第5話 必然
恋した女の子に貢いでいた伊右衛門。推しに貢いでいるバチャ豚臭がするが、そうではない。バチャ豚臭がするから捨てられたわけではないのだ。発端はそう、あれだ。そうに違いない。
勿体ぶるのには理由がある。その文面がキモすぎたのだ。伊右衛門曰く、「好き」伊右衛門曰く、「寝落ちちよー」
「男女デュオ」という恒例の大会がある。そこで判明したのが事の発端だ。ぶりむさんはゴミなので、片割れを殺し回るためだけに男女デュオに出た。その大会には専用のディスコードがあった。知らない人ばかりいるなーと眺めていたら、そこにいたのだ。
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伊右衛門
杏たっぴ
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唖然とする俺。女はもういらないと言っていた伊右衛門。あれだけ後悔した伊右衛門。もう女は信用しないと誓った伊右衛門。そんな伊右衛門が女と男女デュオなる、カップルが出るような大会に出ている。その事実に、俺は動揺が隠せなかった。伊右衛門と俺は本当の意味で理解し合うことができていなかったのか、それとも伊右衛門は俺という存在を恐れていたのか。その心意は不明だ。だがひとつわかっていることは、伊右衛門がまたネット恋愛をし、その女を本気で愛している事だ。俺はいつでも伊右衛門の幸せを願っているので当然最初は応援していた。しかし女というのは謎多き生命体。何をしでかすか、何をするのか、どういう気持ちなのか、そんなことは誰にも理解できない。男は愚直なため気持ちを理解するのが簡単だ。しかし女は違う。血が通っているのかすら謎な生命体。そんな生命体と恋をしてしまった伊右衛門は当然幸せにはなれるわけがない。
あんたっぴはまず伊右衛門とのトークを載せる。それだけならまだ惚気の範疇だろう。トーク内容は置いておいてなかなかの惚気様であった。
置いておいたトーク内容ではあるがやはりみんな気になるだろう。伊右衛門は「あみ」あみは「そうじろう」とそこでは呼んでいた。だが通話では伊右衛門とあん呼びだった。恥ずかしがっているのだろうか、ネット恋愛の分際で。
さらにヒートアップしていくあんたっぴ。トーク内容をこれでもかと見せつけてくるがなかなかキモかった。
両方ともキモかった。これだけで済むはずがないのが伊右衛門。アリス・イン・ワンダーランドのように夢から醒めたあんたっぴは伊右衛門と疎遠になっていく。その間に色々貢いでしまった伊右衛門は、捨てられるわけにはいかないと奮闘する。
しかし、その行動が裏目に出てしまうのも伊右衛門。この行動が逆効果になり更には鍵垢などもブロ解されてしまう。完全に縁が切れてしまったのだ。この時の伊右衛門は泣いていただろう、そうに違いない。
鍵垢で慰める皆。その行動に全俺が泣いた。
紹介が遅れたがワトソンズというキモイチームがあるのをご存知だろうか。その中でもキモイの代表格である「ドエム」という顔だけは頑なに出さないが逆をいえば顔以外はなんでも出すことで有名な人がいる。そいつが語っていたが「あんだけ貢いどいで捨てられるの謎すぎんだろ...」という言葉は今でも俺の頭に残っている。
そこから伊右衛門のネット恋愛は加速していく。アクセラレーション。
最近疲れた、死にたい。
なんでも死に直結させてしまうイエモンくんはとてもかわいいですよね。




