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リセットワールド  作者: 桜紅葉
1章 崩壊する世界編
9/72

チャプター8「戦場」

ゴブリンたちと対峙する大和、また、作戦通りに多田と翔太も倉庫へと侵入が完了する。大和、そして那由多は無事耐えることはできるのか!

ーー体育館:アリーナーー

暗闇を音を鳴らしながら後ろに下がる。

(さっきの音多田と翔太か…ならもう少しで明るくなるはずだな)

そう考え音を鳴らすことと後退を止める。

ゴブリンが襲ってこないかに意識をしながら明るくなるのを待つ。

10秒後目の前が明るくなり視界が開く。

暗くなる前と同じく20体ほどのゴブリンたちが前に立ちはだかっている。

祐也は静かに構えゴブリンたちの攻撃に備える。

少し間を開けゴブリンが向ってくる。

(5人か…多いな)

同じように2体をかわして武器を落とさせるがそれに合わしたかのように3体目のゴブリンが飛び込んでくる。

「っ!」

どうにか反射的に木刀で攻撃を受け止める。

少し押し合いとなるがかなわないと思ったのか後ろにゴブリンは後退する。

(あぶねぇ、あの剣だったら死んでたかもな…流石に同じ戦法は何度も通用しないか…)

2体のゴブリンにとどめを刺し立ち直る。

その後は飛び込んでくるゴブリンに対し大きく躱して、攻撃出来るときは武器を落とさせとどめを刺すという流れで3体のゴブリンを倒すが…

(しまった…いつの間にか逃げ場を潰されている)

攻撃を避けるのに意識している間にゴブリンたちは祐也を囲み逃げ場を無くしてしまっていた。

「はぁはぁ…まずいな」

そう言っていると、一体のゴブリンが飛び込んでくる。

(大きく躱していては絶好の餌だな…ここは小さくいって素早く行こう。)

それを至近距離で避け腕を掴み床に叩きつける。そのタイミングで2体目のゴブリンが飛び込んでくる。

それを木刀で受け止めた瞬間後ろから気づかない間にゴブリンが近づいた。

「しまった!?」

咄嗟に受けていた剣を押し返し、3体目の攻撃を避けるが少し頬を剣がなぞり、血が流れる。

一歩後ろへ下がり体制を整え傷をつけたゴブリンに向き直り構え直すがドクドクと心臓の鼓動が早くなるのはおさえられない。

(まずいなこのままじゃ…)

そんな時後ろからバチバチと何が弾ける音がした。その音に驚いたのかゴブリンたちは慌て始める。

「祐也こっちだ!」

と声がゴブリンたちの裏から聞こえる。

目の前の傷をつけたゴブリンも同様慌てているため隙を突き飛び込む。近づいたのに気づいたゴブリンは攻撃の姿勢に入るが

「遅い!」

剣を上に弾きその勢いのまま宝石を砕き撃破する。その後隙きを突くかのように前と左からゴブリンが飛び込んでくる。左からくるゴブリンには先程弾いた剣を取り投げつけ、目の前のゴブリンは避けそのまま2撃肩に入れ消滅させる。

左から飛んできたゴブリンは刺さった剣の痛みでのたうち回っている。

そうした後、目の前ゴブリンの頭に手を置きゴブリンたちの包囲網を抜ける。

その先には那由多さんが待っていた。

「待たせてすまなかったな…」

「いいえ、大丈夫です。それよりここからが問題ですよ。」

「あぁ、ここから先は時間稼ぎだ無事に生き残るぞ…」

そう言うと祐也と那由多はゴブリンたちに向って構え対峙する。

「そういや爆竹なんて持ち込んでたんですか?」

とさっき鳴っていた音について質問をする。

「ん?いいや、スマホの音だよ。」

とスマホを見せ、音を止める。

「なるほど、考えましたね」

「まぁな」

そう話をしているとゴブリンたちは落ち着きこちらに向き直す。

「…俺は倒せると言っても祐也程ではないだからサポートに徹する。だから祐也は敵を倒すのに集中してくれ。」

「はい、わかりました」

そう話をしているとゴブリンたちが飛び込んでくる。

それを祐也は同じように避け武器を落とさせる。そのタイミングでゴブリンが飛び込んでくるがそれを見越して祐也は勢いそのまま横に回転して飛んできたゴブリンに攻撃を与える。ゴブリンは対処できず、祐也の攻撃をもらい、消滅する。

そこに3体目のゴブリンが走って込んでくるが、それに合わせて那由多さんが、対応し武器を落とさせ、足払いを決める。

「なかなかですね。」

「まぁな、」

そうして二人は、息を合わせながら着々と敵を倒していく。

そんな時ぐおぉぉぉ!!!と大きな雄叫びが聞こえる。

「なっなんだ…」

おどろいていると周りのゴブリンたちもブルブルと一方向を見て震えている。

「いよいよか…」

そう言って那由多と祐也は王であるゴブリンに向き直す。

そこには玉座から立ち上がりアリーナへと降りてくるゴブリンの王らしきものがいた。

「あれ相当起こってますよね」

「そりゃあ同胞があれだけ殺されればなぁ…」

そしてもう一度大きな雄叫びを上げるとそこに円形状の黒いモヤみたいなものが浮かび上がる。

「おいおい、まさか…」

そう言っていると想像通り、そこから1…4…6…10、それ以上の数のゴブリンが出てくる。

その中には盾を持ったゴブリンもいる。

「最悪じゃないか…」

「やるしかない…安全に避けながら時間稼ぎだ…くるぞ!!」

そう言い終わると、雄叫びを終えゴブリンの王らしきものが姿勢を変え走り込んでくる。

二人は左右に避けて王の攻撃を避けるが、二手に別れてしまう。

「しまった!!」

と離れてしまったことに後悔するが、そんなことをしている間もなくゴブリンたちがそして王が祐也を襲いかかる。

最小限に回避をしながら最初に飛び込んできた2体のゴブリンを確実に撃破していく。その後を飛び込んでくる3体のゴブリン

2体を倒したゴブリンが持っていた武器を投げつけ対処し、残りは木刀で受け止めるが、そのタイミングで王が棍棒を薙ぎ払ってきている。

「ぐっ!!!」

ゴブリンの攻撃を受け流し薙ぎ払いをどうにか避けるが、まだまだ連打は終わらない。

躱した勢いで倒れ込み、次の攻撃に備え顔をあげると目の前に混紡を両手でもち振り下ろそうとしている王の姿が、

「っ!!!」

間一髪立ち上がり回避できたがそのままもう一度倒れ込む。

その隙に近くにいたゴブリンが飛び込んでくる。仰向けになってて木刀で防ぎ足で蹴り、距離を取る。

「はぁはぁ…」

と息を整えていると、扉が開くのが見える。

「!!あれは」

「那由多さん!」

「兄ちゃん!」

「待たせたな!」

と多田と翔太が大きな声で呼びかけてくる。

その声にゴブリンたちも気づき何体か走り出すが那由多さんが近くに居たため抑えることができていた。

「よし!早く来い祐也!」

「わかりました!」

(目の前には12体のゴブリンと王。向こうには那由多さんがいるとはいえ5体の攻撃を何分も耐えることは出来ないだろう。さっさと抜けなければ…)

目の前には盾を持ったゴブリンが構えていた。

まずは近くに落ちている剣を拾い投げつけ盾を震わせる。

その隙に近づき弾こうと蹴りを入れるが弾き飛ばすまでは行かなかった。

「無理か…」

そうしているとゴブリンたちが詰め寄ってきて、祐也も少し後ろに下がってしまう。

(このままではまた囲まれてしまうな…)

(横はまだ空いているが前はもう塞がっている…わかってるなやっぱり、先にいる仲間とは簡単に合流させてくれねぇな)

「ん?いや、一ついいのがあるか」

そうして構えるが、先に攻撃してきたのはゴブリン王だった。

「タイミングはみないとな…」

薙ぎ払いを後ろに避けて、那由多さんたちの方向を見る。3人たちはまだどうにか持っているようだった。

(リミットは2分って所かな…)

激化するゴブリンたちのとの戦い。作戦完了まであと少し!合流して脱出することはできるであろうか…

次回もお楽しみに!

良ければコメントもよろしくです。

呼んでいただきありがとうございました!

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