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プロローグ

こちらがもともと書いていた作品で、「深淵の魔女に捧ぐ愛は」はこちらから設定のみ引き抜いた作品になります。


 一組の麗しい男女が並んでいた。

 男性は、他より頭一つ高い身長にすらっとした、だか引き締まった体躯。

 光をうけて輝く金色の髪はさらさらと風を受けてなびく。瞳はどこまでも透き通った穏やかな光を秘めた青。すっとした鼻筋にきりりとした眉。女性の傘をもつ指の先まで、全てのパーツが整った神々しい美しさをたたえている。


 女性はやや低めの身長に愛らしい顔立ち。

 少し垂れ目がちな大きな瞳は薄い新緑色。ふっくらとした桃色の唇は少女のような可憐さを引き出している。肩口からふんわりと流されたプラチナブロンドの髪が優しい光沢を放ち、辺りに照り返す。


 見る者が思わず目を奪われるような、そんな光景。


 二人の間には誰一人として介入する隙が見あたらないほど親密な空気が流れていた。

 麗しい美貌の二人が微笑むとそこだけ空気が神聖なもののように思える。道行く人が魅入って立ち止まる中、私は深くフードを被り直し、暗い路地を通って足早に立ち去った。



 嘘つき、とそんな理不尽な呟きは心の中に留めて。


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