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目が覚めたら異世界だった件について【完結済!】  作者: 下菊みこと


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魔獣の卵

シャルドン君はもうちょっと登場していいんだよ(小声)

今日もロゼッタと寄り添って一日を過ごすリス。自分が妖精の愛し子だと知って以来、ロゼッタを心配してべったりしているのだ。


「お姉様、見てください!綺麗な装飾の、大きな卵型の置物をもらったんですよ!」


「わー、可愛いね!」


「はい!部屋に飾って来ますね!」


「でもいつのまにもらったの?今日は朝からほぼずっと一緒にいるのに」


「お姉様がお花摘みに行っている間に、使用人が届けてくれたんです!ただ、差出人が不明で…」


「んー?それは変じゃない?私が席を立っている間に、しかも差出人が不明の物を使用人が持ってくる…?明らかに怪しいよね、それ」


「え、そうでしょうか…?」


「ロゼッタ、ちょっとそれ貸して」


「は、はい、お姉様」


大きな卵型の置物を魔法で屋敷の中庭に出すリス。


「ここなら何かあっても大丈夫かな?」


「お姉様…?」


「オレガノさん、シプレさんに騎士団の人達を連れてくるようにお願いして。一応、念のため」


「わかりました。リス様、ご無理はなさらないでくださいね」


「うん」


オレガノがシプレのところに向かうのを確認したリスは即行動に移した。


「えいっ」


大きな卵型の置物を魔法で宙に浮かべ、思い切り地面へ叩きつけるリス。ロゼッタはそんなリスの後ろで、置物が壊れるのを想像し思わず目を瞑る。


「GAOOOO!」


すると中からトカゲ型の大型魔獣が出てきた。置物は、魔獣の卵に装飾を施した暗殺具だったのだ。


「きゃあ!お、お姉様、どうしましょう…!?」


「やっぱりか!ロゼッタは私の後ろで待機!下手に動いちゃダメだよ!シャルドン!どうせ貴方でしょ!出てこーい!一発そのご自慢の顔に魔法をぶつけてやるー!」


言いながらリスは思いっきりトカゲ型の大型魔獣に最大火力の氷魔法をぶつける。


「GAAAAAA!」


トカゲ型の大型魔獣はリスの氷魔法に身体の何箇所かを貫かれ倒れ伏した。リスはトカゲ型の大型魔獣に手を合わせて黙祷する。ロゼッタもそんなリスを見て同じように黙祷する。


「お姉様…」


「魔獣を利用するなんて…産まれたばかりなのにごめんね…」


殺すしかなかった状況ではあるが、それでも落ち込むリス。そんなリスの背をさするロゼッタ。そこにシプレがスリジエ家の騎士団を何人か連れて走ってきた。


「リスお嬢様!ロゼッタお嬢様!ご無事ですか!?」


「あ、シプレさん!こっちは大丈夫!」


「お姉様が守ってくださったの。だから大丈夫」


「よかった…リス様、ご無事でなによりです。ロゼッタ様もご無事でよかった…」


「ありがとう。シプレさん、オレガノさん」


「心配してくれてありがとう。本当に大丈夫よ」


シプレとオレガノに怪我がないか確認されるリスとロゼッタ。魔獣の方は本当にトドメをさせているか騎士団が確認していた。


「死んでますね。さすがはリスお嬢様の魔法…。この魔獣はどうしましょう?」


「騎士団長に任せます。さあ、リスお嬢様とロゼッタお嬢様は中へ」


こうしてシャルドンの暗殺計画はまたも頓挫したのである。


「ちっ…さすがリスのお嬢ちゃんだぜ。お花畑のお嬢様だけだったら上手くいったのになぁ。あーあ」


シャルドンは屋敷の近くの林からリスを見下ろし、ぼやきながらもどこか満足そうに笑っていた。

魔獣の卵とか殺意増し増しですね

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