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scene2
ここまで?ここまでなの?
そんなのは嫌!
私は釣られる側じゃない。
釣る側よ!
腕に力を入れたその瞬間。
海の主が大きく跳ねる。
体から重力が消えた。
空が見えた。
これは危険な状態?
まずくない?
海の主との戦いに敗れて死んでいくのかしら?
せっかく断罪されて釣り三昧だと思っていたのに、釣りをして死んでしまうだなんて…。
…本望といえば本望なのかしら?
ああ、でももっと釣りたかったな。
なんとなく覚悟が決まった瞬間。
グイッと引き寄せられる感覚。
引っ張られる。
地面に足がついた。
「バカヤロー!死にてえのか!」
真後ろでレイジが叫んでいた。
って言うか近すぎないかしら?
真後ろというか密着してる?
「俺が助けなかったら今ごろ海の藻屑だぞ!釣り竿のために死んでどうすんだ!!」
言ってることはもっともだけど…間違ってはないけども…。
「ちょっと近すぎませんか?」
こんなに男の人がピッタリとくっついているなんて…いるなんて。
「だったら竿から手を離せ!」
「離しません!離しません!離しません!」
「じゃあ俺も離せねえよ!」
私をぎゅっとした手に力が入るのがわかる。
まずいですわ、この状況。
絶対、顔赤くなってしまってます。
恥ずかしすぎますわ。




