プロローグ 不幸の事故
私がアルファポリスの方で投稿していた小説です!
「それでさぁ…それがマジで面白くてぇ!」
「えぇーまじぃー」
学校での休み時間というのは騒がしい物だ、なんせ自由時間なのだから。皆はクラスの友人達と仲良く雑談している、だがこの男は違った。
(はぁ~早く帰りてぇな…)
机にうつ伏せになりながら、1人でそんなことを考えているこの男は、田中順一、至って普通のぼっち高校生である。
彼は幼い頃から、友達と呼べる人物がいなかった。高校に入って一時的には出来たものの、話題に入ってこれず、結局ぼっちになった。
学校初めの頃は、自分からよく話してかけて、最初は皆仲良くしてくれるが、何故かその友情は長くは持たないのだった。
常日頃から、順一は強い劣等感を覚えていた。
ーー放課後
学校が終わると順一は、すぐに荷物をまとめて、学校を出た。
順一は下校中、いつも妄想している事があった。それは自分がこの世界とは違う、いわゆる異世界へ転生して、チート能力で無双するというものだ。
(ま、起こるわけねーか…)そんなことを思いながら順一は横断歩道を渡った、すると向こうから幼い女の子が走ってくるのが見えた。
(危ないだろーが…)
順一がそう思っていると、車道から大きな車がものすごい勢いで走ってくるのが見えた、恐らく運転手からは女の子が見えていないのだろう。
「危ないッ!」
そう言って順一は、女の子の居る所まで走った、だが車はすぐそこまで迫っていた。
「クソッ!」
順一は勢いよく女の子を突き飛ばした、すると向こうから車が迫ってきて、順一は轢かれてしまった。
だがなんとか女の子は、突き飛ばした事で軽い怪我はしていたが、轢かれずにすんだ。
順一はそれを見て、少しホッとした。
だが頭から流れる大量の血を見て、順一は死を実感していた。
「俺…事故ったのか…もう死ぬのかな」
(せめて童貞ぐらいは捨てたかったな…)
こうして普通の(ぼっち)高校生、田中順一は18年の生涯に幕を閉じた、はずだった。




