううー」「きゅぃぃー」


山になったヒトデの傍の地面に手をついて、大穴に落とす


ギルマス「おお!」


「じゃ、燃やして行ってねー。どんどん穴に入れるから」

「きゅうー」「きゅぃー」


横にズレつつ、穴を作ってはヒトデを落としていく

端っこまで穴に落とし終われば、もとの場所に戻る

そこには黒い焦げと、灰しか残っていない、2匹が完全に燃やし尽くしてくれている

これを再び埋めて・・・・完了だ


燃やし尽くした後をどんどん埋めて・・・・・


「はーい、終了。2人ともありがとうねー」

わしゃわしゃと撫でまわしてお礼を言う

なんてシゴデキな2匹なんでしょうねー


ギルマス「・・・・ほんとにあっという間に終わっちまった・・・」

ガロルド「ほら、言っただろう?」

「きゅう」「きゅぃ」


立ち尽くすギルドマスターと、ドヤ顔の3匹

なんか面白くて笑えた


ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ