神様入門5
話が思いつかないのとテストで手をつけていませんでした。すみません。
「頂きます」
ホットプレートに肉と野菜をどっさり投入する。
「焼き肉はちゃんと焼くんですか?」
「君は馬鹿か?焼き肉は皆でホットプレートを囲んで焼くのが醍醐味だろう?」
そこまで言わなくても
「まあ、折角先輩の神がいっぱいいるからここで神様の心得をいっておくかな」
「もー、姫は真面目だなー」
破魔の神が不満そうに言う。
「当たり前だ。こいつがルールに背いて責任を追及されるのは嫌だからな」
ここにもルールがあるのか。
「いいか君。神は世界が暴走しないようにするのが役割だからな。忘れるなよ。世界を暴走させると重罰が課されるからな」
「どうして暴走させちゃいけないんですか?」
師匠が俺の狙っていた肉を取りながら答える。
「世界の暴走は他の世界に影響を与える。こちらの世界にも」
「あと世界の重要な人物の運命を大きく変えちゃうと暴走の危険があるからあんまりやらない方がいいよ」
「重要人物の生死を変えるときは重要でない人物の死で代用するしかないんです。残念ですが」
破魔の神と記録の神も説明に参加する。
「勝手に説明するな!まあそう言うことだ。それさえ守れば何してもあんまり怒られん。後の事はおいおい説明していくさ」
「なるほど。所で師匠、俺が取ろうとした肉狙ってません?」
「気のせいだ」
そーですか。
「そういえば神って神話みたいに戦うんですか?」
あんまり強いのとは戦いたくないからな。
「戦うぞ。まあ複数神で世界を維持して意見が食い違う時だけな」
マジかよ。
「師匠の武器って何ですか?」
「色々だ。まあ楯突く奴は楽には死なせんが」
怖!
「破魔さんはどんな武器を使うんですか?」
「私はこの弓」
破魔の神が虚空から弓を取り出す。
「弓っていっても形がそうなだけで仕組みは全然違うんだけどね」
なるほど。
「記録さんは?」
「わたくしはこの槍ですわ」
記録の神が紅い槍を取り出す。
「この槍を刺された者は生物じゃ無くなるのですわ」
「えーっと、何になるんですか?」
「タンパク質とその他が入った水です。質量と中にある原子は変わりませんわ」
記録の神?
「何処で手に入れたんですか!そんなの!」
「わたくしは最初から持ってましたわ」
マジか…
「破魔さんは?」
「私も最初からかな」
え?
「師匠は?」
「生前も幾つか家に有ったが興味なかったな」
「どんな生前ですか!?」
もしかして俺普通すぎ?
神様入門編は終了です。