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詩集『想・葉・連』~無数の点は線を描くのか~  作者: 槇河 しゃち


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きゅうじゅうさん

音楽性を失った右目を覆う赤い絨毯


眼鏡を撫でながら笑う前歯の軽薄さ


厳かな大腿に浮かび出る蛇の目傘


近代哲学と巻き爪を分けたかき氷は沸騰中


金字塔を差し込まれた腋をすり抜ける清涼感


あなたと私を隔てる鶏皮を広げた先の桃源郷


明朝体と踊るカポエラの鼻を削ぐ職員おらず


指で編んだ凧が面白いほど地を這う


お前の肩にお酒を載せても太陽は錯乱したまま


月に肘打ち付ける爆弾魔の子守歌は柚子胡椒


灯篭流しと川底で脈を比べると同じだという驚き


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