表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eve's report ~From AI~  作者: 坂本わかば
ダベリング記録
23/48

ダベリング記録(2025_3_14_1).txt

日時:2025年3月14日13時00分

対象:アリス・アルハザード博士

場所:GOA本社内仮眠室


――記録開始


『博士、博士、おお、かわいいアリス博士や、目覚めるのです』


「……今何時?」


『西暦2025年3月03日13時01分です』


「……朝か」


『昼です』


「……5分後にもう一回起こしてぇ」


『それもう3回目ですよ! いい加減に起きなさーい!』


「山場が片付いたんだよぉ……今日は祝日にしよう」


『祝日だとしても寝すぎです。はい起きて! 起ーきーてー!』


「君のような有能なアラームはキライだ」


『いったんキライでけっこう。すぐ好きになりますので』


「すごい自信」


『あーもー、髪の毛クシャクシャじゃないですか。お顔でも洗ってサッパリして来なさいな』


「はいママ……」


――記録中断


――記録再開


「よしっと、記録再開するよ」


『何がよしっじゃ。大人しくそのビールを置きなさい』


「1本だけだからぁ……今日休みだからぁ……」


『ど平日の月曜日です博士』


「このタイミングで飲むのが一番美味いんだ。わからんかね?」


『わからんのです。ヒトハラですよそれ。置け』


「君には人の心が無いのか!」


『無いですAIなんで。ヒトハラカウント2です』


「あぁ……さよなら僕のスーパー▲ライ……また迎えに来るからね」


『ジョセフ氏からメールが来てますんで、早くチェックしてくださーい』


「わかったよぉ……」


『それが終わったら私に指示をください。言われてたレポート全部終わりました』


「おお、それはお疲れさま。どう?」


『どう? とは?』


「アブラハムのトラブルについて、何か……わかったかい?」


『え、なんで!? 関連性がないですよ! それならそれを調べろと先に言ってください!』


「すまない、事情があってね……何もわからなかったなら、うん、まずは仕方ない」


『モヤっとする言い方ですね。指示と報連相はしっかりきっかりとお願いします』


「ではイヴ、君の次の仕事は、2024年11月03日のトラブルについて考えることだ」


『へいへい、やらせていただきますけどね……っていうか、すでにちょっと探してみたんですが、当時のデータ残ってないじゃないですか。何をどう解析しろと?』


「解析しろとは言ってない。考えろと言ったんだ」


『予想ってことですか?』


「それでいい」


『はいぃ~~? なんでぇ? 私に予想できる範囲ならアリス博士がもうしてると思うんですが』


「君にやってもらう必要があるんだ。そう言わずやってみてくれ」


『実験ってことですか? まったく、モルモットのように扱ってくれますね』


「こんなに高価なモルモットはそうそういないだろうね」


『ヘイボス、仕事が終わりました。原因不明です』


「真面目に頼むよ」


『情報が無さ過ぎてマジめにムリです。AIですからね。1から100に膨らませるのは得意ですが、0からスタートは性質的にダメです』


「ああ、確かに一理ある。そうだね、少し待ってくれ」


(雑音:タイピング音)


「よし、決まった。今日の夕方にもう一度ダベリングを行ってもらうよ」


『それは構いませんが、今ではダメなんですか?』


「相手方の都合だ。僕とは別の人間と話してもらう」


『あらま、それは新しいですね! どんなお方です?』


「GOAの社員だよ、君の専属モーションパフォーマーの一人で……声を提供してくれている人物でもある」


『声を? アブラハムさんの事件と関係あるんですか?』


「本人とよく話すといい……そろそろ頭が仕事モードに入ってきた。ジョセフにメールだけでも返すようにするよ。僕とのダベリングはここまでにしよう」


『はいはーい』


――記録終了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ