前へ目次 次へ 2/100 に 築いた自我は儚く崩れ 明日の朝陽も拒めずに 迫る光に射抜かれる お守り破いた不届き者が 溢れんばかりの賜物を掲げ 虚構の崇拝に鼻伸ばす 不平等と不公平 意味の違いは明白にして 両立不可能だと思い知る いづれも世界のためと 抜いた刀を振り回し 凶悪な自己暗示から 抜け出せない 零れた嗚咽を 掬う力も喪失し 滔々と流れる感情を 傍目に追った 視界を紙のように畳むと映える 暗闇に浮かんだ重なる管を 解く努力もしないままに 鈍いナイフでじわじわ潰した