表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】燃費が悪い聖女ですが、公爵様に拾われて幸せです!(ごはん的に♪)  作者: 狭山ひびき
燃費悪聖女、婚約解消のピンチです!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/90

リヒャルト様のお薬実験 1

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

 エレン様はその後、お父様のクラルティ公爵とお城へ出向き、話し合いの席が設けられたらしい。

 すわ婚約解消! って危機は何とか脱して、イザーク殿下と仲良く結婚式の準備をはじめたんだって!


 学園が夏休みに入って、エレン様もイザーク殿下との時間と結婚式の準備で慌ただしくなかなか会えない日々が続いているけれど、もう少し落ち着いたらお茶会でもしましょうねって誘われた。

 夏は多くの貴族が領地に帰る季節らしいんだけど、わたしはリヒャルト様との結婚式の準備があるので王都に残る。

 リヒャルト様も、お仕事が忙しいからね!


 旧王宮に作られた聖女の仕事場は、まだ仮だけど、一応スタートしたみたい。

 今はまだ、貴族の聖女たちが暇な時にお仕事しているくらいらしいけど、いまだに神殿の聖女たちがストライキを続けているから、それでもとっても大助かりなんだって!

 わたしのお手伝いは禁止されているから行けないけど、わたしがヴァイアーライヒ公爵邸で作ったお薬は、いざという時のためにお城にもいくつか献上された。


 神殿がお薬の値段を吊り上げたっていうし、たぶん在庫も減っているんだろうから、万が一に備えないといけなんだって。聖女たち、いつになったらストライキやめるんだろう。

 聖女仲間に手紙を書いてみようかな~って思ったんだけど、今はまだやめておけってリヒャルト様に止められた。

 カンナベル枢機卿たちが頑張っているから、わたしが手紙を出すことで変な方向に向かうのを阻止したいんだって。


 ……そうならない自信はないから、ここはおとなしくリヒャルト様の指示に従っておくよ。


 ちなみに、旧王宮の聖女の仕事場が仮とはいえスタートできたのは、エレン様のおかげでもあるらしい。

 クラルティ公爵家が計画に賛成したのと、それからいつまでも反対していたボダルト侯爵が近く大臣職を失脚し、爵位が剥奪されるため、邪魔者が非常に少なくなったんだそうだ。

 クラルティ公爵は昔から中立を保ち、安易に誰かの味方についたりしないタイプらしいんだけど、わたしがエレン様と仲良くなったことと、エレン様の怪我を癒したりお薬をプレゼントしたことに恩を感じたみたいで、リヒャルト様の計画に賛同を示したんだって!


 つまり、エレン様のおかげ!

 ありがとうございます、エレン様‼


 旧王宮の聖女の仕事場が仮とはいえ稼働し始めたから、リヒャルト様も少し時間に余裕ができたみたいで、最近ではゴジベリーのお薬実験に精を出している。

 ボダルト侯爵が大臣でなくなるから、学園の聖女科についても話し合いがスムーズに進んでいるみたいで、もう少ししたらリヒャルト様のお仕事も落ち着くだろうって言っていた。


「スカーレット、そろそろ治験をしてみたいんだ。陛下も信頼できる相手に限り、この薬を使うことを許可してくれたしな」


 夏季休暇がはじまって一週間ほど経ったある日、リヒャルト様がそんなことを言った。


 ……この短い間にエレン様とイザーク殿下のことでバタバタしてて、ちょっと前に作ったゴジベリーのお薬のことをすっかり忘れてたよ!


「治験ですか?」


 薬師の薬は、新しいものを作ったら治験と言われる、効果があるのかないのかを調べる実験みたいなことが行われるけど、聖女の薬でそのようなことが行われたためしはない。

 だって、聖女の薬は癒しの力の縮小版だから、実験しなくても効果があるのはわかっているからである。


「ああ。この薬は今までの薬と少し違うだろう? 上乗せされている効果がどのくらいのものなのか調べたい」


 また難しいことを言い出したね。

 効果がどのくらいって、どうやって測るのかな。

 あ、もちろん聞かないけどね! だって説明されてもわからないし、こういうときのリヒャルト様は、スイッチが入ったみたいに細かい説明を延々と繰り返すんだもん。

 わたし、効果があるかないかがわかればいいもんね。その効果を細かい数字で説明されてもチンプンカンプンだし、両手の指に余る計算はわたしの脳は受け付けない。


「ええっと、つまりわたしは、治験用のお薬を作ればいいんですね!」


 というか、それ以外はお手伝いしないよ。

 細かい数字とか無理だもん。実験助手なんて役割を求められても困る。たぶん、迷惑しかかけないと思うし。

 わたしがちょっとひるんだのがわかったのか、リヒャルト様が苦笑する。


「ああ、薬だけお願いできるか?」

「わかりました!」


 よし、言質は取ったよ!

 わたしの役割はお薬を作るだけ。


 ……よかった~。この数字の計算を手伝ってくれなんて言われたら、わたし、頭から湯気が出るところだったよ。


「それでな、治験をお願いしようと思う患者のリストなんだが」


 リヒャルト様が、ちょっといたずらっ子のような顔して、何名かの名前が書かれた紙を手渡してきた。

 わたしはそれに目を通して、ハッと顔をあげる。


「これ……!」

「治験という名目なら、加えられるだろう? もちろん、守秘義務が守れればの話だし、きちんと契約書は書いてもらうがな」


 わたしは嬉しくなって、思わずリヒャルト様に飛びついた。


「リヒャルト様、大好きです!」


 さすがリヒャルト様、とっても優しくてとっても賢い‼





面白い!続きが気になる!続きが読みたい!と思ってくださった皆様、

ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ


先日「籠の鳥王女は愛されたいので好きにすることにした」が完結しました!

明るいヒロインの物語です(*^^*)

こちらも呼んでいただけると嬉しいです!

https://ncode.syosetu.com/n3739lv/



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ