14話
「では改めて聞きますが帝国からはどの様な指示で?」
「近々進攻して来ますよ」
「総攻撃ですか?」
「いえ、あくまでも進攻です」
「目的はアイテムボックスですか?」
「それも含めて村全てですね」
「規模は3~5万位ですか?」
「それ位でしょうね」
「急に色々しゃべりますね?」
「負けましたので」
「貴方の地位はどの辺りですか?」
「先鋒の部隊長です」
「貴方クラスで先鋒ですか?」
「マダマダ下っ端です」
「先に言っておきますが進攻して来たら負けますよ?
もちろんそちらが」
「貴方は強いでしょうが大部隊には1人で敵わないでしょう?」
「勝てますよ?」
「では安心してこちらも攻め込みますので戦場で会いましょう」
「後悔しますよ?」
「一騎討ちでは勝てないでしょうが次は勝ちますよ」
「時の賢者は負けませんよ?」
「貴方が時の賢者なら負けないでしょうね?本物なら」
「では進攻して来たら証明しますよ、後悔して下さい
一応最後警告です、帝国慰霊碑の警告を確認しろって伝えて下さい」
「分かりました、では又戦場で」
「では又!お送りしますよ」
空間座標指定・・・範囲指定・・・人物特定・・・転移
先程の者と同じく村の外へ出しました
ソロソロ帝国が来そうだなー
一応結界を強化しておくかー
空間座標指定・・・範囲指定・・・村を中心に半径100㎞空間を警戒区域・・・固定
空間座標指定・・・範囲指定・・・村を中心に半径200㎞空間を警報区域・・・固定
よしよし、これで帝国が不意を突いても大丈夫だね
空間座標指定・・・範囲指定・・・転移先・・・自宅
「転移」
ただいま帰りましたよー
「村長帰って来ましたかー?」
「あれ?ジュナさん、まだ居たんだ?」
「どうだったの?」
「帝国関係者でしたね」
「じゃーソロソロ来るの?」
「来るのは間違いないねー」
「何か準備が必要?」
「いやいや大丈夫!一応結界の強化もしたからねー」
「村の子達に注意する?」
「例の装備行き渡らせてるんでしょう?」
「完璧よ!」
「じゃー何も心配はいらないよね?」
「新しい子達には注意が必要ねー」
「ジュナさんよろしくね」
「やっぱり私なのねー?」
「いつも頼りにしてますよ」
「これも付けとくわよ?」
「お手柔らかにね?」
そして星の日がやってきた
「受け付けはこちらでーす」
「会場への観覧はこちらー出演者はあちらでーす」
「いらっしゃーい!串焼肉はこちらですよー」
「お団子にお茶ー」
「酒をくれー」
「こっちもだー」
「今年は誰が勝つのか?オッズはこちらだよー」
「今年も去年の優勝者のドッコイが勝つんだろー?」
「今年はドラゴンも参加してますよー」
「ドラゴンが出るのか?じゃードラゴンに金貨1枚!!」
「毎度ー!ほらチケットだ!当たると良いなー」
「去年の準優勝のマーゴットは出ないのか?」
「マーゴットさんも出ますよ」
「オッズは?」
「ええっとマーゴットさんは今4倍ですね」
「マーゴットに金貨2枚だ」
「毎度ー!チケットです!当たります様にー」
「今日はアイテムボックスや武具はやってないのか?」
「今日は村長が忙しいのでお休みです」
「それなら会場の方へ行くかー」
「エントリーナンバー1 ドッコイ 昨年の優勝者です
エントリーナンバー2 マーゴット 昨年の準優勝者です
エントリーナンバー3 ナオフォンラン ドラゴン族です
エントリーナンバー4 プーレッドン ドラゴン族です
エントリーナンバー5 川太郎 ブルージュエル族です
エントリーナンバー7 金治 ブルージュエル族です
エントリーナンバー8 萬平 ブルージュエル族です
エントリーナンバー9 ユーフラット 獣人族です
エントリーナンバー10 ブルドーゴ 獣人族です
エントリーナンバー11 ペコポコ 獣人族です
エントリーナンバー12 ミリ ピクシー族です
エントリーナンバー13 モラン 商人さんです
エントリーナンバー14 カンザイ 冒険者ギルド職員です
エントリーナンバー15 ゴトゴオ 肉屋のご主人さんです
エントリーナンバー16 ランケード 飛び入り参加です
エントリーナンバー17 デルク 飛び入り参加です
エントリーナンバー18 ワンクロード 飛び入り参加です
エントリーナンバー19 モッチ 飛び入り参加です
エントリーナンバー20 ミクリ 飛び入り参加です
以上20名の戦いです!今年は誰が優勝するのか?間もなく開催です!」
「次に大会ルールの説明です
スキルや魔法は使えません
計測は自分の体重が基準となります
制限時間は30分です
優勝者には金貨100枚+村長券
準優勝者は金貨30枚
3位は金貨5枚
村長券は村長にお願いできる権利です」
「さー各選手の前に事前に聞いていた大好物が山盛です
やはり肉が多い様ですねー?
さー準備も整いました
皆さん準備は良いですか?良いですね?
では・・・スタート!!」
もぐもぐごっくん
ハグハグハグ
ムシャムシャムシャ
カリコリカリコリ
食べる!食べる!各々が思いのままに貪り食う!
ある者は二刀流で食べ、ある者は上品に食べる!
大好物だけにスゴイスピードで平らげる
もぐもぐごっくん
ハグハグハグ
ムシャムシャムシャ
カリコリカリコリ
「あーっと早くもお代わりです!お代わりの選手が出ました
ブルージュエル族の金治選手!早くもお代わりです!
っと遅れてピクシー族のミリ選手もお代わりです!
早い!各選手お代わりの選手が出てきています!
自分の体重と同じだけ食べ、更にお代わりまでする食べっぷり!
どこに入っていくのか?
果たして優勝者は誰になるのか?」
もぐもぐごっくん
ハグハグハグ
ムシャムシャムシャ
カリコリカリコリ
と、突然豪音が鳴り響く
見ると空に飛空艇が飛んで来ていて上空から魔法攻撃をしていている様だ
「無差別攻撃か?この村じゃなければ壊滅してるぞ?」
上空にバリヤがあるかの様に攻撃は止まり
まるで攻撃は花火の様に見える
空間座標指定・・・範囲指定・・・飛空艇・・・収納
「この祭りを盛り上げる演出だったのでしょうか?
ソロソロ時間も残りわずか!
ソロソロ優勝者が決まりそうです
追い上げられるか?
口からはみ出しそうに食べまくる
おーっと時間です!ソコまで!
もー口入れてはいけません
さー一番食べた選手は誰なのか?」
係員による集計中です
「司会の私が見た限りではミリ選手がかなり食べていた様ですが
獣人族の肉の食べっぷりも凄かった
飛び入り参加のモッチさんも人族とは思えない食べっぷりでした
っと結果が出た様です!
果たして優勝は誰なのか?」
「優勝者は自分の体重の3.5倍食べた
・・・ブルージュエル族の
・・・金治選手!
金治選手の優勝です!」
「優勝おめでとうございます!・・・しゃべれますか?」
「カパパパパー・・・」
「おめでとうございます、次に準優勝者は
自分の体重の3倍食べた
・・・ミリ選手です
準優勝おめでとうございます」
「お腹いっぱいなのー」
「次に3位の方は
自分の体重の半分食べた
・・・ドッコイ選手です!
おめでとうございます」
「連覇出来ると思っていたが無理だな」
「では優勝者の金治選手!村長券は何に使いますか?」
「カッパッパー」
「アイテムボックスが欲しいそうです」
「川太郎さん通訳ありがとうございます」
「ではではアイテムボックスの容量は
5m立方で時間停止生き物は禁止を授与します。どうぞー」
と、またまた豪音が鳴り響く
見ると空に飛空艇が数基飛んで来て上空から魔法攻撃をしていている様だ
「またか?いい加減にしろよなー?」
空間座標指定・・・範囲指定・・・飛空艇・・・収納
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
「おお?!警報が鳴ると言う事は帝国が攻めて来たか?」
「村長どうします?」
「ちょっと行って来るよ」
「俺達も行きましょうか?」
「いや、このまま村の警備をお願いします」
「任せて下さい」
「何かあったら警備担当のトラさんにお願いしますよ」
「トラフさんが警備責任者でしたねー分かりました」
「では行ってきます」