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狂殺のメニーナ  作者: あけみん☆
第1章 動いていた針
9/14

月宮レポート NO.1

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 月宮レポート1   月宮弥生


 母が殺されて3カ月がたった。


 私は1週間後高校生として生活をすることになる。


 けどそうなると研究の時間は激減するのでこの3カ月を一区切りとして研究結果をまとめようと思う。


 かさねとこの世界の運命はこのレポートに懸かっていると信じたいわね。



 まず初めに「神干渉計画」から説明することにするわ。


 この地球には神が存在する。

いえ、世界の観察者というべき人間ね。


 神は西暦が始まってから2000年以上私たちを観察し続けた。


 神は望んでいる。神域に達することの出来る強い力を持った人間を。



 力はマナの事を指して言い直せばマナの所持量が異常値にある人間の事を指すと思うの。


 数値で表すと人間の平均が100だとしたら1億を超えたマナが体内に存在してるという事。


 マナは少ないと生命エネルギーが枯渇して干からびるけど多すぎると豊満すぎて、

骨格や皮膚が耐え切れずに爆発してしまう。



 勿論、マナ1億はとっくに爆発しているレベルだわ。

 基本は200を超えた時点でそうなるもの。



 しかし、それを可能にする実験がどこかで行われた。


 内容はおおざっぱに言うとマナが生命エネルギーならマナは人を作ることが出来るんではないか、

という事を検証する実験ね。


 そして、成功した。

 マナを強化ガラスの中で極限まで濃縮したところ各臓器を形成し人という概念を作り出した。


 オリジナルの無い人造人間のようなものね。




 その子の名前はmanariaマナリアと名付けられた。

 ここはどうでもいいわね。


 そしてそいつはは神域に踏み込み神に合った。

 そこで神はmanariaマナリアにこう告げたようなのよね。


 「君のような子を他にも作り出し、3人正々堂々と殺しなさい。

そうしたら頂点に立った子の願い事を一つ叶えてあげよう」



 とね。

 正直、私は何様と思うけど食糧難に加えて、

魔法大戦の傷跡のせいで普通の生活が出来ないとなるとこの話はすごいメリットがあったはず。



 そして、マナ人間(この子たちをサーバントとのちに呼ばれるようになるからそう呼ぶわ)が大量生産されたのよ。


 唯一よかったと思うのはクローンのように顔が同じじゃなかったから区別がつきやすいことだったらしいのよね。

 しかし、戦闘は必ず最高2勝で仕組まれたように誰かに殺されたのよ。


 2勝と2勝を当てると必ず相打ち。

 こうして実験は多大な費用が重なって中止になったらしいわ。





 そしてここからが私たちが研究した内容。


 私の前に現れた月宮かさねの魔法使用数は常人を簡単に越してしまうレベルだった。


 私の見た中で加速した回数は最高で13回。


 常任の平均で10回前後と大したことは無いようにも見えるけど、

かさねはマナが底をつきそうな時に出る特有の汗や気絶は、

微塵も起こらず疲労すら感じない様子だった。

 私が小6の時ね、学校の年齢に例えると。



 私はそのことが不思議になりお父様の実験を盗み見した。


 そこで私は驚愕した。自分の目は義眼かと疑ったくらいだったわ。




 かさねの腹には何本のナイフが突き刺さっていて血の海になっていた。

 けど、数分もすると刺さっていたはずのナイフはずれ落ちて傷がどんどん消えていったわ。



 そこで、前にお父様が言っていた神干渉計画がかさねに関係している事に気付いたのよ。


 サーバント5号、月宮かさね。

 それが私の妹の正体だった。


 あとは前文で書いたこととそう変わりはしない調査結果ね。



 一応書いておくと

 サーバントの特徴は

 ①マナが体を作っているため首を刎ねようと、心臓を抉ろうと治癒されて完全に傷がふさがる。

 ②理由は不明だが何らかの特殊能力が付与されている。(前回実験レポート参照)

 ③エナジーが必ず3~4でそれ以上上がらないが戦闘能力で補われる。

 ④マナの消費に対する補充を何らかの方法で回復しなければ死ぬ。

 ⑤異常なマナ保持量

 ⑥①~⑤を除くと人間と変わらない。



 現段階で分かってる調査結果はそのくらいね。


 あとはそれを踏まえた研究内容だけになる。


 それとそもそもなぜ当時の研究員は神の存在を知っていたのか、

神はなぜマナを必要とするのかは知っておく必要があると思う。



 次はかさねがサーバントになった以上彼女の本当の力を目覚めさて強くなるための方法を書こうと思う。

 生きていれば……だけれども

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