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俺の周りは絶望ばかりだ  作者: キノコ二等兵
日南休直史の周りは絶望ばかりだ
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人として、キュウとして

キュウがJPPに捕らえられてから1週間。JPPの元に白衣に腰まで伸びる赤髪を持った人間が現れた。


「JPP。到着しました」


JPPは椅子をくるりと回し赤髪の方を見ると、手すりに肘をつけた渋い表情を見せる。


「予定通りの時間ですネ、レッドフィールド女史」


「ええまあ。日本はそういうのうるさいですからね。時間通りというよりそれよりも早く来ることを強いる」


「その割には早く終わりませんがネ。特に会議とカ」


「そこはそういう国だと割りきらないと」


JPPはソファーに手を出すとそれを見たレッドフィールドは頭を下げてから腰を降ろす。


「ふう・・・・・・。それでは本題の方へ」


「はイ。日南休さんのことですネ。現在東棟の方におられるはずでス」


「はず?」


「えエ。私がまだこちらでは発言力ガ、というより信用されていないせいデ、管理が行き届いていないのでス。その為大体の場所は分かりますガ、何号室までかハ。警備員に聞けば分かるかもしれませン」


「上司に従わないんですかここは。それではただの集団でしかないですよ」


「言い返す言葉もございませン。彼が必要だというのニ・・・見てきたついでに出来たら報告もお願いしてもよろしいですカ?女史なら幾分か聞きやすいでしょうシ」


「構いません。その為に来ているんですから。では取り敢えず見てきますね」


ソファーから立ちあがり部屋を後にして、JPPの言っていた東棟に足を運ぶ。


「レッドフィールドです。入室許可を頂きたいのですが」


「貴方が・・・今開けますね」


入るとすぐにキュウの場所を聞く。


「あまりお勧めは致しませんよ」


「何故ですか?」


「その少年の管理班がですね・・・暴力行為をしていたんですよ。何か情報が必要なのですか?」


レッドフィールドはキュウが捕らえられている部屋へ先ほどの男と向かい鍵を開けてもらう。


その部屋は非常に暗く、昼だというのに中全体を見渡す事ができなかった。


「引くなら今のうちですよ」


レッドフィールドは喉を鳴らしたが、問題ないと答えると、部屋に灯りがともる。


「・・・・・・」


思わず後退る。その姿はもう人にやっていいものだったのだろうか?


その姿は——————————————————


レッドフィールドはすぐにJPPの元に向かうとキュウの画像を見せる。


「こうなるまで放置したんですかあなたは!」


「待ってくださイ。何がどうなっテ・・・・・・」


机を叩きさらに声が大きくなる。


「曲がりなりにも今現在ここのトップでしょう!」


「言ったではないですカ。発言力がないト。だとしてもやり過ぎですネ。それに報告とも違ウ。虚偽報告は重大な敵対行為ですかラ、どうしましょうカ?」


近くの受話器に手を伸ばし、部下に車を用意させる。


「流石に私堪忍袋も切れますヨ・・・所詮は呉越同舟という事でしょうカ。私刑を否定するわけではないですガ、何故自分から命を捨てるような行動をするのでしょうカ。信用されるような力を持っていなかった私の不手際ですネ」


「いえ、私も生物実験をしている身でこれほどのことをしてしまいすみません」


再び受話器が鳴りそれを取る。


「用意出来たようなので少しの間日南休さんのことをお願いしてもよろしいでしょうカ?」


「どうするつもりなんですか?」


「今巨大人工浮島(ギガフロート)にこの情報を送れば確実にあれらはここに向かうでしょウ。そうなれば最悪極東連合との戦争になりかねなイ。私の目的は巨大人工浮島(ギガフロート)の派閥に入ることでス。戦争がしたいわけではないですしそれはどこも同じでス」


「なら日南休が取り返されてもならないようにする。と」


座席から立ちあがるとレッドフィールドの耳元で囁く。


「難しい話ですガ、それまでの時間稼ぎをお願いしたいのですガ、可能ですカ?」


「少なくとも日南休が私たちには必要です。だからやります」


「お願いしますネ。レッドフィールド女史」


そう言い残しJPPは部屋を後にして、レッドフィールドは強く拳を握る。


「絶対にヒナの元へ帰すんだ。たとえ嫌われたとしても」


なんらかの覚悟を決めてレッドフィールドも部屋を出た。

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