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69 せめてフィクションの中では爆死しないで!



 俺は早速拠点のキャンピングカーに戻り、皆に新しい仲間を呼ぶと伝えた。


「今度はどんな人が来るんですかね?楽しみですね社長。」


「確かにな、☆8のキャラが出ることを祈って…」


 俺はガチャ画面を開いた。しかし、いざ引こうとするとやはり躊躇している。


「可愛いキャラ来い、可愛いキャラ来い、可愛いキャラ…」


 俺は自分のラックと運命の神に祈る。あわよくばマリアちゃんを!


「もう、女は私一人で十分です。早く引きますよ!」


 そう言ってリンは俺の腕を掴んだ。


「待てリン!まだ心の準備が出来ていないんだ!」


「せっかくだからこの赤いボタンを選びます。」


 そう言ってリンは俺の指を動かし、赤くないボタン(10連ガチャ)を押した。


「や、やりやがったなぁ~」



 そう言っている間にガチャボックスから10個の繭が現れた。そしてスマフォの画面にパートナーのリストが現れる。ん?金の繭が3つある!!



・ゴブリン営業マン 山田☆6

・恥ずかしがり屋の女王様 リン☆7

・狼獣人の執事 セバスチャン☆7

・発明王 マッド&ノルマ―☆8

・ゴブリン営業マン 山田☆6

・ゴブリンシェフ 田中☆6

・ドッペルゲンガー 九錠院くじょういん☆8

・恥ずかしがり屋の女王様 リン☆7

・ゴッドファーザー ヘルクレオス☆8

・ゴブリン営業マン 山田☆6


「やったっ!!☆8が3人出た!!ありがとうリン!!!」


 俺は思わずリンに抱き着き頬ずりをした。それはもう、喜びを全力で表すような容赦のない頬ずりだった。


「あっ、だめっ、とうや…くん、そこは…きゅ~」


 その時俺は気付いていなかったが、見ていた皆に聞くと、リンの尻を思いっきりつかんでいたそうだ…事案発生!!


「ん?!」


 また画面が光った。これは…おまけが当たったのか!!そして、ガチャボックスが現れ、繭がもう一つ出る。


「レインボー!!!??☆8以上確定!!!」


 まさかの当たり演出…ああ、駄目だ、心臓がバクバクなってる…一体誰が出るんだ…そしてリストが出る…



虚無ゼロの恐怖 真獣王 ヌル・フィア☆9




……………………………

…………………………………

………………………………………









 ☆9???!!!マジか!!しかも5女皇じょうおうの一人じゃないか!!!




 5女皇とは


虚無ゼロ恐怖きょうふ 真獣王 ヌル・フィア


ワン歓喜かんき 太陽王 レジーナ・デライト


ジン激昂げっこう 月光王 シア・ラクレアー


サン哀憐あいれん 慈愛王 ピーチェル・モルバー


安楽あんらく 冥土王 憑黄泉ツクヨミ




 の、第一期の☆9キャラの総称だ。有名絵師を起用し、相当気合の入ったデザインの美女・美少女キャラ達である。その能力は、一人いるだけでゲームの難易度が2段階下がると言われているほどの性能だ。


※尚、それぞれの名前は、可愛くて強そうな中二病溢れる名前を募集!というユーザー参加型のキャラであるため…全国には俺以上に中二病の重症患者たちが居るのが分かって安心した記憶がある。


 実は山田が3人出た時点でキレそうだったが、ヌルフィア一人で全部許せた。今はスマフォの画面から出て目の前に繭がに包まれている。もう少しで出るはずだ。




発明王 マッド&ノルマ―☆8(魔人族)


HP500

MP400

攻250

防200

魔攻300

魔防150

素早さ220

器用さ500

賢さ130

ラック10


スキル 


発明

解析

研究






ドッペルゲンガー 九錠院くじょういん☆8(魔人族)


HP700

MP300

攻150

防250

魔攻200

魔防200

素早さ300

器用さ400

賢さ110

ラック10


スキル 


影移動

変身

隠密







ゴッドファーザー ヘルクレオス☆8(巨人族)


HP800

MP200

攻350

防250

魔攻100

魔防100

素早さ500

器用さ500

賢さ120

ラック5


スキル 


総統

威圧

召喚







虚無ゼロ恐怖きょうふ 真獣王 ヌル・フィア☆9(獣人族)


HP1200

MP500

攻500

防400

魔攻400

魔防300

素早さ800

器用さ500

賢さ100

ラック20


スキル 


支配

羅刹

総統

鬼圧







 一応ダブりの山田とリンと田中は+値を上げる設定にしてと…



「んん~~~」


 そうこうしている内に、ヌルフィアが目を覚ました。


「ここは…?」


 そして目が合う。頭から垂れ気味の耳が出て、肩までの黒い髪をツインテールにしている。滅茶苦茶カワイイ、俺は思わずヌルフィアを抱きしめた。


「なぁあああああ?!やめるのだ!!」


「おお~よしよし、ヌルフィアは可愛いなぁ~」


 頭をなでなで、ほっぺは頬ずりを思うまま実行した。ヌルフィアを間近で見れて相当テンションが上がっている。だから忘れていたんだ…



「冬也君…どういうことですか?」


 俺はギギギと顔を動かすと、表情の抜け落ちた顔…髪は口に入っている…病み度MAXのリンが居た。ちびるかと思った。


「あなた本当に冬也君?あの人はむやみやたらと女の子に抱き着かない筈…駄目、もし違うとしたら本物の冬也君が危ない。冬也君を何処にやったの?ねぇ、答えてよ…」


 そう言いながらこちらに近づいてくる。


「お、落ち着いてリン!これは誤解だよ!!」


「冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、冬也君を返して、私の旦那様…」


 あっちょんぷりけ!!とりあえず逃げる!!


バシッと捕まえられた。




「冬也君…」
















 その後の恐怖体験は思い出したくない。やっぱ女の子に触れる時は節度を持っていなきゃいけないんだと、とても勉強(物理)になった。



 かゆ…うま…



























これから新キャラをどう絡ませるか…


追記

特にシナリオに関わりない設定


 セバスの呼称する「獣人女王ヌルフィア」と虚無ゼロ恐怖きょうふ 真獣王 ヌル・フィア

は同一人物。


 セバス達のいる下位世界での名が前者、対して冬也たちの住む上位世界(ゲームの中)での名が真獣王 ヌル・フィアとなっている。


 ぶっちゃけ、これから彼女の名を呼ぶときは、フィアになる。ティア(リーナママ)と間違えないように!なのだ!!


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作者の別作品もよろしくお願いします。 終末(ヘヴィな)世界をゆるふわに!
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