表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】燃費が悪い聖女ですが、公爵様に拾われて幸せです!(ごはん的に♪)  作者: 狭山ひびき
燃費悪聖女、婚約解消のピンチです!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/97

カンナベル枢機卿からの相談 3

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

「わたし、負けました」

「くくくくく、いったい何の勝負をしていたんだ」


 結局、明後日のお茶菓子用にケーキは全種類準備することになった。

 真剣にうーうー唸っていたら、リヒャルト様が全部用意すればいいと言ってくれたのだ。

 つまり、任務失敗。わたしには重大任務はまだ早かった。


 ……明後日にまたケーキがたくさん食べられると思うと嬉しいから、なんか余計に負けた気分。わたし、あの美味しいケーキに完敗。


 食いしん坊のわたしに、美味しいものの中からどれか選ぶのは不可能だね。うん、学習したよ。今度から素直に全部ですって言おう。

 本当はいくつかのお菓子屋さんを巡り歩いて、その中からお菓子を決める予定だったんだけど、早くも一件目で全種類というとんでもない決め方をしたので、他のお店は楽しむだけになった。さすがに今から行くどのお店のお菓子も全部なんて言っていたら、サロンのテーブルがお菓子で溢れる。

 ケーキを全種類頂いて、いい感じにお腹が満たされているので、これから行くお店のお菓子は全部お持ち帰りにすることにした。


「そういえば、結婚式のあとのパーティーの菓子はどうする? 我が家の料理人や城の料理人に頼んでもいいし、外注してもいいが」


 お菓子屋さん巡りをして、歩き回って暑くなったので近くのカフェで一服していると、リヒャルト様が何気なく訊ねてきた。


「お菓子?」

「ああ。料理はうちの料理人に任せるが、菓子はどちらでも構わない。スカーレットが好きに決めていいよ」


 ……早くも重大任務その二!


 どうしよう。わたしに重大任務は早いと思ったばかりなのに、また重大任務が……。

 ここでまた試食して決めていいなんて言われたら、さっきと同じように選べない未来しか思い浮かばない。


 ……で、でも試食したい。そして頂いた任務をお断りするなんてもったいないことはしたくない。


 わたしの場合は試食なんて可愛らしいものじゃなくてがっつり食べるけど、でも食べたい。

 わたしの葛藤がわかったのか、リヒャルト様が「すぐに決めなくていいよ」と言ってくれるけど、試食するなら早い方がいいよね? だって、ヴァイアーライヒ公爵家の料理人さん以外に、お城の料理人さんに、お菓子屋さんだよ? この王都にお菓子屋さんはたくさんあるもんね?


「まず、王都のケーキさんリストが欲しいです」

「まさか、全部のケーキ屋のケーキを食べるつもりか?」


 リヒャルト様が驚いたように目を丸くする。


 ……え? でも食べないと選べないよね?


 まあ、食べても選べない自信があるけど。

 首をひねると、リヒャルト様が「そう来るとは思わなかったな」と笑いだした。


「わかった。あとでゲルルフにリストアップさせよう。ただし、試食して選ぶときはベティーナと一緒にしなさい。君だと今日のように選べないだろう?」


 リヒャルト様、大正解!

 優秀な参謀ベティーナさんが一緒だったら心強いね!

 任務も遂行できそうだよ!


「お菓子は何種類までですか?」

「さすがに菓子ばかり並べるわけにはいかないから、そうだな五……わかった、十種類までにしなさい」


 五、と言いかけたリヒャルト様が、わたしがショックを受けるのを見て十と言いなおす。

 よかった。五種類だけなんて絶対に選べないもんね。十種類でも不安だけど、ベティーナさんがいるからなんとかなるかな。

 結婚式のあとのパーティーは立食になるそうだ。お食事パーティーじゃなくてダンスパーティーなんだって。新郎新婦が夫婦になってはじめてのダンスを披露する場だそうで――


「ダンス!」


 そうだった、わたし、まだサリー夫人からダンスの免許皆伝をもらってない!

 ダンスのお勉強途中で王都に来たもんね。


「そういえば、君はまだダンスを習っている途中だったな。さすがにサリー夫人を呼びつけるわけにもいかないから、王都で教師を探しておこう」

「お願いします!」


 ふう、危うく最初のダンスで大恥をかくところだったよ! わたしはともかく、リヒャルト様が恥ずかしい思いをしたら大変だもんね!


 ……貴族、覚えることがたくさんで大変!


 でも、リヒャルト様と一緒にいるためだし、リヒャルト様は無理しなくていいよって言ってくれるから頑張れるよ。


「来年の夏は君と夫婦だと思うと感慨深いな。想像できるような想像できないような、不思議な気分だ」

「本当ですね! 来年は夫婦です!」


 ということは!


 ……は! そういえば、夫婦になる上で重要な質問があったんだった!


 わたしは以前聖女仲間から、夫婦になる前に意見のすり合わせをしておけと言われた重大な質問を思い出して、ぐっと拳を握った。ここはきちんと話し合わないとあとあと喧嘩の種になるらしい。


「リヒャルト様! 子供は何人ほしいですか! わたし、たくさんほしいです!」


 リヒャルト様が、飲みかけていたアイスティーを噴き出した。





面白い!続きが気になる!続きが読みたい!と思ってくださった皆様、

ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ


☆お知らせ☆

本日、オーバーラップノベルf様より

「転生悪役令嬢は破滅回避のためにお義兄様と結婚することにしました 2 ~契約結婚だったはずなのに、なぜかお義兄様が笑顔で退路を塞いでくる!~」が発売となります!

②巻です(≧▽≦)

今回も元気いっぱいでポンコツなマリアが周囲を巻き込み奔走します(笑)。

どうぞよろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)

☆あらすじ☆

悪役令嬢としての断罪の未来を回避するため奔走し、無事に攻略対象・アレクの妹の病を癒やすことに成功したマリア。

一件落着でようやく平穏な学園生活を送れるかと思いきや……

お義兄様は相変わらず意地悪で振り回してくるうえに、冷たかったはずのアレクまで「君を生涯守る騎士になる」なんて言い出して、マリアを巡るバトルが勃発!?

一方、街では連日義賊が出没し混乱を極める事態に。

新たな攻略対象・ヴォルフラムとその兄・ヒルデベルトの秘密に関わる重大なイベントだったはずが、マリアのこれまでの行動の影響か、前世の知識とはかなり内容が変わってしまっているようで……?

ヒロイン不在で着々と進行する物語に困惑しながらも、目立たないように裏でこっそり事態の収束を試みるマリア。

しかし案の定一筋縄ではいかず、みんなを巻き込む大事件に発展してしまい――!?

ちょっぴりポンコツな愛され悪役令嬢による破滅回避ラブファンタジー、波乱の第2幕!


出版社 : オーバーラップ

発売日 : 2026/5/20

ISBN-10 : 4824016487

ISBN-13 : 978-4824016485



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます! スカーレットさーん!!とんでもない爆弾発言で私もリヒャルト様同様、飲んでいたものを噴き出しそうになりました笑
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ