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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第5章 ピーター・クーリエの実験室
122/122

◇ あとがき ◇

 最後まで読んで下さりありがとうございました。


 すでにお気づきの方もいると思いますが、主人公のピーターとマリー夫婦のモデルは、ノーベル物理学賞を夫婦で受賞したキュリー夫妻です。キュリー夫人の名で有名なマリ・キュリーはポーランド出身で、パリで夫のピエールと出会いました。本作ではリガリア=フランス。フルショア=ワルシャワで話を進めていきました。ちなみにマリと縁の深いクラクフもクフクラとして本作に登場させています。


 史実では夫のピエールが馬車に轢かれるという不慮の事故で若くして亡くなってしまい、マリが後にノーベル化学賞を単独で受賞するのですが、本作では二人が天寿を全うするまで、末永くオシドリ夫婦として、最後までたくさんの友人や教え子たちと愛し愛される人生にしてみました。


 キュリー夫妻の二人の娘。イレーヌとエーヴも本作の中に登場させてみました。このイレーヌ・キュリーもノーベル化学賞受賞者だったりします。放射性元素の研究を行うために、マリやイレーヌの手は放射線被曝でボロボロだったと記録されていますが、私はそれが嫌だったので、本作の中ではハイジがちゃんと被曝から守ってくれるようにしてみました。


 二人が教えを受けるヘンリー・ベクトル教授のベースは、実際にピエールとマリ夫婦の共通の友人でもあった、アンリ・ベクレルです。ベクレルも二人と一緒にノーベル物理学賞を受賞していますね。ちなみに放射能の強さを測る単位ですが、現在はベクレルが使われています。これはアンリ・ベクレルの功績を称えてのことです。さらに蛇足ですが、ベクレルの単位が使われる前にはキュリーの名が放射能の単位として使われていた時代がありました。


 サブキャラの中では、エレーヌとハンナはノリでガールズラブコンビとして誕生させてみたのですが、いつのまにか主人公達と同じくらい大好きなキャラクターになっていました。

 ハンナを虐めていた父親や、兄に一番怒りを感じていたのはきっと私です。笑笑


 連載にあたっては、あえて一話の文字数を1000字から2000字程度と短めにしてみました。なるべくテンポよく、一話一話でおさまりがつくようにしました。一応科学的な理論や、知識については嘘のないようにすること。あまりにも魔法に頼りっきりにならないように意識して進めてみました。あえて化石燃料が全くない世界という設定にしたのも、簡単に石油から生成できるものを登場させないための工夫だったのですが、おかげで色々と難しかった面もありました。なにぶん魔法というのは便利なので、なんでもかんでも魔法で実現できてしまうと科学をタイトルに掲げている意味がなくなってしまうかなあと、自分で作った設定なのに、なんとかなんないものかと、途中で色々困ってたりもしました。汗汗


 本作では私の趣味である飛行機関連や、無線機、電気工作、サッカー、スキーなんかがポロポロと登場しています。まあ自分が好きな事を自分勝手に描いてみただけなのですが、もうちょっと私に文才があったなら、皆さんにもっと楽しんでいただけたのになあってのは後悔しています。


 なにはともあれ、初めて書いた長編連載ラノベをこうして締めくくる事ができた事は幸せです。皆さんにとって、本作を読んだ事がほんのちょっとだけでも幸せであったなら、これに勝る喜びはありません。


 また機会があれば、次回作を描いてみたいと思います。


 ご愛読ありがとうございました。


 本作の人物紹介


 ピーター・クーリエ


 王立アカデミー教授。マリーと結婚し、娘のエヴァができた。

 前世での知識や技術をリガリア王国のために役立てるとともに、多くの教え子とも協力して商用電気飛行機を開発した。

 スキー、フットボール、ラグビーなどの普及にも力を入れ、夫婦の全財産を元にクーリエ財団を設立し、死後にクーリエ賞を贈呈するシステムを整えた。



 マリー・クーリエ


 ピーターの妻。ピーターと結婚し、娘のエヴァを難産の末産んだ。

 王立アカデミーでピーターの助手を務め、夫の研究に助力した。

 クフクラ少年少女合唱団創設者。クフクラセレクション終身名誉審査員長。


 ハンナ・ビチック


 フルショア公国騎士団団長

 エレーヌと結婚し、ピエールを出産した。


 エレーヌ・ビチック・ポムドール


 フルショア公国宰相

 リガリアの優れた制度や技術をフルショア公国に伝え、伝説の名宰相と呼ばれる。

 ハンナと結婚し、マリアを出産した。


 ハイジ


 紫スライム。人語を理解して、ピーターの実験を手助けしてくれる。吸収、融解ができる。

 10年に一度、他のスライムに食べられて、知識や技術を次世代に継承することができる

 放射能や、熱を完全に遮断する性質を持っている。


 エリック


 ケルトンの職人街の職人。ピーターに依頼され、様々な物の加工、製造を行った。

 スキー板、ビンディング、スキー靴、スノーボードなどもピーターに作らされた。


 ナンシー


 ピーターの娘であるイレーヌを産んだ。


 トーマス・クーリエ


 ピーターの兄。父のゴードンの後を受けて、クーリエ子爵を継いだ。

 嫁の実家はノイヤー伯爵家


 ヘンリー爺さん


 アカデミーの元教授。

 引退後にクーリエ領のハイジの泉の近傍にブレンダーとして住んでいる。

 蒸留器の修理などもやってくれている。

 ナンシーの娘のイレーヌの魔法の才能を見つけた。


 エギル・ブルボン・リガリア


 リガリア国王

 国王就任後もピーターとの友情は変わらず、リガリア王国の社会制度の改革にピーターの力を借りている。息子にアベル王子がいる。


 ジョゼフ・オフマン


 リガリア王国騎士団団長


 ジョルジュ・オフマン


 エアロオフマン社代表取締役

 オフマン領の実質的な領主で、ツルーズを一大航空産業都市とした。


 エリーゼ・オフマン


 ジョルジュの妻。エギルの同母妹


 エドガー・ミラボー


 リガリア王国宰相

 ピーターの力を借りて、リガリア王国銀行の設立。王国紙幣の発行。リガリア証券取引所の設立。リガリア先物取引所の設立などを成し遂げた。


 エルザ


 王家のペット。人語を理解するスライム。

 アベル王子の友達でもあるようだ。


 アダム・シマンスキー・フルショア


 フルショア公国の大公。マリーの兄


 シモン


 故人。フルショア南部のクフクラの町の元町長。宿屋ジグムントの元主人で息子が継いでいる。

 クフクラ少年少女合唱団や、クフクラセレクションの立ち上げに尽力。ピーターとマリーの銅像をクフクラの町に作った。


 イレーヌ・クーリエ


 ピーターとナンシーの間に生まれた娘

 無属性回転の魔法が使える。

 ピーターランドの経営者。

 ピエールと結婚。


 エヴァ・クーリエ


 ピーターとマリーの間に生まれた娘

 無属性崩壊の魔法が使える。

 のちに映画産業の母と呼ばれる。


 ピエール・ビチック


 ハンナとエレーヌの間に生まれた息子

 魔法を魔法式にする天才。イレーヌと結婚。


 アベル・ブルボン・リガリア


 エギル王の息子。幼い頃よりエルザを友達として育った。

 スライム研究の第一人者。

 スライム細胞を使って、熱と放射線を遮断する原子力電池パッケージを製作した。



地図


挿絵(By みてみん)



最後までありがとうございました。


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