オンブラ誕生!!
「さっきは急すぎて意味わからなかったけど、まさか本当だったなんてな…」
すると少しゴツイ外見をした男が、少し怒った感じで話かけてきた。
「お前のその服、勇者学校の制服だろ?早く学校に行け!!」男はまさに、生徒指導の教師の様に怖かった。
「勇者学校?制服?」順一は自分の服を見てみると、中世風の制服を身にまとっていた。
(あの神様もどき…!!)
「まさか場所が分からないのか?だったら地図をやるよ!!本当は引っ張って連れていきたいが、俺も他の生徒を探さなきゃいけないんでな!!!ちゃんと学校行くんだぞ!」
順一は学校への地図を手に入れた。
「なんなんだよ、あの男は…」
「てかこの地図、見方がさっぱり分からないな…せめてどっちが北かさえ分かれば…」
とりあえず周りを見渡すと、いかにも占い師という感じをした男を見つけた。
順一はとりあえず、その男に聞くことにした。前世ではぼっちだったが、実は順一はコミュ障でなく、話そうと思えば話せるのだ。
「あの…この地図の見方…」そう順一が話しかけようとすると、占い師らしき男が食い気味に話しかけてきた。
「貴方、自分の名前、変えてみたくないですか?この水晶に文字を映し出し、貴方にピッタリな名前を見つけて上げますよォ?」なんだか不気味だった。
だがその話に順一は興味を持った。というのも順一は、田中順一という名前が好きではなかった。あまりにも平凡で、少しダサめなネーミングで順一は好めなかった。
「あの、ここでは自由に名前を変えられるんですか?」そう順一が聞いた、日本では名前を変えるのも少しめんどうだから。
「何を今更、名前ぐらい自由に変えられるに決まってるじゃないですか?貴方はペットの名前を決めるのに、わざわざ血の契約でもするんですか?」やたら喋る奴だなと順一は思った。
「それじゃ…てかお金ないな、やっぱりいいです」と順一は店を後にしようとした。
すると「今回だかは特別に、初回サービスとして無料にしてあげますよ?どうです?」とやたら推してきた。売れてないのだろうか?
だがどちらにしろ、順一には好都合だった
「だったらお願いします。」と順一は言った。
すると占い師は、真剣な表情になり、水晶と順一を交互に睨み始めた。
待つこと5分後「浮かび上がりましたー!!!」と占い師が言い出した。意外と早いなと順一は思った。
「それで、なんて言う名前ですか?」
「貴方に相応しい名前は…ネロ・オンブラです」
「ネロ・オンブラ…なかなかカッコイイ響きですね!気に入りました!ちなみにどう言う意味なんですか?」と順一が聞いた。出れば勇気の光とか白の輝きとかの意味であって欲しいなと思っていた。
「分かりません」
「え?」順一が聞き返した。
「文字は浮かび上がっても、意味まで分かるわけないじゃないですか…」と占い師は言った。
「そ、そうですか…」順一は少し困惑していた。
「ところで、その名前に変えるんですか?ネロ様?」占い師は、さっそくその名前で呼び始めた。
「んん~そうだな…じゃあその名前に変えます」
「やったー!!、初めて自分で占った名前にして貰えた!!」占い師は心底嬉しそうだった。
「ただし、ネロはありきたりなので、今後はネロ・オンブラのオンブラと名乗る事にします」
「いやネロでいいだろ…」順一、いやオンブラの変なこだわりに占い師はドン引きした。
「あー、それとこの地図の見方なんですけど…」
オンブラは本来の目的だった地図の見方を聞いた。
「それならここが北で、ここが南で…」占い師は丁寧に教えてくれた。
これからオンブラの、第2の人生が始まる!!




