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通常技が全知系解析付チート五感で、秘奥技は万能系願望顕現魔法な空飛ぶスマホ使いですが、目が覚めたら変身魔法ド素人な攻撃魔法特化型幼女の「中の人」でした。しかも現れた先生が中二。どうしてこうなったし!?  作者: 勇者774(シーニャローグ) 
【時間遡行篇】第一章⭐️ 始まらなかったレセプション 〜彼女と俺のブランニュー・デイ!〜

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魔法使いだけど、気付いたら俺が「幼女」でした。

 ――聞こえますか? 先生(ししょー)

 

 こちら(すばる)


 解体作業()順調です。




 ほじょたんを三つ、串刺しでオシャカにされちまったけど、雨降り出したから、お客様はそろそろ帰りそうだし、なんとかなり――


 あ、やべ! コレ、狐の嫁入りじゃん。




 訂正訂正! たった今ほじょたん全部持ってかれちゃった。

 すみません。




 そんなわけで残りはスマホしかないけど多分、大丈夫(でーじょーぶ)





 もう! 子供扱いしないでくださいよ。

 175分もあるんだ。全然問題ないってば!


 いざとなったら、自力で『読んで』バラしてもいいしね!

 

 

 


 え、心配? 大丈夫だよ。マジでホントに!


 ⋯⋯そりゃあ、身支度に予定より少し(ちょい)かかるかもしんないけどさ! 遅れたりはしないと思うよ、流石にね。


 だって、まだ二十(はち)時からのレセプションの開始まで六時間近くあるし⋯⋯




 え? 約束?


 やだなあ! そんなのもちろん分かってるってば!


 勘当はともかくこんなタイミングで破門なんて絶対に()だからね、死んだって使わないよ。


 それよかさ、今日ばかりは俺もちゃんとドレスコード守るから、アイツには『あとで会場でな』って伝えといてくんない?


 頼むよ。いいでしょ?




 ありがとう! さっすが先生。


 じゃあ、両手開けなきゃ作業に支障が出るし、スマホはスピーカーにしとっけどさ、爆弾の解体(この仕事)が終わったら、すぐにそっちに降りるね!


 だから、会場内のことはお願いします。

 ⋯⋯――ぅうう。頭、痛ってぇ⋯⋯!


 けど、ぎりぎりどうにかなったみたい。


 軋みを上げるこめかみに、内側から叩き起こされた俺は、

 痛む部分が他にはないことに、安堵しいしい身を起こしかけ、


 って、え――!?

 

 手のひらに感じた強烈な違和感に、目を見開いた。

 途端、ぶり返してきた刺すような痛みに思わず顔を(しか)める。


 いや、顰めたのは頭痛のせいだけじゃない。


 おいおい、なんつうか、まるであいつの髪に触れた時みたいじゃなかったか、今!?


 ギョッとしたあまり、引っ()がす勢いで離してしまった右手と、起き上がりかけの体を支えている左手。


 腰回りに軽く力を込めて、上半身をしっかりと支え直した俺は、自由になった両手でもって今度はこわごわと頭髪に指を這わせ、絡ませてみる。


 おかしい。


 俺の髪がこんなに柔らけーワケない。


 大体、ここ、どこなんだよ?


 見たトコ、和室みてーだけど。


 

 会場にこんな部屋、あったっけかな⋯⋯?


 それに⋯⋯あれ? そもそも俺、どうやってここに?

 変だな。思い出せねえや。


 いよいよ奇っ怪。


 上目遣いになりながら。痛くない方の頭の隅で思い浮かべた俺は、何かヒントが見つかりやしないかと、部屋の中をぐるりと見回した。


 まず右手側。

 床の間があり、鞘におさまったままの太刀と脇差が飾ってある。


 奥側と手前には、手作り感あふれる掛け軸に、金彩の施された壺が赤と白、一コずつ。まあ、普通の床の間だな。


 反対はっと⋯⋯。首を巡らせて見上げれば、モノクロの写真が額縁に入れられ、長押(なげし)に三人分。


 写っているのは男二人に、女性が一名。

 日本海軍の軍服に、袴姿に、留袖姿。服装からして戦前か戦中(おおむかし)に撮影されたもの、かな? これも普通っと。


 二間(ふたま)続きの襖は開け放たれていて、その向こうに置かれた座卓の天板には、和室には似つかわしくない、宇宙飛行士のヘルメットみたいなデザインをしたペット用キャリーが二つ並んでいる。


 サイズはどう見たって、小型犬用。猫か犬でもいるっぽいな。それにしても、個性的なデザイン。変じゃないけど、ちょっとだけ悪趣味かも。


 まだ日が高い時間らしく、入ってくる自然光だけで室内は十分明るい。


 だから照明は()いていなくて――、って。


 うん?

 ⋯⋯なんか天井高くないか? 

 俺が、座ってるせい?


 それにしても、どこか違和感ある気がするけど。

 ま。いいや。立てばわかる。 


 俺は、立ち上がりながら再び(あた)りを見渡した。


 ふうむ、レセプション会場のホテルの和室にしちゃあ、生活感ありすぎ。一般家庭(フツー)の日本間ってところだな、こりゃ。


 天井は――⋯⋯。


 うん。やっぱ不自然に高い。


 俺は思った。


 三メートルじゃ利かなくね?


 見たトコ、天井高以外はただの二間続きなのに、なんでこんな作りにしたんだろう。


 これじゃあ照明入れるのだって不便じゃねーか。


 実際、百七十五の背丈の俺でも、紐に手が届きそうにないしさ。絶対変じゃん。


 他に妙なところは――?


 さらに確かめようと、窓ガラスの向こう、庭先へと目を向けた俺は、映り込んでいる姿に、思いがけず、


「どぅワきゃあッ!?」


 叫んでいた。


 そう。


 俺の喉から出せるワケのない、それこそ小学生になるかならないかくらいの――


 幼い女の子(・・・・・)そのもの(・・・・)、な声で。

はじめまして、或いは二度目まして!


ここまでご覧くださりありがとうございます✨️

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