囚われ
「お前は一番渡してはいけない人間にリーリアを渡したと後悔すればいい」
リーリアを手にかけた人間が何を言う、なんて言葉を言おうとする前に殿下はいった。
「国王は...父上は誰よりも頭がイカれている。あいつは綺麗なものを永遠ととっておいている。側妃だって、リーリアは知らないだろうが墓に入っていない。...ずっと父上のコレクタールームに閉じ込められている。カプセル型の腐らない液体を入れて、永遠とそばに置き続けるんだ。きっとリーリアもその中に入れられて、永遠に陛下のものになった。」
悍ましい話をされて居てもたってもいられなくなり、バルドは暴れるが鎖は外れない。
「もう遅い。俺たちは負けたんだよ」
そう殿下は諦めたように笑った。
そして、処刑当日。2週間の断食で意識が朦朧とする。ボロボロの体力に手錠を外されるも立ち上がることすらままならない。
処刑場まで歩いていたとき、幻聴なのは分かっている。彼女の声が聞こえた気がした。
その瞬間俺は駆け出していた。
走って走って目に入ったのは一際豪華な部屋。
バンッと扉を開けると大きなカプセルの中に彼女は入っていた。生まれたままの姿で。
目の前が赤く染まり次第に真っ暗になる。
あいつが言ったことは本当だった。
リーリアは一生この状態でこのカプセルに入れられたまま?
「あああああ」と叫びながら駆けてリーリアの入っているガラスを叩く。
後ろから騎士が剣を振りかざした。
その瞬間鋭い痛みが首に走り、俺はこの生涯を終えた____。




