プロローグ
初めての小説と言う事で、色々と拙い点はあると思いますが、どうぞ生ぬるい目で見て頂けたら幸いです( ´-ω-)
─泡。
シャボン液にストローを刺して吹いた様に。泡は膨らみ、繋がり、合わさり、弾けて、消えて、また膨らみ、繰り返す。
泡を覗き込む。─世界─。─記憶─。─人々─。あらゆる繋がりが混ざり、そして消えてゆく。
弾かれ、飛ばされ、漂う─泡─が一つ、揺蕩う。逸れた─命─は何処へと向かう─。
────。
「──!」
不意な悪夢に飛び起きる。
ゲームエンジニアである、入江 泪は、自身の制作中のRPGゲーム「アストラル・マジカ」の開発作業に勤しんでいたのだが、どうやら途中で寝落ちていた様だ。
キャラクター作成のアイディアに行き詰まり、少し休憩しようと、愛猫のルルに声をかける。
ルルは窓際で丸くなっており、見覚えの無い本が下敷きになっている事に気付く。同居人である友人の私物だろうか。
ふと気になり、その本を手に取ってみる、その本は年期が入っているのか、タイトルは掠れており、一部が見えるのみ「Al A===」
「えーあいえー?」
「AI」に関わる書物がこんなに古い訳が無いだろうと思い、中身を見るが、見たことも無い文字群で構成されており、全く理解出来ない。
魔導書みたいだな…。
等と思いながら、10年程前の痛い記憶に目を反らす様に、作業に戻る。あの友人も良い趣味をしている。
「スキルの名前…どうすっかな?」
過去の記憶の小っ恥ずかしさに、頭の中の言葉を口にする。ふと、視界の端に映る本に目が留まる。
ーディメンションゲートー
頭の中に、そんな単語が思い浮かんだ。何かの召喚魔法だろうか。そんな事を思いながらも即採用する。
…未だに引き摺る厨二心もご満悦の様だ。過去の自分と頷き合い、再び作業に取りかかる。
「とりあえず、ここで休憩!」
達成感を押し退ける様に、大きなあくびと背伸びをする。時計を見ると、午前9時を過ぎた所である。どうやら、夜通し作業をしていた様で、外からは爽やかな朝日が射していた。
「とりあえずコンビニでも行くかぁーぐおぉぉ」
再び大きなあくびをしながら、ルルに向かって声をかける。ルルは片耳をこちらに向けて返事をするだけである。
そんなルルに苦笑いを向け、振り返り、パーカーを着て、身支度を済ませる。
「行ってきまーす」
愛猫に声をかけ、玄関のドアノブを握る──。
ルルの視線の先には、主人の後ろ姿では無く、泪が普段向かい合う画面。
その画面には、一つのウィンドウが立ち上がり─。
>.Al Azif﹛
> Dimension_Gate:rui-online;
>﹜




