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道頓堀ルネサンス ~ 阿呆の証明を、合法的に ~  作者: jin kawasaki


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7/7

エピローグ

一週間後。

栄吉は、いつものように店で豚玉を焼いていた。

「栄吉さん、これ見てくださいよ」

バイトの学生が持ってきたスマホには、観光サイトのランキングが映っていた。

『世界で最も刺激的な観光体験ランキング』

その第一位に、「道頓堀・公式ビクトリー・ダイブ」が選ばれていた。

「へへっ、当たり前や。大阪を『おもんない』なんて言わせへんからな」

店には、優勝の余韻に浸る客が次々とやってくる。

皆、晴れやかな顔をしている。街全体の空気が、どこか軽やかになったようだ。

「……なぁ、栄吉。次はマジック点灯の瞬間から飛び込めるようにせえへんか?」

常連客がビールを片手に冗談を飛ばす。

「馬鹿言え、あんまりやりすぎると価値が下がるんや。……でもまぁ、来年の日本シリーズの時には、もっと凄い風呂を用意しとかなあかんな」

栄吉はコテを軽快に鳴らしながら、窓の外の道頓堀川を見た。

水面は秋の陽光を浴びて、どこまでも澄み渡っている。

その川底には、きっと新しい時代の「大阪の魂」が、キラリと光って沈んでいるはずだった。

「大阪は、死ぬまでおもろい街であり続けなあかんのや」

栄吉のその言葉は、ソースの焦げる香ばしい匂いと共に、ミナミの街へと溶けていった。

道頓堀は、今日もおもろい。そして、明日もっと、おもろくなる。

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