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きゅう
極小は見境なしに飛び回り
隙間を探して潜り込む
数多の有機的な包囲網を
遊戯を楽しむ子どものように
嬉々と解体しながら進撃する
内部に入れば即座に花を咲かせ
色とりどりの花弁が空間を埋めるが
自身の作品が完成するまでには
飽いては次の宿り木を探している
入れ物は壊れて朽ちたにも関わらず
むしろ刹那は飾っただろうと
恩着せがましい価値観を
強要してくる軋むような不快さに
胃液が腹から染み出るようだ
本能に従って特化していく生態は
胡坐をかいたドウブツが忘却した機能
本意はただただ繁殖のみで
純粋であるからこそ恐ろしい
ただその純粋を操作するはナニモノ




