37 王宮へしばらく泊まるところから
王宮への出仕は外せないので
今日は不動産屋へは行かず 明日の休みの日に洗濯屋のシディに付き合ってもらう事にした
シディは警備隊の出入り洗濯屋さん よく顔を合わせていくうちに仲良くなった
しばらく警備隊の宿直室は入れないので王宮に泊めさせてもらわなくてはいけない
侍女さんにそのお願いをできるか聞いたところ
「勿論でございます!何日でもどうぞ!」と大張り切りでした
瘴特隊の対策本部の文官さんに
部屋を借りる際の保証を国がしてもらえるかを聞いてみたら
しばし待たされて何人かで戻って来て
いろいろ条件を出してきやがった
・集合住宅不可
・馬車が乗りつけられるスペースあり
・なるべく広くて清潔な家
・執事、侍女付き
無理だっちゅうの オラ日給だぞこら
「あの そんな豪邸 私には借りれません」
「こちらの支払いで賄いますので大丈夫ですよ ムギ様に相応しい家でなくては!」
いえいえ ワタクシめの方がそんなお家様に相応しくないです
いろいろ協議の上
集合住宅不可と馬車乗り付けの項目だけでも守るようにとのことで なんとか終えられた ああもう大変
これだけで午前中が終わってしまったじゃないか
急いで午後の乗馬の準備をして リッツの所へ向かった
お昼を取りながら馬房の掃除 ブラッシング
飼葉のセットを済んだところでバルディン様がやってきて
「こんにちは お早いですね」
心なしかバルディン様の顔が普段より柔らかい気がする
「リッツの世話がありますから 今日もよろしくお願いします」
「レッスンの前に準備を終わらせるのはとても良い心がけですね こちらも気持ちが引き締まります」
意外に笑うといつもより若く見える いくつか知らないけど
リッツに乗ってらんらんの午後
常歩 急停止 小さな障害避け
レッスンの終わりにバルディン様が
来週頭はどうしても外せない仕事があるとの事で代わりの騎士様が教えてくれる事になった
次の遠征までに乗りこなせればいいんだけど
本当はシェアハウスみたいなのにあこがれてたんだけどな(ムギ)
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