[氷菓 葵]の誕生会決定
「わ、分かった分かったよ、アタイのバースデーパーティーをやっておくれ!、お願いします!、だからちょっと離れておくれ音頭君!!」
とうとう声を大きくして降参した葵である、
「は~い、やったねパル、葵会長の誕生会出来るよ」
「ふぅ~」
言われてようやく離れる音頭と深いため息をつく葵である、
「オゥ、オンドーグレートデース、カイチョーハイテンションなバースデーソングをウタワセテモライマース」
「バースデーソングですか?」
「はい、葵会長の誕生会で歌を歌おうという話しになって、そこでパルディアさんがボーカルをやると言う話しになっていたんです」
葵の疑問に立花が答える、
「なるほど、それは嬉しいことですね」
「デモカイチョーまだワタシのワガママがあるのデース」
「ほ、ほほう、ワガママとは何ですか?」
少しひきつった顔のまま問いかける葵である、不安があるのだろう、
「ハーイカイチョーもイッショにエンソーしてホシーのデース」
「そんなことですか、別に構いませんよ」
安堵したように葵は言うが、
「もうひとつお願いがあるんです、葵会長」
今度は音頭が言おうとするが、
「ほ~う、音頭君それはもしかして先程言っていた[コスプレしてもらおぉ]と言う話ですか」
威圧感たっぷりで葵は言う、
「フフゥ、まったくもってその通りですよ葵会長」
しかしそれに物怖じしなく答える音頭である、