表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/100

じゅうご

ベンチで雨風に打たれながら

大きく揺れる木々を霞んだ視界で眺める

枝は靡き、葉が擦れては音を奏でる


泣きたくなるほど悲しいことを

重ねるたびに何かが擦り減っていく

それが何かもわからないまま

波のように押し寄せる仕事に

感情にもマスクをしながら

持ち堪え、向かわなければならない


与えられた僅かな余暇も

落ち着かず、心がざわつくからと

予定を埋めては休んだような気になっていた


脳内に霧がかかって思考が整理できない

ただただ心を無にしてみると案外これが心地よい


私は傷ついては埋めようとしていたのだ


きっと無為は無為のままで

それは空白は空白のままで


・・・


それでも自分は自分のままで

一歩ずつ、一歩ずつ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ