前へ目次 次へ PR 62/100 ろくじゅうに 橙色の血液に含まれた涙は何故か甘い 交絡因子を除いた先に見えた夢は空白 虫を歯茎に詰めて笑うのは狂気の名残 雨粒を暇に数える地蔵の眉間に皺が寄っては弾ける 灰塵を溶かして墓石に塗るリズムは決まって4拍子 邂逅一番に押し花を握り潰して配る飛行雲は屈強 意味深に叫ぶ豆電球の熱量は痛みに変わる 乾燥した愛情に刺すべき釘の数は増える一方 三角の時計に嫌気がさして刻んだ明日はもう来ない 歩きながら食べながら歌いながら死んでいく