『吸血鬼ハンター』
p34、吸血鬼ハンター
■概要
吸血鬼ハンターとは、吸血鬼を専門に狩る職業である。吸血鬼の特性を理解した上で、有効手段を取り続ける知性が求められる。当然吸血鬼にも知性があるため、それ以下の知性であれば狩られるだけ。
吸血鬼ハンターは常に死と隣り合わせの職業。公言するまでもなく、多くの吸血鬼ハンターが死んでいる。
吸血鬼とは妖怪の一種で、中には人やその他種族と関係を持った半妖もいる。吸血鬼は血を吸い、血を操る。
吸血鬼は美しい女性を狙うことが多く、これまで報告された被害者の7割以上が女性だった。
かつて吸血鬼ハンター連合があったが、吸血鬼十番勝負に負けた吸血鬼ハンター陣営は連合を解体し、八割以上のハンターが殺された。それ以来吸血鬼ハンターは減少しているものの、絶滅はしない。
■専門武器
○貧血スプレー
このスプレーを噴射すれば貧血を発症させる。貧血を発症した吸血鬼の再生力は減少する。
○氷血刀
この刀に触れた血はもれなく凍てつく。吸血鬼は血のリリース&リターンを行うため、体内の血を徐々に減らせる。
○ブラッドリーリボン
吸血鬼を炙り出す道具。このリボンには吸血鬼の吸血欲を増幅させる成分が含まれているため、このリボンが近くにあるためで暴走しやすい。
○凝血液
この液体を血にかければ、血は即座に凝固する。吸血鬼が操る血にかけることで、操作をさせなくする。
○にんにく玉
強烈なにんにくのにおいが込められたビー玉サイズの玉。吸血鬼が嗅げば
■吸血鬼一族
【エリザベート家】
三大吸血鬼一族。
自分の血を与えた者を吸血鬼にできる。吸血鬼にした者を自分の支配下にでき、意のままに従える。この一族の血は黄金。
【メアリー家】
三大吸血鬼一族。
吸血鬼史上最も人を襲った一族。そのため『ブラッディメアリー』と呼ばれている。生まれつき生物の命を奪う才能に長けている。
【アナスタシア家】
三大吸血鬼一族。
再生力が最も優れている。指先一本でも残していれば復活できる。
【シャルロッテ家】
甘党の吸血鬼一族。甘血の一族であり、吸血鬼史上最も甘い血が流れている。
【サラ家】
一族代々陽気で元気だが、若干天然煽り癖がある点だけが難点。この一族の血は、飲ませた相手を惚れさせる。
【キャサリン家】
硬血の一族。最も硬い血が流れており、表面に纏えばマシンガンを受けても無傷。
【ヒル家】
吸血生物ヒルを産み出せる吸血鬼一族。ヒルは血からつくられ、生物に密着することで血を吸い取る。火に弱く、火を当てられればすぐに溶ける。
【アレクサンドラ家】
エルフの一種イエローフードとの混血の一族。イエローフードは帯電体質のエルフであり、そこに吸血鬼の性質を持った混血が産まれる。この一族が放つ血は電気を纏う。
【イヴェリコ家】
人を襲うことなく、人の社会で暮らす吸血鬼。全員が名門大学を卒業しており、最も学識高き吸血鬼。
【カタリーナ家】
妖怪口縫い男と吸血鬼の混血。彼の無口なところに惚れた吸血鬼は子供を産んだ。全員が口に縫い目があり、喋れない。
【クインロザーヌ家】
白銀の血を持つ吸血鬼一族。彼らの血は体内に流れればすぐに絶命するほどの猛毒。吸血鬼であっても重症に至る。
■吸血鬼が関わった事件
【吸血鬼裁判】
吸血鬼と人間が数名ずつ集められ、それぞれ会議を行い紛れている吸血鬼を見つける。吸血鬼を全て見つけることができれば裁判は終了し、全員解放される。
会場は古風な貴族屋敷。大広間や個室、風呂や書庫など、様々な設備が整っている。
吸血鬼はバレる前に全ての人間を殺すか、それとも何もせず永遠と屋敷で過ごすかを行う。集められた人間は吸血鬼ハンターや一般人であり、吸血鬼は多くの場合、人を食いたい人物である。
【吸血鬼十番勝負】
吸血鬼と吸血鬼ハンターはある決闘を交わした。異世界歴2999年、吸血鬼VS吸血鬼ハンターの一対一を十組行う。
勝敗数が多かった陣営が相手の陣営に一つ命令をできる。これらの条項は魔導契約書に記載され、両陣営十名ずつの署名とともに絶対の掟が結ばれる。違反した場合、死以上の苦しみが待っている。
●アーニー・キャサリンVSメイソン・キラー
暴災の吸血鬼アーニーと百式吸血鬼ハンターメイソンの戦い。
アーニーは莫大な血を体内に流動させ、血を一点集中させた一撃は即死不可避。体内での血の動かし方が上手く、戦闘センスは抜群。
メイソンは百武器使いで、背中のアーマーには百の武器が収納されている。拡張魔法により百の武器を収納可能。ハンマーやモーニングスター、狙撃銃や爆弾など、手数で追い詰める。
両者の戦いは遊園地にて行われた。メイソンはジェットコースターに乗りながら狙撃銃でアーニーを狙う。アーニーは全ての弾丸を鼻の穴に詰め、余裕の笑みを浮かべる。
アーニーは足に血を集中させ、圧倒的跳躍力でジェットコースターを粉砕。既にメイソンは移動し、両者コーヒーカップへ向かう。お互いに回りながら攻撃をぶつけ合い、真っ向からの攻撃力勝負にメイソンは劣勢。
重傷を負った後お化け屋敷へ逃げるメイソン。アーニーは全てを破壊し、逃避行のメイソンを発見。突撃するが、地雷を踏む。その隙にメイソンは観覧車へ。
アーニーが外に出た頃、メイソンはモーニングスターの鉄球部分を観覧車中心に突き刺しモーニングスター越しに観覧車を回転させる。
結果、アーニーが観覧車をも粉砕し、メイソンの頭を潰す。
●ローズ・メアリーVS柳生桜火
薔薇血の吸血鬼ローズと灼熱の吸血鬼ハンター柳生の戦い。
ローズは自身の血を咲く薔薇のように枝分かれさせ攻撃し、途中で血を爆発させることも可能。それにより血を散弾のように飛ばす。
柳生は腰に下げた一刀で戦う。あまりに素早い居合いによって刀に宿る摩擦熱が炎となって現れる。燃える刀で戦う。
場所は市街地。ローズは中遠距離から攻撃し、柳生は刀で攻撃をいなしつつ接近。だが接近しようとすれば容赦なく血を爆裂させ、距離を保つ。
柳生は屋内へ隠れ、奇襲を狙う。だがローズは自身から血の棘を無数に生やし、接近にすぐ気付けるようにした。生憎、柳生は遠距離攻撃を持っていない。
長い間奇襲はなく、しばらくして市街地が炎上を始めた。炎は広がり、建物が次々と燃えていく。やがて炎の瓦礫が降り、血の棘が砕けていく。隙を逃さず、柳生は仕掛ける。瓦礫に紛れて突撃。ローズは血で迎撃するが、柳生は左腕を犠牲にして薙ぎ払い、燃える刀で首を跳ねた。
結果、ローズの全身は燃え、死亡した。
●ユーリ・キュラスターVS隻眼のクインク
血産血消の吸血鬼ユーリと魔眼の吸血鬼ハンタークインクの戦い。
ユーリは血のないところに血を産み出せる。即座に血を消失させることも可能。
クインクは未来の魔眼を持っており、数秒先の未来を見ることができる。両目があった頃はもっと先の未来が見れた。隠し武器を用いる戦法。
クインクは戦う前、戦友に問いかけた。「もし明日死ぬことが分かっているとしても、戦えるだろうか」クインクは数秒先の未来しか見えないはずである。そのため、戦友は弱音だと思った。
戦闘が始まる。クインクは劣勢だった。ユーリは血産で不意を突き、クインクの体に触れて血消を発動する。血消は触れた血を消す。出血部分に触れ、クインクの血は徐々に減っていく。
戦友は理解した。クインクは未来を見てしまったのだ。やがて決着の時が来る。ユーリが血の剣でクインクの心臓を突き刺す。死んだと思われた刹那、クインクの左腕が爆発する。クインクは左腕を改造し、爆弾にしていた。ユーリは右半身を欠損し、クインクが血の剣を走らせる。
最後、クインクは隠し持っていた爆弾を爆発させる。
結果、両者死亡により引き分け。
●ベアトリクスVSエロウィン
ベアトリクスとエロウィンは内緒の恋人だった。だが勝手に勝負に参加させられ、それも相手は恋人だった。両者は戦うも、お互いに殺すことを躊躇していた。だがいつまでも続かない。
近くでアーニーが観戦し、これ以上の均衡が続けば隠し子への接触をほのめかす。エロウィンはベアトリクスの槍に刺さろうとするが、ベアトリクスは拒む。
その後ベアトリクスとエロウィンは二人でアーニーに襲いかかるが、返り討ちに遭う。アーニーがベアトリクスを殺そうとしたところで、エロウィンが自らの首に剣を突き立てる。
ベアトリクスは止めようとするが、エロウィンは自害する。
結果、ベアトリクスが生き残り、吸血鬼陣営が一勝。
●セレスシナ・アレクサンドラVS英雄イヴ=ベル
当時の吸血鬼の中で最強と言われた吸血鬼セレスシナと、無数の吸血鬼を葬ってきた英雄イヴとの戦い。
最初は互角に戦っていたが、イヴがセレスシナの癖を見抜き、徐々に追い詰めていく。神殿の水場でイヴがセレスシナの心臓を無数のナイフで突き刺した。
セレスシナは水場に倒れた。既に心臓は止まり、それは吸血鬼であれ死を意味した。血が水場に溢れ、その際に血が纏う電気が全身を刺激する。鼓動が再起動し、心臓が動き出す。
電気ショックによる復活したセレスシナは、背後からイヴを奇襲し、深傷を負わせる。
結果、セレスシナが勝利し、5勝4敗1分で吸血鬼陣営が勝利した。
〉p35、魔導具メイド




