第6話 エギル王と友人達
俺がアカデミーの教授になってから数年後。王家も現王が隠居して、エギル王の時代になった。
それに合わせてジョゼフが騎士団長になり、エドガーが宰相になった。
俺たちのパーティーメンバーがリガリア王国のトップに立つ事になったのだ。
それなのに連中は学生時代とちっとも変わらない。
誰かの祝い事には集まって、みんなで馬鹿騒ぎをする。
エギルもジョゼフもエドガーも、みんな子供ができて、父になった。
俺たちがよく集まるので、俺たちの奥さんや、子供達同士も友達になった。
このメンバーではちょくちょく俺の実家であるクーリエ領のスライムの泉にバカンスで行っている。
アカデミーを引退したベクトル教授がブレンダーとして、クーリエ領のスライムの泉で暮らしているのも大きな影響があるかもしれない。
みんなで温泉に入って、酒を飲むのは最高の時間だ。
そういえばジョルジュとエリーゼは結婚をした。
二人もバカンスでクーリエ領に良く来るので、エリーゼは温泉であのスクール水着を着た事があった。
まだ大事にしていたみたいだ。
当時はチンチクリンであちこち隙間だらけだったのに、今では水着の方がパンパンにはち切れんばかりになっていたのは大受けだった。
俺はエリーゼの水着姿に惜しい事したよってジョルジュに言ったら、ジョルジュの奴、けっこう大喜びだった。
「俺が育てたんだからやれねーぞ」って。
マリーは俺のほっぺをつねっていたけどね。
リガリア一の美女とフルショア公国の水晶姫に挟まれて水着混浴しているなんて、最高の贅沢だよね。
エドガーなどは早い事次の世代にバトンタッチして、ヤングリタイヤして、ブレンダーとしてクーリエ領で過ごすんだとよく言っている。
国の政策の決定にも、俺はよく意見を求められた。
リガリア王国銀行の設立。
王国紙幣の発行。
リガリア証券取引所の設立。
リガリア先物取引所の設立など。
これらは俺のアイディアをエドガーが実現したものだ。
よくもまあエギルはこうポンポン色んな事をやろうとするんだか。
早くリタイヤするためには、どんどん良い仕事をやるのが大事なんだって。
まあ奴らと一緒に仕事をするのは、いつも楽しくって、一緒に遊ぶ以上に俺も楽しんでいる。
結果としてリガリア王国にはますます人と富が集中する事になった。
飛空挺が10艇を超えて、ますます定期便の航路が増えているのも大きいかも知れない。
アカデミーには各国がこぞって留学生を送るようになった。
今期も各国から優秀な留学生が来ることだろう。
優秀な学生というものは、教授をやる気にさせてくれる。
今期はどんな学生が俺に新しい発明のアイディアをくれるのだろう。
楽しみだ。
リガリア王立アカデミーで学んだ知識や技術は留学生を通じて各国に伝えられ、各国の制度や技術を革新させて行く事になっていった。
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