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死ぬと裏切ることは誰でも怖い

今回は赤坂健太と海崎舞花が中心です。

「・・・ここでいいかな」

「ねぇ、健太」

「舞花、もう少しだけ後ろ行けるかな?」

「うん・・・行けるよ」

「ありがとう」

あの時の約束を守るんだ、こんな俺でも!!

昔から舞花はよく男子にからかわれていた

だから、俺がいないと駄目なんだ

『やーい、チビ!!』

『泣き虫!!!』

『返して!!!私の・・・ランドセル!!!』

『場違いなんだよ!!お前なんか!!!』

『そーだ!!学校くんな!!』

『・・・うっ、やだよぉ・・・聞きたくないっ』

『どりゃ!!』

ランドセルを頭にぶつけた

『いってーな!!誰だよっ』

『まいかをこれ以上泣かせたら俺が許さない!!!』

『けんたテメェー!!』

『なんだよ・・・やんのか?』

『くっ・・・、い、行くぞ!!』

『待って下さいよ!!!』

『覚えていろよぉー!!』

『はい、大丈夫か?』

『あっ、うん!!けんたありがとう!!けんたは私のヒーローだね!!』

『ヒーロー!?何か照れるなぁ』

『ふふっ、助けてくれたお礼です!!』

ちゅっ

『えっ・・・?』

『まだ、子供なのでほっぺですけど・・・将来私のお婿さんになってください』

『・・・うん』

あの時は『うん』と答えたけど、でも

やっぱりはずい

「こっちに誰かくるよ・・・健太」

「あっ、うん」

コツコツ・・・と廊下に足音を響かせこちらに近づいてくる

「・・・ッ」

お互いに体全身を震わせ抱き合う

近づくたびに息をすることすらままならない

一つの吐息だけでバレてしまうかもしれない

今、思えることはだた一つ、『死ぬことが怖い』だ

すると、自分達が隠れ場としている目の前で止まった

(嘘・・・だろ?)

「・・・ぁ、ミツケタ」

そう言って鬼は手を出してきた

その手は舞花を鷲掴みにし廊下に出した

「舞花!!!」

殺される前に助けなくては・・・。

何か大きい音が鳴るもの・・・携帯!!

「よし」

携帯で曲を流す

すると舞花から興味が失せたのかその手を離す

「・・・っ、はぁ、・・・。」

鬼は自分に近づいてくる

そして、俺の心臓付近に銃を発砲した

「・・・ぐはっ!!!」

「健太!!!」

鬼はこの場から去っていった

「なんで!!なんで・・・助けたりしたの!?そもそも私アナタを裏切ろうとしたのに・・・。」

「俺は舞花のヒーローだからな・・・お前がピンチの時にはかけつけない・・・と、な」

「け・・・健太?嘘・・・でしょ?ねぇ・・・、返事してよ!!!」

『俺は舞花のヒーローだからな』

その言葉が頭から離れない

「なんでっ・・・、そんな昔のことを!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

『かくれんぼ終了です。ハジメの部屋へお戻りください』

健太はもういない

私は健太を裏切ろうとしていたのに・・・、どんな時でも健太は私を・・・『守ろう』としていた

前のゲームでも

『自分が自殺しよう』言ったら一緒に死のうとしていた

「私って・・・ホント、馬鹿」

そう言えば、お父様の命令で引き離された時以降からずっとずっと

健太は私を探していたって執事長の田中さんが言っていた

そのしぶとさにお父様もお手上げだった

簡単な話、海崎家が探せば一発でわかるモノの

それをしていなかった・・・いやさせてくれなかった

「もう、『生きる理由がない』だと?笑わしてくれる!!!もう、お前の出番は来ない!!!ははっ・・・あははははははははははは!!!!!!」

その頃、ハジメの部屋では・・・。

「二人帰って来ないね、夕凪ちゃん」

「そうね・・・ん?あれって」

「海崎さんだ!!!・・・でも赤坂君はいないね」

「ねぇ、赤坂はどーしたの?」

「ん?あぁーあのバカは願ってもいないのに勝手に庇って死んでったぜぇ~?マジ滑稽だった!!」

「滑稽って・・・アンタ!!」

「んぁ?やんのか?」

「・・・、アンタ誰」

「夕凪ちゃん!?・・・誰って、海崎さんじゃ」

「ここにもバカがいたか!!けけっ・・・アホくせぇー」

「多重人格?」

「ピーポーン♪ご名答!!アイツは『生きる理由がない』とか言って死のうとしていたんだ」

「だから、体に憑依したわけ?」

「またまたご名答♪私、アンタ結構スキかも♪」

「アホくせぇー」

「はぁ?今なんて言いやがった・・・てめぇー」

「アンタが言ったこと言い返しただけよ?何か文句ある?」

「やっぱり、アンタキライ」

「勝手に言ってろ」

『ねぇー、なんで減るの早いわけぇー?つまんなぁーい』

「あぁーん?誰だテメェーわぁ」

『赤坂健太はヒーロー気取りで死んだし?ちょー詰まんない』

「・・・っ!!!け、健太のことを・・・悪く言わないで・・・下さい」

「えっ!?」

「なっ!?な、何故・・・貴様がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

『うわぁー壮絶な戦いだぁ♪私、好きよこーいうの!おもしろ~い』

「・・・戻ると思ったかよば~かぁ!!!」

「・・・嘘、でしょ?」

「ふふっ・・・・はははははは~ぁ!!!!!!!!」

これからどうなるのか

もうわからなくなっていた


赤坂ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

うぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!


うP主は脱水症状とトイレの回数に困っています。

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