個性的な仲間達の集まりです
「ミケにゃんは仲間が増えて嬉しいにゃん」
ミケにゃんはオムライスをスプーンですくいはふはふしながら食べている。その姿が可愛らしくて猫好きなわたしは、癒される。
「ミケにゃんちゃん、そのオムライス美味しそうだね」
「うん、とっても美味しいにゃん。満里奈ちゃんもオムライスはふはふするにゃん?」
ミケにゃんはそう言ってスプーンですくったオムライスを差し出した。
「えっ? わたしに」
「うん、満里奈ちゃんどうぞにゃん」
ミケにゃんはにゃーんと差し出したオムライスをわたしに近づけた。
「まさか、食べさせてくれるの?」
「うん、どうぞにゃーん!」
猫にオムライスを食べさせてもらう日が来るなんて夢にも思っていなかった。
わたしは、せっかくの好意なのでミケにゃんが差し出したスプーンに口を近づけあーんをして食べさせてもらった。
「ありがとう、ミケにゃんちゃん美味しいよ」
可愛らしいミケにゃんに食べさせてもらったオムライスはふわふわでケチャップライスも甘酸っぱくて美味しかった。
「満里奈ちゃんに喜んでもらえて嬉しいにゃん!」
ミケにゃんは幸せそうに笑った。その表情があまりにも可愛らしくてわたしの頬はゆるりと緩む。
それとこの世界にもオムライスはあるんだね。不安や心配もいろいろあるけれど、可愛らしい動物や美味しい料理もあるので単純なわたしは、少しの間だったらこの世界にいてもいいかなと思った。
「満里奈ちゃん、パンも美味しいよ。食べてにゃん」
シロッコがパンを盛ったお皿をわたしの目の前に置いた。
「わ~い! ありがとう~」
わたしは、お皿に手を伸ばしパンを手に取った。 口に運ぶと香ばしい香りが口の中いっぱいに広がる。ヒマワリの種とカボチャの種を混ぜ合わせたパンでとても美味しい。
「満里奈ちゃんは美味しそうにパンを食べるね」
「うん、だって、このパンとっても美味しいよ」
わたしは、言いながら二個目のパンに手を伸ばしぱくぱく食べた。うん、やっぱりヒマワリの種やカボチャの種が香ばしくて美味しい。
「うふふ、満里奈ちゃんもすっかり我らもふもふパラダイスの一員だね」
「……なんだかそれって嬉しいような嬉しくないような複雑な気持ちになるな」
「え? どうしてかな?」
「だって、ここは良いところだけど元々いた世界に戻れなくなったらどうしようかなって考えてしまうんだよ」
「ずっと、我らのもふもふパラダイスに居るといいんじゃないのかな。ここは、平和で楽しい世界だにゃん」
シロッコはふっくら丸みを帯びた口元をきゅっと上げて言った。その表情はやっぱり可愛らしくてきゅんとしてしまう。
「そうだよ、ミケにゃんもいるんだよ」
ミケにゃんは肉球のある可愛らしい手でわたしの背中をにゃんにゃんと叩いた。
振り向くと口の周りにケチャップをべったりとつけてにゃははと笑っていた。
「ミケにゃんちゃん、お口の周りがケチャップまみれになっているよ」
「えっ? お口の周りにゃん?」
ミケにゃんはきょとんとした顔で首を傾げているその姿があまりにも可愛らしくて、わたしはきゅんきゅんーとしてしまうよ。
「べったりケチャップがくっついているよ」
わたしはクスクス笑いながらテーブルの上にあったおしぼりでミケにゃんの口の周りを拭いてあげた。おしぼりがケチャップで真っ赤に染まった。
「ありがとうにゃん」
ミケにゃんってばお礼を言ってくれて可愛らしいよ。
「ミケにゃんをあまり甘やかすなよ」
それまで黙っていたケンが言った。
「ミケにゃんちゃんは可愛らしいからいいんだもん。それにまだ子猫なんだもんね」
わたしは、そう言いながらミケにゃんの可愛らしい頭を撫でた。
「まあ、俺には関係ないからいいけどね」
ケンは、パンを手に取り食べた。
このもふもふパラダイスはケンを除き、可愛さが溢れている。




