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白湯を飲む  作者: さかしん


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5/7

モラハラ先輩!そんなことも知らないんですか?

今回はモラハラクズ野郎のお話。

俺はスマホ片手に白湯をすするとストレスが体から抜けていくのを感じた。


最近のストレスの原因は専らモラハラ先輩だった。


しかもかなり頭が悪い。


いい年して香典袋に相手の名前を書くくらい常識もない勢いだけでいくタイプの人間だ。


現実にはこういうやつが一番厄介だと感じた。


俺はその愚痴をツイッターに一時期ぶちまけていた。


『35歳で香典袋に相手の名前書くとかヤバイ奴おった!!』

『1年海外赴任してただけでワッツアプとかこっちがハズい』

『とある職場の先輩が考えたサインを俺に披露し、感想を求めてきたが返答に困っていたら顔が真っ赤になっていた、恥ずかしいならやめろ!』


などなど


あるとき何となくツイッターの愚痴アカウントがモラハラ先輩にバレているような気がした。


いや、バレていた。


もちろん個人が特定できるようなワードは入れていないが本人が見れば自分のこととわかるだろう。


「お前が考えてることなんてすべてお見通しなんだよ」


と唐突に言われた。


俺はもしや!?と思い、すぐにツイッターの設定画面を見たら

『アドレス帳の連絡先を同期』

がONになっていた。


モラハラ先輩はあらゆる同僚のそういったアカウントを調べて覗き見ることを日常的に行っていた。


自分はバレていないと思っていたが詰めが甘かった。


今更設定をOFFにしたところでモラハラ野郎は今後ものぞき見するだろう。


かと言って俺は愚痴アカウントを削除するつもりはなかった。


こうなったらバレていないテイで続ける覚悟を決めた。


その日からモラハラ野郎が間違いなく自分のことを言っていると分かる様に具体的にバカにした投稿をした。


『人のルックス否定できるようなルックスか?』

『間違ったネット情報でマウントとるから恥かくんだろww』

『勉強不足とか人に言ってるけどお前の情報の全てがたった今ネットで入手した情報だろ』


そうすることでモラハラ野郎の取り巻きにも恥ずかしくて見せられなくなると思ったからだ。


俺の予想は的中したようで、その日を境に俺への当たりが強くなった。


ただ、当たりが強くなれば愚痴アカウントの投稿も過激になった。


それで良いと思っていたが、モラハラ野郎は卑怯な手を使ってきた。


どんな手かというと、


上司に、長年抱え込んでいた組み立ての仕事を誰かに引き継ぎたいといい始めたのだ。


モラハラ野郎が抱え込んで他の人ができない組み立て仕事がいくつもあることが上司の長年悩みの種でもあったので上司は喜んで承諾した。


が、指名したのは俺。


指名しておいて仕事を教えない。


これは何ハラスメントになるのか知らないが、なんとも卑怯な手にでた。


「作業標準書はありますか?」


モラハラ野郎

「なんでも作業標準書があると思うな、そんなものに簡単に書けるような作業じゃないんだよ」


「じゃぁ教えてください」


モラハラ野郎

「なんで俺が教えなきゃいけないの?図面見てやれよ」


「図面はどこにありますか」


モラハラ野郎

「なんでも聞くなよ、自分で探せ」


といった感じだ。


『こいつクズにもほどがある。このクズに聞くのはもうやめよう。』


その日から俺はこのクズに質問するのを辞めた。


ではどの様にしてその仕事を進めたかというと、


色んな人に相談した結果、昔やったことがあるという先輩にたどり着いた。


俺はその先輩に教えてもらうことにした。


そんなこともあり、その先輩とすごく仲良くなった。


雑談の中でその先輩とあのクズはかなり仲が悪いことが分かった。


ただ、クズより教えてくれた先輩の方がかなり年上のため楯突くことはなかったらしい。


自分が教えなくても仕事をこなし、作業標準書まで書いたことでクズは更に俺への当たりが強くなった。


人の雑談にも聞き耳を立てて会話に割り込み俺の否定する趣旨の発言を繰り返した。


正直ここまでのクズに会ったことのなかった俺は完全に心が疲弊していた。


そんな時、朗報が入った。


クズが他の部署に異動するという内容だ。


俺は飛び上がる思いだった。


今すぐ喜びの雄叫びを上げたい気分だった。


そして、クズ野郎が異動する日が来たが何かおかしい。


上司ともめている。


部長もきている。


なにやらクズがゴネているみたいだ。


最終的には異動はするが席はここに置くという訳がわからない結末となった。


我慢の限界をとっくに迎えていた俺はその日退社することを決めた。


机を片付け上司の席に退社願いを置いてきた。


それまでにも何度もクズのことで相談はしていたが解決されなかった。


クズの異動が決まった時はもう少しの辛抱、もう少し、と毎日カウントダウンしていた。


だから今更、部署は異動するが席は移動しないなんて着地は受け入れられなかった。


クズもさぞ喜ぶことだろうと思ったがそんなことはもうどうでもよかった。


自宅に帰って白湯を入れているときにスマホが鳴った。


部長からだった。


俺は出勤不可能と伝えた。


何度も引き止められたが1ミリも揺るがなかった。


部長は諦め、電話を切った。






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