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いち
重たい鎖で砕いた木の実を
熟れたスープで煮込んだら
虚構の味が脳に触れ
さらば、さらばと仰ぎみる
猪突猛進、勇敢なるは
我を穿った唇か
かの手は1本になろうとも
大義は不変と信じたり
命の源泉覗いてみても
いずれは消えゆくさだめなら
知らぬが仏と人は言う
されど底には地獄あり
森に消えゆく子供らの
匂いを担架で汲み取れば
悔みは無いと言い放つ
されど刺激は反芻し
忘れまいと神祈る
人は幾何学的なれば
形は和紙に影刺して
これ見てみよとほざきよる
奥歯の襖に突き刺さる
思いは如何にして屠ろうか