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カロリーが足りません(˃̵ᴗ˂̵)ノ 〜終末食べあるきガイドブック 魔物グルメ編 in 池袋〜  作者: 大場鳩太郎
第二章

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夜狩りの時間です

前回までのあらすじ


キッズ→帰った

たこはち→買い出し

(╹◡╹)→( ˘ω˘ )スヤァ


ブンブンハロー改めましてこんにちは。


というわけで久し振りに脳内動画配信者モードでお送り致します。はたから見るとぶつぶつ独り言をいう変なやつです。


だって話相手がいないから仕方がない。

クオヴァディスさんも八号さんもグール少年もいない状況なのだ。


えー、さて気を取り直しまして、現在の時刻は午前三時頃、真夜中です。

若干肌寒い。今日は食料が尽きかけているということで狩猟に挑戦してみたいと思います。


などとコンビニの前でひとりでブツブツ呟いていると巡回中の警備ドローンがやってきた。


《ワワワワーキン》

「やあドローン先輩おはようございます」


ちょっと狩りに行ってくるからね、って完無視ですか。

全然聞いてくれないね。クオヴァディスさんの言うことは聞くのにね。


《ワワワワーキン》

「……うん?」


ドローンは僕を追跡してくるように移動を始めた。

まさかの戦闘モードなのかと身構えるがそんな感じでもない。


フワフワとホバリングしてついてくるだけという今までにない謎モーションだった。


「まあいいか、襲われないなら」


彼らが何を考えているのか分からないのは今に始まったことではない。


それでは気を取り直して夜の街を散策したいと思います。


「……うーん霧が濃いね」


歩き出したが十五メールくらい先からは殆どぼんやりと黒いシルエットにしか見えない。

ちなみに霧のやつは時間帯的にはやはり夜から明け方が濃くなるそうだ。


聞いた話だと、暗いうちは怪物が凶暴化するらしく出歩くのは自殺行為だとか。

とはいえそれなりにスキルを鍛えているし、装備も整えているので何とかなるでしょう。


「ドローン先輩もついてきてるしね?」

《イヤア》

「ええっと同行してくれるんですよね?」

《ゴゴゴゴッチャ!》


先輩それ何語っすか?

相変わらず何言ってるかわからんし何故ついてくるのかも不明っす。


突然、背中撃たれたりしないよな……。

こちらの不安もつゆ知らずドローン先輩はマイペースについてくる。

本当になんなのだろうか。


「さて先輩、乙女ロードまできましたよ。さっきからすっごい静かです」

《イヤア》


静か過ぎてかなり不気味。

そういえば歩いて気づいたけどちゃんと池袋歩き回るの初めてかもだね。

だいたい駅周辺彷徨いてただけなので新鮮な気分だ。


「えーところで今回の狩猟なんですが正直ノープランです」


適当に池袋をぶらついて怪物を倒して、美味そうなお肉を頂戴できればいいなと思っています。


できれば首狩兎がいいよね。それもあんまり強くない小さい方。


《サーチ&デリカテッセン》

「そういうことですね。分かってるじゃないですか先輩」

《イヤア》


ドローン先輩はライトをピカピカ明滅させて嬉しそうだ。

なんか可愛いかも。


「但し、油断は禁物です」

《イヤア》


大きい怪物相手でもまず勝てると思うけど確実に仕留められそうな奴だけ狙っていきたいと思います。


クオヴァディスさんもスヤアなので慎重にね。

ちなみに端末を確認したらスキル強化はできないけど、取得済みスキルは問題なく発動できました。


「ちょっと寄り道してもいい?」

《ハァン?》


近くにアメコミ専門店があるのだ。

実は臨床試験前から立ち寄りたいと思っていた場所だったのだがようやく訪れることができそうだ。


地図をにらめっこしながら雑居ビル街の奥地に入り込んでいくと目的の場所を見つけた。

当然、お客はおろか店主すらいなかったが商品だけは豊富に取り揃っていた。


「いやあ素晴らしい。見たこともないシリーズとかまで置いてあるよ」

《マーヴェラス》


ドローン先輩分かってるね。

僕はバックパックに詰められるだけ詰めると

勝手に持ち出すのも忍びないのでお代をカウンターに置いた。


素晴らしい場所なのでまた来させて貰おう。


「さてこっちがサンライズシティ方面かな」

《イヤァ》


ここには研究施設から逃げ出してきた時以来かな。

目の前に大きな道路が横たわってるね。


頭上にもハイウェイーー東京の大動脈、首都高が並行してるけれど途中で崩れている。


あと歩道には何故か街灯が灯ってる。

相変わらず意味不明だな。

何故電気が通い続けていて公共設備が稼働しているのだろうか。


「この辺りは明るいしちょうどいいスポットかも」


少し先に陸橋があって、周りに放棄自動車も路肩に止めた一台きり。

見通しも悪くないですね。よしここに決めよう。


まずこの街灯がスポットライトみたくなっている下に餌を巻きまして、っと。

餌はミート缶です。クソまずいミドルとヘビーのも撒きましょう。


「作戦はこうします」

《……》

「陸橋の上に移動して待機。餌に誘い込まれた怪物を捕捉したら、即ハンドガンで射殺。そしてお肉ゲット。完璧なシナリオですね?」

《イヤア》


さて早速、ドローンを連れて少し離れた陸橋の上に移動。腹這いになるとコンクリがすこし冷たいけど我慢だ。

気分はスナイパーです。まあ獲物は拳銃ですが。


「最初は百メートル以上離れてライフル銃を使おうとか考えてたけど……」


これはやはり不可能だね。

勿論、霧のせいです。


ギリギリ視界が届くのがせいぜい二十メートルなんで折角手に入れた狙撃を活かせる環境が屋外にはない。


というわけで狙撃さんは使用前から役立たずスキルと成り果てました。

まあ近距離内での射撃精度が凄まじいから有能ではあるんですけどね。残念。


さてそれから狩りを始めること数十分ーー


「……うーん」

《……》


釣果は未だゼロ。

たまに獣の遠吠えみたいなのや気味の悪い鳥の鳴き声は聞こえてくるけど、怪物の類が現れる気配はない。


仕方がないので一旦階段から降りて周りを確認。

やはり何処にも生物はいない。こうなったらいっそ大きい方の兎でもいいから出てきて欲しいものだ。


「こうなったらコレを餌にするかー……とっておきだけど仕方ない」


悩みに悩んだ末にフライドチキンを一個投入。

餌に原因があるかもしれないと思ったからだ。これでこなかったら正直怒るぞ、と思いながら再び陸橋に戻って待機。


「……」

《……》


だが一向に獲物は何もやってこない。


「正直、暇すぎる」

《zzz》


おいおいドローン先輩、早速居眠りですか。

呑気すぎないですか。もう少し緊張感持って下さいよ。


「……まあ良いけどさ」


あまるにも暇過ぎるので首をあげてみた。

高速道路の合間から巨大な構造物が見える。


ーーサンライズシティ99。


池袋のランドマークタワー。99階建のショッピングモールを擁した高層ビルディングだ。


これで収穫がゼロだったら彼処に行くのもいい気がするな。


他にも立ち並んだビルが見える。

どこもかしこも灯りはなく窓硝子は割れて壁には蔦が這っていて人の気配はしない。


「こうしてみると時間が止まったみたいだよな」


静か過ぎるし自分以外の人類は滅亡したのかなとか錯覚してしまうね。


獲物はやってこないしドローン君とはまともに会話が成り立たないし、非常に手持ち無沙汰だ。


手に入れたアメコミで時間を潰す手もあったが餌を見張ってなきゃだから止めておく。


「そういえば丁度良いものがあったな」


思いついてバックパックを漁ってみる。


あったあった。

取り出したのは地下商店街で拾ってきたアンブレイカブルなラジオである。


「これにヘッドホンをつけて……と。よしラジオ聴きながら待機しよう」

ゲラ作業中です。

感想お待ちしております^_^

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― 新着の感想 ―
[良い点] ドロパイかわいい……。
[一言] 経典、モルディギアン、厚生省、郷愁病……用語の響きと設定のセンスが高過ぎる…… 今までのスキルって身体構造に手を加えたり、生体反応を操作したりと、あくまで身体能力ベースでしたけど、ウルフ君…
[良い点] 和ワワワワーキン くおゔぁでぃす [気になる点] ゴゴゴゴッチャ くおゔぁでぃす [一言] イヤあ
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