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白湯を飲む  作者: さかしん


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2/7

バカ上司頼むから死んでくれ!

共感性胸糞必須ですので精神が弱い方の閲覧はご遠慮ください。

「クッソ!!」

声を押し殺しドアにカギを差す。


ドアを開け、中に入るとすぐに内側からカギを閉める。


一目散にベッドに向かい、顔を布団に押し付け、

「死ね死ね死ねぇぇぇぇぇ!」

と叫ぶ。


大きな声を出したことで少し落ち着き、夕飯の準備を始める。




今日はトマトソースに生卵を落としたパスタ。


一見おしゃれでちゃんと自炊しているようだが、パスタソースの味を変えているだけで毎晩パスタだ。


作るのが楽でおいしい。


ただそれだけ。


ちなみに昼ご飯は毎日食堂のカレー。


腹は減るが食べ物にホントに興味がない。


風呂から出て、今日も一杯の白湯を飲む。


この時間が一番落ち着く。


するとまたバカ上司の顔で脳内がいっぱいになった。


俺の職場は安全にメチャクチャうるさい。


工場勤務の人はわかると思うが、プライベートでも横断歩道を渡る前に指差し確認してしまうくらい

安全対策に関する行動が体に染みついている。


今日はグラインダーで部材を滑らかにする作業があった。


推奨の保護具は、

ゴーグルタイプの保護メガネ、防塵マスク、手の甲が割れた皮手袋、耳栓、安全靴。


俺は推奨通りの保護具を装着し作業開始。


するとそのバカ上司が、何か話しかけてきた。


俺は耳栓をとった。


「なんですか?」


上司

「保護具をそんなに付けて仕事をやったつもりにでもなってるの?馬鹿じゃない。しかも耳栓してても聞こえてるだろ?聞こえないふりしてんなよバーカ。」


と一方的に吐き捨てどこかへ行ってしまった。


人は驚きすぎると言葉を失うということをその日初めて知った。


多分時間にして20秒ぐらいだったと思うが俺はそこにただ立っているだけしかできなかった。

今考えるとよく立っていたとすら思う。


とりあえず目の前の仕事をやるしかないと思い、また耳栓をつけ作業を開始した。


5分くらいすると、恐らくトイレから戻った上司がまた話しかけてきた。


すぐに気が付いたが気が付かないふりをした。


ただ、今度は正面に立ち耳栓を外せというジェスチャーをしてきた。


俺は仕方なく作業を止め、耳栓を外した。


すると上司はヘラヘラしながら

「保護具しっかりしててえらい!お疲れ。引き続きよろしく。」


と言って去っていった。


俺はムカつきすぎてトイレの個室に行き声を殺して泣いた。


そのあとは今日どんな仕事をしたかあまり覚えていない。


帰宅の道中、ムカつきすぎて頭の血管が切れないかと心配になった。


そして今、白湯を飲んで気持ちが落ち着いて気が付いたことがある。


なんでバカ上司は1度保護具をしていることを馬鹿にして2度目はそれを撤回するようなことを言ってきたのか。


それは会社がメチャクチャ安全に厳しいということ。


そんな中で推奨保護具を装着することは当たり前に等しい。


その当たり前の行動を馬鹿にしたことを会社側に伝わることを恐れた。


ションベンしてる間に自分がとんでもないことを言ったことに気が付き、いかにもさっきは冗談だよといった雰囲気で訂正してきたのだ。


バカ上司の行動を振り返ることで、組合に通報することを思いついたがすぐにあきらめることにした。


その組合にはもともと俺の職場にいた先輩がいて、組合に通報したところでその先輩に握りつぶされると思ったからだ。


いや、握りつぶされるだけならまだしも、その先輩がバカ上司に俺から通報があったとバラすことが容易に想像できた。


そして今日も熱めの白湯で留飲を下げた。



何年も前の出来事ですが昨日のことのように思い出し腹が立つ出来事です。

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