独断2
2人が戻ってきたが、そちらの方にはあの化け物は近づいていなかったようで特に何もなく普通に帰ってきた。
次はセイエイの家だ。変なものを注文をしている感じではなく、普通に水の入った段ボールの注文だった。
「これぐらいなら俺でも行けるだろ。2人は休んでいいぜ。少しセイエイと話してくるから」
段ボールを荷台に乗せて数箱単位で持っていきインターホンを鳴らす。
「おっす。ご無沙汰ぶりだなセイエイ」
「今日もありがとな日南休。今回の結構量多かったろ」
「また変なことでもしてんじゃねえだろうな?刹那さんに勝つためにさ」
荷台から段ボールを降ろし玄関に置いていく。こういうものを運んで俺も力が付いたなあと感じる。前だったら荷台に乗せるだけで倒れてただろうし、本当いかったよかった。
「今度は別の方法で刹那を越えようと思ってな」
「その為に水を使うのか?」
玄関に置いた後ひとつひとつをセイエイと共に運んでいく。
「いや普通に食事に使うつもりだ。水道水でも良いんだがな」
「なんだ?料理人魂にでも目覚めたか?そうならお前の飯もどれくらいのものか知りたいし食ってみたいなぁ」
「まだまだ人様に食わせられるほどの腕じゃねえから待ってろ」
水を運び終え最近の調子はどうかと尋ねるとセイエイは特に何もと答える所でなにか思い出したかのように答える。
「最近ミケルが学校に来てないんだよ。休みなら連絡があるはずだしそれも学校に来てないんだよな」
ふむ・・・コハルが休んでると。だが連絡がないくらいでそんな不安になるだろうか?いや。俺もヒナにそういうことをしたんだったな。
心配されている側は向こうがいるっていうのが感覚というかまあいるからいっかみたいな感じで呑気にいたりするが、心配している側は大丈夫かな?大丈夫だよね?みたいな感じで心が蝕まれるような感覚に遭うだろう。これは俺がそう思ってるだけだから実際のところは分からないが。
「何日ぐらい前からだ?」
「先週から、遊びに行った後の次の日からだ」
「風邪にしては長いな。他の原因があるかもしれないし、明日にでも行ってみるか?」
「俺は学校休みだから行けるけど日南休は?仕事じゃないのか?」
「あったらあったでシラヌイたちに任せる。仕事の押し付けは悪いと思うけど、友人探しって言えばしゃあねえって感じで許してくれるだろ」
暴力案件に自ら突っ込むなら2人も文句を言うだろうが、どう考えても暴力案件になる訳がない内容だしOKは貰えるでしょ。
「まっ、仕事が忙しくなり過ぎたら無理だろうからその時はすまん。別の日にしよう。コハルも1人だけで行くよりみんなが来てくれる方がいいだろうしさ」
「了解。行けなさそうなら連絡くれ。俺も別の日にするからな」
荷物を運び入れてセイエイの家を後にする。話をしていたのもあって結構時間がかかっていたらしい。まだまだ俺も力つけなきゃなあと思いました。
一応2人には明日こういうことをすると話をつけるが、好きにしろと簡単に言葉が返ってきた。ダメと言われることがないなら良いし、明日行ってみるか。




