はじめてのダンジョン 3 オーガ
トイレを浄化しまくって笑われたけど、良い事しかしてないよ
デリック「あの紋様はなんなんだ?」
「あれは浄化の紋様です。触れて魔力を流せば浄化ができます。浄化が使えない人でも」
「「「「「「「「「まじか!」」」」」」」」」」
なんか、この部屋の人全員反応した?
キレイにしたトイレを覗いては「浄化」「浄化」ってやってる
「すげえ」「めっちゃいい」「欲しい」なんて聞こえてくる
アーバン「すげえな、魔法文字ってやつか。」
サニー「えー魔法文字まで描けるの?すごすぎ」
「へへへ、凄く勉強したので。て、いうか冒険者ギルドに置いて欲しいですね『浄化版』。もう売っているはずなんで」
アーバン「魔道具屋に売ってんじゃないか?」
「はい、魔道具屋さんで見ました。でも浄化を必要としている所で売らないと売れないでしょう。あるのさえ知らないんだから」
アイリス「そうね、冒険者ギルドに意見してみてもいいかもね」
アーバン「そうだな、戻ったら言っとくか」
「わーい、広がってくれると嬉しいです」
サニー「トイレが汚いの嫌だもんね」
「はい!断固反対!」
少し開いたスペースでみんな固まって座った
「お腹空いてますか?今どれくらいの時間かな?」
「きゅう」「きゅぃ」 お腹空いた
2匹がお腹空いてるなら夕方くらいかな?
ガロルド「たぶん腹のすき具合から言って夕方だろう」
ここにも正確なお腹センサーをお持ちの方がいた
アーバン「俺も夕方くらいと思うな」
デリック「腹減ったしな」
サニー「うん」
アイリス「そうね」
「じゃ、ご飯にしましょうかね」
お鍋なんて出すと変にみられるから・・・・やっぱりサンドイッチだね
がっつりお肉サンドイッチを出してみんなに配る
2匹も適度にちぎってお皿に乗せてあげる
「いただきまーす」
「うまー」「うめえ」「幸せ」「こんなダンジョンならいい」
良かったー
保存食ってのは干し肉と、カチカチのパンくらいで
栄養もへったくれもないものだ
お腹がいっぱいにもならない、栄養も足りない
そんな状態で戦ったり移動したり、長い期間はつらいっていうか危険だよね
もぐもぐ食べながらそんな事を考える
他の冒険者たちの視線が痛い、まあちょっとまってよ
自分の分を食べ終わったら、立ち上がって見回す
「さっきのご飯が欲しい人はいますいか?銀貨1枚でいかがですか?」
収納からだしたサンドイッチを持ちながら言うと
「か、買う!」「いいのか?」「欲しい!」と10人ほどに囲まれた
スッと私の前に立つガロルド
「買うやつはここに銀貨を入れてくれ」
「は、はい」
一人ずつサンドイッチを取っていく
凄い。ガロルドがいれば混雑知らずだな
「ありがとう」「めっちゃうまいよ」「ありがとな」なんてたくさんお礼をいってくれた
「毎度ありがとうございますー」
こっちもお代をもらってますのでー
落ち着いたところでおかわり分をこっちにも配る
ガロルドがひとつで足りるわけがないしね ふふふ
お腹がいっぱいになったら、あとはもう寝るだけだ
硬い床に毛布を敷いて寝た
コレが何日も続くのかー、ガロルドが好きじゃないって言うのがわかるな
これならまだ野営の方が快適だね
それでも、睡魔はくるもので
気が付けば寝ていた
ときどき、誰かの足音や動く気配がした
あまり深い眠りではなかった気がするけど、目が覚めた
起きるとまだみんなは寝ていた
少しストレッチをして体をほぐした、床で寝ると硬くなるからね
身支度をして、パンをかじった
あったかいモノが食べたくてこっそり、コップにお湯を出した
寒くはないんだけど、床に体温を奪われた気がする
白湯が美味しく感じた
丸まって寝ていたガロルドが身じろぎをして起きた
「おはよう」小声で言う
ガロルド「おはよう、寝れたか?」
「意外と?」
ガロルド「まあ、こんな所だからな」
寝起きのガロルドを見るとヒゲが生えていた
そっか、ヒゲも剃れないもんね
薄くヒゲが生えたガロルドはますます19歳には見えなくなってしまった
そう思っていると、小さな鏡を取り出してヒゲを剃り出した
「え、すごい。」
ガロルド「・・・・?なにがだ?」
「いや、マメだなって思って」
ガロルド「嫌いなんだ、ヒゲ」
「そっか、あ、お湯出そうか?」
ガロルド「欲しい」
桶をひとつ出して、お湯を入れた
ガロルド「助かる」
そう言って器用にナイフでヒゲを剃っている
おもしろくてずっと見ちゃうな
ガロルド「面白いか?」
「うん」
ガロルド「ふっ」
あ、
笑った
なにが琴線に触れたのだろうか?
ガロルドは魔法カバンを持っているから結構いろいろ持って来ているみたいだ
何を入れているんだろう?
さっぱりしたガロルドに朝ごはんを渡した
ベーコンエピはかなりお気に入りらしく5個も食べていた
銀龍のみんなもちらほら起きてきて身支度している
さすがにヒゲを剃っているのはガロルドだけだった、やっぱり珍しいんだ
身支度が終わった人からパンを渡した
アーバンさんは腰が痛いって言ってたから、あれをしてあげた
可哀そうに、ここで寝る限りすぐガチガチになっちゃうでしょうに
アーバン「ルラがいて助かった・・・。」
「誰かにしてもらってもいいんじゃないかな?」
アーバン「してくれるか?」
デリックさんとサニーさんは目をそらしている
アイリス「しょうがないわね、やり方教えてくれる?」
「はい、じゃ、アーバンさん横になってください」
アーバン「助かるーーー」
「手でやってもいいんですけど、足でもできますから」
アイリス「え、ほんと?それはいいわね」
アーバン「は?足?」
「はい、ちょっと失礼しまーす。さすがに靴は脱いであげてくださいね。で、こう、軽く踏む感じで横に揺らしてあげます。強いと痛いので、痛かったら言ってくださいねー」
アーバン「・・・・くやしいが、気持ちいい・・・。」
アイリス「こう、ね。あはは、おもしろいわ。どう?」
アーバン「ぐうーー気持ちいいーーー」
デリック「ぐふふう、踏まれて気持ちいいのかリーダー」
サニー「ぶふふふ、リーダーが踏まれて気持ちいいって!」
アーバン「おまえらーーーー」
「でも、気持ちいいでしょう?足の方が体重がかけやすいんでいいかも知れないですね」
アイリス「リーダー、踏んで欲しくなったらいつでもいってね?」
アーバン「くっっそーーー。毎日踏んでくれーーーー」
「あはははは、語弊が!すごい」
デリック「ぐっふっふふふ、くっそおもしろ」
サニー「ぶふうっふーーーーー」
ガロルド「ふっ」
これで大丈夫だ、うん
サラッとパンを食べてもらって出発することにした
いよいよオーガが出る階層だ
ボス部屋まではオークが出なかった
ボス部屋の中には5匹のオークがいた、でも手分けすれば一瞬で片付いた
アーバン「あーマッサージしてもらったから動きやすいわ」
「ふふふ、踏んでもらえて良かったですね」
アーバン「その言い方は語弊があるぞ」
デリック「あははははは、たくさん踏んでもらえばいいんだー」
サニー「そうね、踏むならあたしでもできるわよ。ふふふ」
みんな悪意がすごいなー ふふふ
ま、教えたの私なんですけど
お肉を回収して下の階へ降りる、12階だ
アーバン「ここからはオークとオーガだ、動きが早いからな気をつけろよ」
「はーい」
少し歩くと青い肌の3メートル近い鬼がいた
確かにオーガだ
グォオオオオ 雄たけびを上げて走ってくる
アーバン「まずは任せてくれ、小手調べだ!」
「「「おう」」」
4人で向かっていく
左右にわかれて挟むみたいだ、薙ぎ払おうとしたオーガを避けてアーバンさんが足を切った
でもあんまり切れていないみたいだ、皮膚だけって感じ
デリックさんが脇腹に槍を刺した、ミスリルはしっかりと刺さるみたいだ
アイリスさんは細かく切りつけてはいるけど、効いている感じはしない
サニーさんの火球が顔面に直撃して弾けた
グオオオオオ! 怒っただけで効いてないなー
でも、その隙をついてデリックさんが心臓を突き刺した
しっかりと深く刺さり、 倒れるオーガ
アーバン「ふう、やったな」
デリック「ミスリルすげえぞ」
サニー「ほんとね、しっかり刺さってたわ」
アイリス「そうね、これなら倒せるわね」
オーガが消えたところには小さな宝石が落ちていた
アーバン「コレがドロップ品だ、魔石か、皮か宝石だな」
「はー宝石が・・・ふしぎー」
ガロルド「これなら十分戦えそうだな」
デリック「ああ、トドメはまかせろ」
アーバン「頼んだ、こっちは気を引いとくからな」
サニー「私はまた顔面を狙っておくわ」
「あ、それなんですけどサニーさん」
サニー「うん?」
「クモを狩っていた魔法で目を狙うと良いかもしれません」
サニー「ああ!なるほど、それいいわね。頑張って狙ってみるわ」
「はい、目が潰せればラッキーですよ」
アーバン「確かにな、頼んだ」
「あと、気になったんですけど。」
アーバン「何だ?」
「まったく切れていないわけではないですね」
アーバン「そうだな、薄く切れている感じはある」
アイリス「確かにそうね」
「じゃあ、皮膚が薄そうなところを狙うといいかもです。ヒザの裏とか、あとは切るより刺す方が効果があるかもしれません」
アーバン「ほおーーーなるほどな。次は試してみるか」
アイリス「わかったわ」
サニー「じゃー次にいきましょう!」
デリック「ヤル気だなー、頑張ろうぜーー!」
ガロルド「オークは俺がやろう」
アーバン「助かる、頼んだ」
「よっし行ってみましょーーー!」
ありがとござした!




