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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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275/579

リンダオパン ダンジョン最下層 

ズンッ ズンッ ズンッ ズンッ



振動と共に近づいて来る巨体の地竜



体は周りの木が普通に見えるほど大きい

背中には退化したのか、体には似合わない小さめの翼があった

あれでは飛べそうにはない


その代わりに進化したのか

鋭い爪に牙、大きな口だ


火竜とは違った力強さを感じる



「と、とりあえずヤル?」

ガロルド「そうだな・・・・やれるだけやって無理そうなら撤退するか・・・」


ちょっと未知数すぎて、ガロルドも困惑気味だ


「よし!じゃあいくよー!!2人も気を付けてね!」

「きゅう!」「きゅぃ!」


2匹はヤル気満々みたいだ


まだ100メートルほど距離はあるけど、先手必勝


弓を構えて斜め上に放つ、魔力を込められた矢は空中で何本にも増えて

地竜に降り注ぐ


グウオオオオオオ!!


矢に気づいた地竜は空を見上げて口から火球を放った

火球で半分ほどの矢は消えたが残りは地竜に降り注ぎ、巨体のいたるところに刺さる


グウオオオ!!!グウオオオ!!!


もがくように振り払おうとしているが魔力の弓は取れない


「きゅうう!!!」 ガッキンッガッキンッッガキンッ

アスターは飛び回りながら氷の矢を浴びせている


「きゅぃぃぃ!!」  ズドンッ ズドンッ ズドンッ ズドンッ

アルジャンも雷を落としつつ飛び回っている


グウオオオ!!!グウオオオ!!!


かなり嫌がっているみたいだ


そこへ距離を詰めたガロルドが特大の飛ぶ斬撃を放つ

ザッシュウウ

地竜の喉元を深く切り、ドボドボと血が流れ落ちる


ギャオオオオ!


怒り狂った地竜が口に火球を作りだしている


「そこだ!!」


目いっぱいの魔力を込めて氷の矢を、地竜の口に向かって放つ

「きゅうう!!」

アスターの氷の矢も火球を放とうとする口に飛んでいく


私が放った氷の矢は進むにつれて巨大化し

地竜が放つ火球を打ち消して口にしっかりとハマった


私は地竜に向かって走る


グウウウウ!


苦しそうに下を向いた所にガロルドが近づき

下がった首に切り込む


ガロルド「うおおおおお!!!」


ガロルドの剣が根元まで地竜の首に入り、そのまま振り抜かれる

ズバッーーーー




地竜の首が半分ほど切れて、血が噴き出している


ググググッオッ


前足をついて、頭が完全に地面につこうとしていた


双剣に魔力を流して、刃を伸ばせるだけ伸ばす


完全に下がった頭に向かって思いっきりジャンプ


「くらええええ!!!」

強化しまくった双剣を巨大な頭へ2本同時に突き刺した

ズブブブブブッ


深く、根本まで刺さっていく双剣



ズッドーーーーーンッ



地竜の体は完全に倒れ、沈黙した




双剣を引き抜く




「きゅうきゅう!」「きゅぃきゅぃ!」

2匹は嬉しそうに私の周りを飛び回っている

 

「やったね・・・倒した・・・・偉いよおーすごいねえーー」

2匹をわしゃわしゃと撫でて、地竜の頭から降りた



ガロルド「無事か?」

「うん、ガロも?」

ガロルド「ああ、無傷だ・・・・・すごいな」


倒れた地竜を見上げて言うガロルド


「うん、倒せちゃったね」

見上げる地竜は怪獣映画に出て来るような大きさだ

これを本当に倒したんだ・・・・





「ふふふふ、これでガロもドラゴンスレイヤーだね」

ガロルドに向かって手をグーにして突き出す


ガロルド「ああ、俺もドラゴンスレイヤーだ」

私のグーにガロルドがグータッチを返してくれる




「ふふふふふ!踏破なんかしないって思ってたんけどなー!」

ガロルド「まさかここが最下層とはな」

「ね!しかもでっかーーーーーいドラゴン出て来るんだもん!」

ガロルド「さすがに驚いた」



大きな地竜は消えていき、ドロップ品が現れた



「あ、ガロ、そのままで、キレイにしちゃうね」

ガロルド「ああ、頼む」


地竜の血をもろに浴びたガロルドは全身血だらけだ

しっかりと洗い流して、浄化もかけておく


ガロルド「ありがとう、キレイになった」

「うん、どういたしまして。じゃ、ドロップ品見ようか」

ガロルド「ああ、楽しみだ」



地竜が消えたそこには、特大の魔石、爪、牙、鱗があった


「わあー、ぜんぶ大きいねえ」

ガロルド「あの巨体だったからな、鱗も見事なものだな」

「うん、凄くきれいだね」


自分の顔よりも大きな鱗は光にかざすとキラキラ光ってキレイで

これを置いておくだけでも美術品になりそうだ


爪も牙も大きさが火竜とは全然違う





ガロルド「さあ、なにが入っているだろう」

大きな宝箱だ


最下層のコレが一番いいモノが入っているはず

弓も最下層で手に入ったもんね



「じゃあ、開けて見るね」


大きな宝箱の中には

ピッカピカの剣、フード付きマント

大量の金塊



「うわあーピカピカだーー」

マント以外がピカピカすぎて目が痛い


ガロルド「これはマントか、さっきもポンチョが出たのにな」

「ね、でもこれはこっちより大きそうだよ」

持ち上げて広げてみると、長いし大きい

艶の無い黒でカッコイイ、すこし銀の刺繍が入っている



「これガロにいいんじゃない?」

ガロルド「俺はマントとか付けないけどな」

「そっか、まあ、とりあえず鑑定してみよっか」


虫眼鏡で鑑定してみる



『隠者のマント、見つかりにくくなる(認識阻害)足音なども消える、火、毒耐性』



「おお、結構すごいよ」

ガロルドにも虫眼鏡で見てもらう


ガロルド「確かに、これはいつか使えそうだな」

「ね?一回着てみて?」

ガロルド「・・・・着てみるか」


若干の間はあったけど着てくれた


「おお!カッコイイよ!ガロ!」


ガロルド「そうか?」


身長が高いから長いマントが良く似合う

しかも黒でシックな上に銀の刺繍がいいアクセントだ


「うん、普通にカッコイイ。似合うよ」

ガロルド「そ、そうか・・・・」


照れて脱いでしまった・・・・褒めすぎたかな?失敗した



ガロルド「で?こっちの剣はなんだ?・・・・・・・これはヤバそうだ」

「え?そんなに?」


虫眼鏡をもらって見てみる


『聖剣アルルカヌル、邪を切り裂き滅す。(アンテッド系魔物に絶大な効果あり)』



「わお」

ガロルド「な?すごいな」

「うん、聖剣ってほんとにあるんだね」

ガロルド「教会が持っているらしいとは聞いた事があるが・・・・本当かどうかはわからん」

「教会かー、バレたら没収されるかな?」

ガロルド「・・・・・・譲れとは言われそうだな」


「じゃあ、必要な時以外は封印だね」


ガロルド「賛成だ」




その他、宝箱の下には金インゴットや謎の置物、食器や燭台なんかも入っていた

これはそのまま宝箱ごと収納だ

売れるんだろうか?



ガロルド「聖剣とはな・・・・」

「ダンジョンって凄いね」

ガロルド「そうだな・・・・しかしどうしようか」


「うん・・・・・踏破しちゃったもんね」


そう、問題は報告するかどうか

そしてあのギルドマスターに会わないといけない



はあ、ため息出ちゃうな




「とりあえず、ここで野営しない?せっかくだし」

ガロルド「賛成だ、ドラゴンさえいなければいい所だよな」


そうなのだ


屋久杉のように立派な木が並び

木漏れ日が落ちる森は神秘的で美しい



ここで住めるなら最高だろう


ドラゴンさえいなかったらだけど・・・・




ここで野営することにして

さっそく手に入れたばかりのテントを設置した


うん、良い感じだ



で、晩御飯をどうするかなんだけど・・・・


「ここはアレを食べるしかないでしょう」

ガロルド「あれとは?」


「ふっふっふーー、じゃじゃーーん」 これです


ガロルド「これは?なんの肉だ?」


「最下層で倒した火竜のお肉です!」

ガロルド「あ!そういえば・・・・出ていたな・・・・・。」

「完全に食べるタイミングを失ってしまったので、食べるなら今でしょうって思って」

ガロルド「確かにな・・・・今がいい」


「じゃ、シンプルにステーキで!ドラゴンステーキだ!!」


ガロルド「ドラゴンステーキ!!」

「きゅう!!」「きゅぃぃ!!」


おっと?アルジャンも喜んでるけどいいのかな?



・・・・ま、いいか



ここはより美味しく食べるために

エメに頑張ってもらいましょう


より食材を美味しくすると言われるこのナイフで切っていきます

魔道コンロしかないからね、ほどほどの大きさと厚さで


シンプルに塩コショウで味付けして

鉄のフライパンをよく熱してバターを入れる

ここにステーキを、どーん


片面をしっかり焼いて、ひっくり返す

バターをかけながら焼いて、側面も焼いていく


しっかりと焼き色がついたら、お皿に乗せて

結界魔法で保温だ、余熱で火を通す


次に焼くのは、お肉が美味しいスパイスミックスで味付けしたものだ

同じ要領で焼いていく


さっきよりも美味しそうな匂いがする


たまんないなあー


2匹とガロルドも焼けるお肉にくぎ付けだ、エメまで覗いている


こっちも焼けたら保温です


先に焼いて保温しておいたものをみんなのお皿に盛って

2匹とエメの分は切っておく


「はい、ドラゴンステーキです!」

ガロルド「美味そうだ・・・・」

『贅沢ねえー』 「きゅうう」「きゅぃぃ」


「じゃあ、いただきまーす!」

ナイフで切るとしっかりとした肉感だ、赤身のお肉が凄く美味しそうで

ぱくっと食べた


噛むとしっかりとした肉の味、あふれる肉汁、口の中が幸せだーー

「おいひいねえーー」

ガロルド「美味い・・・しっかりとした肉の味がして・・・でも硬くない」

「ね、あんなに筋肉質なのに、ちょっと鹿っぽさがあるかな?美味しい赤身肉」

ガロルド「確かにな、ドラゴンは美味いし、良い肉だ」


「ふふふふ、ドラゴンを食べたなんて自慢できるね」

ガロルド「違いない、ふふふ」


「きゅう!」「きゅぃ!」『おかわり』

「あ、もう食べたの?早いなー。はいおかわり」

次はお肉がおいしいスパイスミックスで味付けしたものだ

私たちもおかわりをして、2種類の味付けを楽しんだ


こんなに美味しい赤身なら、ワサビ醤油で食べたかった・・・・・


そう思ってしまうのは仕方ないだろう


ありがとござした!

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