表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の周りは絶望ばかりだ  作者: キノコ二等兵
日南休直史の周りは絶望ばかりだ
73/202

独断3

セイエイにはピライの事務所にわざわざ来てもらい、そこからコハルのところに行く事にした。


「いざ行かんコハルの家へ!」


「友達の家に行くぐらいでテンション上げるな。見てるこっちは寒くなる」


コハルが住んでいるアパートに行くとアパート自体から気配は感じなかった。


「昼だからかねぇ。アパートに住んでる人は出かけてるのかもな。全員風邪引いてるのは考えられないしな」


家の前でインターホンを鳴らすが誰も出ない。家族もいないのだろうか?


「一人暮らしだっけ?コハルって。そう考えると弁当作ってるのすげえなぁ。俺はそういうのは駄目駄目だし」


今度はインターホンの代わりにノックをかける。それでも出ない。風邪が酷くて起きれないのかな?


「日南休、鍵を開けてみる。後ろいいか?」


「力でゴリ押すのか?流石にそれはマズイだろ・・・」


「扉の鍵を開けると言っただろ。ここをこうやって・・・・・・と」


鍵穴になにかを挿すとすぐにガチャという音がすると扉が開いた。


「俺は秀才だからな。刹那に勝つためにあいつがしないことは軒並み出来る」


「俺、なにも出来なくて心痛くなるぞ」


「メンタル弱えな全く。入るぞ」


家の中に入っていくが、気配は相変わらずない。誰も部屋にいないのは感じられた。


「空気からして昨日今日じゃねえな。もっと前からこの家に帰ってきてない感じだ。実家の方かねえ」


実家?ここに住んでるのは学校の為って事か?


「遊ぶときはいつもこっちだったし実家がどこにあるかまでは知らないからどうするか・・・実家に帰ってるのなら安心だろ」


そう言うと細かいところまでは探すことはなく家を出て行くセイエイだったが、あまりにも友達に対する対応が塩すぎる気がするんだが。


「ん?普通タンスの中とかにはいねえだろ?いるとしたらもう物になってるだろ」


む・・・1人でかくれんぼしてるって訳でもないだろうしそうか。


俺も退かした荷物を元に戻すと家を出る。そのあと何事もなかったかのように扉の鍵をかける。それも出来るのか・・・・・・器用とかそういうレベルじゃねえぞ。


「今度はどうする?コハルの実家に行くか?」


バツの悪そうに頭を掻くとこちらに振り返る。


「流石に知らんなぁ・・・昔と違って連絡網がもらえる訳じゃないから電話番号とかから探し出すのも出来ないし、ミケルはあんまり実家の話してくれなかったから多分実家の方嫌いなんじゃないか?」


「お前が知らないなら無理だなぁ・・・諦めるか?」


「うーむ・・・・・・ここまで来たから何かしたいな。あっそういや、ヒナさんなら知ってるんじゃないか?」


「ヒナが?」


「ほらミケルさヒナさんには口軽そうだし」


どういう理屈だよ。まあまずはやってみるか。


「知らなくても文句言うなよ。ヒナだって知らないことはいっぱいあるんだからな」


「わかってらあ。頼むぜ」


へいへいと言いながら携帯を取り出し電話をかける。


『キュウちゃんなに〜』


「いきなり質問で悪いんだけどさ」


『うん。私に分かることなら何でも答えるよーキュウちゃんの為だもん』


「どうもっす。コハルの家って知ってるか?」


『ミケルちゃんだったらアパートに住んでるはずだよ?いないの?』


「ああ。だから実家の方がどこにあるかヒナに聞こうと思ってね。コハルとよく話してたろ?俺が学校行ってたとき」


『ミケルちゃんが言ってた場所があってるなら分かるよ。でも口で伝えるのは難しいから1回家に来てもらえる?』


いいかとセイエイに尋ねるとオーケーと指で合図する。


「ああセイエイも一緒に行くけどいいよな?」


『うんいいよ!それじゃあ待ってるねー』


俺は電話を切ると行こうとセイエイに声をかけてヒナの家に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ