メビウス神話1
すみません。勉強が忙しいです。イメージを形にするヒマと余裕がありません。月一更新を目指します。
奇形の生物、魔物がはびこるメビウス界。
《唯一神オレ》が創造した後、メビウス王を中心とした社会文明が発生した。
魔物もまた、進化を繰り返し人間と同じ形に行き着いていた。彼らは魔族と呼ばれた。
二つの人類は争いを始めた。
技術力に優れた人間と魔力に優れた魔族との争いはどこまでも平行線を辿っていた。
【メビウシア城 5階 謁見の間】
扉が開き、短髪で小柄な赤い瞳の少女が謁見の間に入ってくる。
少女は赤い絨毯の上を歩いていき、玉座の前で跪く。
「カレン・イェーガー、王命に応じて只今参上いたしました」
「来たか、私も忙しい。早速本題に入らせてもらう」
「はい」
王は手元にある紙を手に取りそれを読みながら話し始める。
「我が国は現在魔族との戦争が膠着状態にあるのは知っているな」
「はい」
「我が国は技術力と数に優れているが、魔力に於いて劣っている。そこで我が国では魔力に秀でた者を集めた特殊部隊の編成を計画している。君にはその一番隊の隊長を努めて欲しい」
「我に…軍隊に入れと?」
カレンが顔を上げる。
「イェーガー君!」
「すみません」
大臣に叱られて慌てて頭を下げる。
「君には大人数で入れない場所にいる大型の魔物や通常兵器の通用しない魔物の討伐を行ってもらう。人選は君に任せる。但しこの国の兵士は数日後に控える大規模作戦に参加するため異動は認められない」
どうやら王はカンペに書いてあること意外は喋れないようで大臣が説明する。
「金は用意しよう。承諾するなら直ぐに取り組んでもらう」
「わかりました。直ぐに取りかかりましょう」
「うむ。頼んだぞ。下がれ」
「はっ。失礼します」
カレンは王に一礼すると部屋を出ていった。
【メビウシア城 城門】
「お帰りなさいませ。カレン様」
「ただいま、メイ」
城の外には一人のメイドが立っていた。
「どの様な用事だったのですか?」
「チッ、いつも通り、魔物の討伐だよ。国王陛下の部下になっての」
カレンは舌打ちして嫌そうに答える。
「つまり…いつもの傭兵としてではなく兵士として魔物を駆除しろと…」
「そーゆー事。しかも国の兵士はデカイ作戦が有るから動かせないんだと」
「傭兵部隊を組織しろと言うことですね」
「ああ。広場に行くぞ。一応首都だからな。優秀な傭兵がそこらにうようよいるだろ」
カレンは街の中央に向かって歩きだした。
《カレン・イェーガーによる傭兵募集ポスター》
腕ニ自信ノ有ル傭兵求ム
陛下ハコノ度対魔物様ノ傭兵部隊を結成サレル。
腕ニ自信ガ有リヤル気ノ有ル者ハ
7月12日ノ午後3時ニコノ広場ノ噴水ノ横ニ集合セヨ。
特殊傭兵部隊隊長 カレン・イェーガー
【首都メビウシア 中央広場】
午後3時、カレンは中央広場に向かった。
「特殊傭兵部隊に参加する者は?」
カレンが言うと4人の人間が顔を上げた。
「アンタ達4人だな?我が隊長のカレン・イェーガー。こっちがメイドのメイ・ディーナーだ。お前らは?」
虹色の瞳をもつ長身の男が口を開く。
「オレオ・ゲッター。傭兵だ」
「ん?何だ?その目の色は?」
「色々複雑な事情がありまして…ここではちょっと」
「ふん、まあいい。次、そこの女」
カレンがオレオの直ぐ隣にいる少女に話を振る。
「私?エルザ・ゲーヴェル。まあ、しがない傭兵だよ」
「ふうん。武器は?オールドウェポンじゃあ無いよな?」
「まさか。第三世代のメカニカルウェポンよ。主に鉄砲の」
「第三世代?高級だな。次、そこの小娘」
カレンはさらに魔女の様な格好をした少女に視線を移す。
「えっと…、ミーナ・ヘクセです。独学で魔法を勉強してました。三級魔法許可免許持ってます。小規模な魔物の討伐にも何回か行ってます」
「なるほど…三級か…。はい次」
カレンは最後に一番右にいた青年に目を移した。
「ルオ・ヴァイザー。去年王立の魔法学校を卒業したんだ。で、この部隊に入ろうと思ったわけ」
「王立魔法学校か…たしか優秀な魔法使いを輩出する学校だったな」
「そうそれ。凄いだろ」
「いや、別に。こんな時期にヒマだってことは就職も出来なかったんだろ?」
「うぐっ!」
どうやらコンプレックスだったらしくルオは激しく落ち込んでしまった。
「まあ、これだけの人材が揃えば充分だろう。明日の午前9時に城門前に集合だ。では解散」
《カレン・イェーガー》
階級:貴族
性別:女
年齢:14
魔法適正:火
職業:メビウス王国軍特殊傭兵部隊隊長
出身:ベルク地方
武装:第三世代メカニカルウェポン〔ハイス〕
備考:魔物狩りの一族、イェーガー家の当主
四級魔法許可免許を所有
《メカニカルウェポン》
これまでバラバラだった武器の規格を統一し、複数の武装を一つの魔法源で運用できるようにしたもの。魔法伝導材の発達によって量産が可能になった。パーツの規格が統一されているので組み替えが自由でパーツの互換性もある。
苗字と名前は別々に考えました。会わせてみるとこんなことになってしまいました…。




